富士塚ではないのか（千葉県白井市）

　今日は千葉県白井市を再訪しました。前回は「富士」というところに富士塚がなかった、しかし別の場所にあることが後でわかりました。

　今日は仕事が終わって、まず白井市文化センターを訪れましたが、そこで塚があることを知り現地に向かいました。ナビ検索ではヒットせず観光化されていない史跡です。 解説版などはありません。

　行ってみると、塚の前に何とか車一台入りそうなスペースがありますが、なぜか細い丸太が転がっていて入れない。仕方なく近傍に駐車。外観はいかにも富士塚、もしくは小型の円墳。しかし浅間神社や小御嶽神社の石碑はなく、金毘羅神社とある。なんなんだろう。

　調べてみると、白井市の寺社仏閣というＨＰがあり、金毘羅大権現（1863年建立 ）とあります。そしてまた、白井市の富士塚情報にはこの塚は載っていないので、富士塚ではないというのが結論です。


　それにしても、観光資源にはなっていない小さな史跡や祠などがたくさんあります。いわゆる氏神様だったり、大手の？神社の分身だったり。こういう小さいのは、土着のアニミズム的なものに近く、形としては神話に出てくる神様が祭神だったりするのかな。中には水神とか蛇神等もあるようです。
　バラモン教の神が仏教にとりいれられたものだったり、大和朝廷公認の神話とは別にローカルに信仰されてきたものだったりするのではないでしょうか。文字になってない歴史があったりする。史跡とか寺社仏閣、文化的なものは観光資源、村おこしという価値だけではないのです。