16、17世紀のヨーロッパにおいてもっとも影響力を持った画家一族のひとつであったブリューゲル一族。一族の祖であるピーテル・ブリューゲル1世は、現実世界を冷静に見つめ、人間の日常生活を何の偏見もなく、ありのままに表現した革新的な画家でした。この観察眼は、子から孫、ひ孫へと受け継がれ、一族の絵画様式と伝統を築き上げていくことになります。
父の作品の忠実な模倣作(コピー)を手掛けた長男のピーテル2世。父の自然への関心を受け継いで発展させ、多くの傑作を残したヤン1世。そして、ヤン2世やアンブロシウス、アブラハムといったヤン1世の子孫たちが、一族の作風を受け継ぎ、「ブリューゲル」はひとつのブランドとして確立されていくのです。
本展は貴重なプライベート・コレクションの作品を中心とした約100点の作品により、ブリューゲル一族と、彼らと関わりのある16、17世紀フランドル絵画の全体像に迫ろうという挑戦的な展示になります。
(東京都美術館 HP)
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久しぶりに美術館に行きました。一時期けっこう行ってまして、写真を始めたのも絵画鑑賞から始まっていて画を描くのは無理だから.... というところでした。ブリューゲルは以前にも見たように思いますが、ブログ開設前だったようです、そうでなければ記録に残しているはずです。 ブリューゲルのバベルの塔の画が部屋に飾ってありますが、「ブリューゲル」とはある一人の人物だとばかり思っていました。しかし、そうではないらしい。でも、↑に
「
ブリューゲル」はひとつのブランドとして...
とありますね。
久しぶりに油絵を見たので、写真とは違う光の艶感が美しかったです。また、図録の論説文も見直すようにしました。世界史や哲学とも絡んできます。農民や風景の描き方(世界風景)などは知識に属することとして、
生まれたばかりのキリストの顔が赤子ではなく大人の顔なのは何か意味があるのだろうか?
アートが精神の栄養になるのは間違いないところで、消化不良にならない程度に鑑賞していきたいものです。
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Posted at
2018/02/24 14:22:24