
(富士スバルライン起点付近の無戸室浅間神社にて。社殿内に胎内樹形の入り口がある)
去る27日、仕事帰りに富士山5合目目指して久しぶりに
富士スバルライン爆走を目論んだのですが、5合目駐車場が1時間待ちとの表示にあきらめて、麓の船津胎内樹型を見に行きました。
富士塚探索で「御胎内」のようなものを何度か見ましたが、本家の富士山では見たことがありませんでした。他にも洞穴がありますが、実際に行ったことはないです。
現地では鳥居に「胎内神社」とありますが正式には無戸室(うつむろ)浅間神社。 「浅間」は火山の意ですが「うつむろ」は......
天孫降臨した瓊々杵尊は木花開耶姫と結婚されて、一夜明けると土賊討伐にお出かけになり、数ヶ月してお帰りになると姫はすでに身篭っていました。 そこで尊はわずか一夜で身篭った姫をお疑いになりましたので、姫は身の潔白を明かすため、戸の無い産殿(出口が無い完全な密室)を造られ、周囲に火をかけその中で、「尊の子であれば火で焼け死ぬことはないでしょう」と言われて火酢芹命(ほのすぜりのみこと):海幸、。火明命(ほのあかりのみこと)、火折命(ほのおりのみこと):山幸彦の三皇子を無事出産されました。三人の御子と木花開耶姫には少しの火傷もありませんでした。まさしく天孫の御子であることが証明されたのでした。
.................................とのことで、宮崎県の西都原古墳群の近くにも伝承地があります。これは天孫降臨に関係がある霧島や高千穂がある日向の地だからでしょう。
一方で、コノハナサクヤヒメは
火中出産の説話から火の神とされ、各地の山を統括する神である父のオオヤマツミから、火山である日本一の秀峰「富士山」を譲られたことで祀られるようになり、富士山に鎮座して東日本一帯を守護することになった。また、この説話(出産)から妻の守護神、安産の神、子育ての神とされており、コノハナノサクヤビメにちなんで桜の木をご神木としている。
ということなので、初めから(出産前から)富士山の神ではなかったが、このエピソードがあって火山を意味する「浅間」神社の御祭神となったようです。
無戸室浅間神社の胎内樹型の中にはコノハナサクヤヒメと夫のニニギノミコトの像がありますがこれが仏像。神仏習合の名残でしょう。
フォト:
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Posted at 2012/08/30 16:45:07 | |
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