2022年11月22日
2本のチェロで紡ぎ出す未知の世界。「2CELLOS」は、クラシック出身ながらロックや映画音楽など、その枠を大幅に超えた超絶技巧のパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。しかし彼らは、現在行なっている世界ツアーを機に解散することが決定しています(ONTOMO チェロで未聴の音色を拓いた2CELLOSが解散! ルカ・スーリッチが来日公演と今後の展望を語る)
もともと2CELLOSについては知りませんでしたが、今年の6月にルカ・スーリッチの単独来日に軽い気持ちで予定のない日に行ってみたのでした。その時もロック系の曲や『戦場のメリークリスマス』がセトリに入っていましたが、クラシック系の印象ではありました。
今回は2CELLOSとしての公演ですが、予習はせずに現地に行ったのですが、はたして....到着すると外にもリハーサルの音が聞こえてきてドラムやギターのような音が聞こえる..あれっ!? と思いましたが。
入場するとまずステージのシンプルさにビックリ。開演するとまずはストリングスの厚いSEにあわせて“これが嫌いという人はいないだろう音楽”が静かに始まりました。途中からドラマーが登場してロック調に、そもそも曲がロックでは有名なものが多くて(あれもこれも...という感じ)、ドラム+チェロも時々エフェクターがかかっていてギター的な音も出しているようですが、ロックばっかり聴いてるという人も来る価値があったのではないでしょうか。また電気的にだけでなく(クラシック本流から見れば)型破りな弾き方でいろいろな音を出す。そして終演が近づくとまた落ち着いた曲になっていきました。映像の質感が良く、リアルタイムにここまで映し出すのは技術の進歩は凄いです。観客は促されてもあまり歌わず日本人はおとなしいと思われたかもしれないですね。(いや、キャラの問題ではなくて歌詞を覚えてない人が多いだけかも)
2CELLOSとしては最終公演であれば、ちょっと行ってみたという6月の延長ですが、今回現地で聴いたのはとてもいい体験になりました。ぎりぎり偶然の出会いです。「普通のメタル」ばかり聴いていても世界が狭くなってしまいますから、時々は意図して世界を広げてみた方がいいですね。(ところで ↓の動画は海外公演ですが 日本語が少し聴こえます)
Posted at 2022/11/23 11:43:36 | |
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