2021年10月08日
過去数回のF1現地観戦では三重県津市に泊っていることが多く、ここで数日仕事をしてから鈴鹿に通って観戦、あるいは決勝日前後は宿がとりにくく松坂と伊賀とかに泊っていたこともあります。今年は連続して津に宿が取れていたのですがF1中止になったので仕事だけして伊勢に移動して帰宅という行動になりました。(別記事で総括)津から伊勢に移動するときに三重県総合博物館を再訪しました。
第29回企画展 寺院に伝わる戦国の残像~北畠氏のいた時代~
三重県内の寺院には、戦国時代の様子を伝える貴重な資料が多く遺されています。北畠氏と寺院の関係、天台真盛宗の宗祖真盛や真宗高田派の中興真慧の活躍、一揆や徳政といった動きを見せた当時の村落の様子、港湾都市安濃津の様子などを、古文書や数々の仏教美術から読み解きます。(博物館HP)
津(安濃津)も何度も来ているので淡路島的な感じになっていますが、土地の歴史はあまり意識していませんでした。この地域に住んでいる人にとってはその周辺の郷土史的なものですが、この地に住んでいない人にとってはマニアックで学術的な内容かと思います。
南北朝(形式的には南朝が正統だろう)にゆかりのある北畠氏が土着してきて伊勢神宮の領域に“支配を及ぼす”とか、現地でにらみ合ってる勢力が同じ〇×宗▼▽寺派に“帰依”しているとか、世の中はいくつものレイヤーが重なっていることを感じさせます。
マニアックなので詳しくは図録を読み込むなどしないと掌握しきれません。図録は美術などは作品の写真が並んでいて解説が後ろにまとまっている構成をよく見ます。これは写真をより大きく載せるためかもしれませんし、もしかしたら解説は読まないで見るだけの人が多いと思っているのかもしれないですが、今回のものは写真と解説が同じ場所にあって見やすくなっています。見て解説も読もうとすればこちらの方がはるかに良いので、様々な美術展などにおいて図録のつくりも考えてほしいです。
Posted at 2021/10/10 09:40:06 | |
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アート | 日記