2013年07月24日
昨日(23日)、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に立ち寄りました。通りすがりです。内容はなかなか充実しています。展示されているのは複製品が多いのですが、そのディスプレイにもアートな感じかあり、またさまざまな側面から日本史を観ることができます。展示の規模も予想外に多く、すべて見て回るには時間がかかりました。
さて、国立歴史民俗博物館とは日本人の起源」に関心ある人には有名らしい、というのは2003年に、弥生時代が幕を開けたのは、定説より約500年早い紀元前1000年ころ、と特定する“重大発表”をしたからです。そして、これまで水田稲作は、朝鮮半島から伝わったとされていましたが、弥生時代の開始年代が500年早まると中国の江南(長江流域)から直接、朝鮮半島南部と日本に伝わった可能性がでてきます。
そして部九州から畿内へ水田稲作が到達・定着するのに400~500年の期間がかかった可能性が高くなり、「神武紀元が紀元前660年に設定されていることをもって、ただちに古事記や日本書紀の記述の荒唐無稽さを言い立てることが、それほど当たり前のことではなくなってしまう。列島社会に紀元前7世紀に何らかの国家形成に向けての動きがあってもおかしなことではなくなってくる」と唱える人も出てきます。
しかし、その一方で、大和朝廷は弥生系なのは間違いないとして、従来私も考えていた「卑弥呼=天照大神で邪馬台国は九州にあり神武東征が邪馬台国の東遷の記憶」というのは年代的に苦しくなります。たしかに神武東征では北部九州~瀬戸内海を東に進むのにかなり年数を要していますが、これが稲作が伝わるのに数百年要したことの記憶を反映している....というのはいかにも苦しいです。
真相はどうなのでしょう?
日本人の起源に関してはここ(http://www.geocities.jp/ikoh12/index.html)が緻密な参考資料

Posted at 2013/07/24 21:12:52 | |
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