
監督 ギャヴィン・フッド
脚本 ギャヴィン・フッド
原作 オースン・スコット・カード
出演者
エイサ・バターフィールド
ヘイリー・スタインフェルド
ベン・キングズレー
ヴィオラ・デイヴィス
アビゲイル・ブレスリン
ハリソン・フォード
音楽
スティーブ・ジャブロンスキ
久しぶりに映画を見た。
1985年に出版された、オースン・スコット・カードによるSF小説の名作を実写化。昆虫型生命体と人類の戦争を終息させる能力と宿命を背負った少年の成長と苦悩が描かれる。監督は、『ウルヴァリン:X-MEN
ZERO』などのギャヴィン・フッド。『ヒューゴの不思議な発明』で注目を浴びたエイサ・バターフィールドが主人公のエンダーを好演、名優ハリソン・フォードやベン・キングズレーなどの実力派が脇を固める。(Yahoo 映画)
さて、本作も原作の小説があるようだがそれは知らずに見た。少年が活躍して人類を救うという筋書きからは“子供向け”といえようが、内容は浅くない。
テーマは「
戦争」。
意図と能力と態勢、
予防的な先制攻撃、
戦闘のゲーム化 等の話が現実の戦争と重なる問題が実は描かれているようだ。
「
彼らの存在自体が脅威だ」というセリフは人類の存亡がかかっていればそういう思考になるだろうが、実際どうか。非武装中立などという馬鹿な考えでない限り侵攻の意図がなくても軍事力はそこそこ整備されていて当然ではあって、また心理的に脅威は過大評価されやすいのだが。そしてこれが現実の、例えばテロとの戦いなどにおいてはどうか。
しかし、勝って万歳という割と
単純な 「インディペンデンスデイ」とは違う視点も取り入れられていて、そういう意味では本作の方が
成熟しているのだと思う。また、戦争のゲーム化によるリアリティの喪失が必ずしも本意ではない行動をとらせてしまうというような、けっこういい描写だったと思う。
ついでにあちこちに米軍らしさ、アメリカっぽさがちりばめられる、設定は全人類の軍隊で米軍ではないが。これは御愛嬌といったところか。
そういったわけで、
何か哲学的なにおいがした「オブリビオン」に対して、こちらは設定の非現実性にもかかわらず「リアルな感じ」がしたのである。
Posted at 2014/02/17 13:45:58 | |
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