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2024年04月30日

【2024年春 遠征記その2】備後落合駅に佇む

【2024年春 遠征記その2】備後落合駅に佇む その1 からの続きです。

芸備線を走ってきた三次駅発の1台のレースバスは、終点、備後落合駅の構内にゆっくりと乗り入れました。

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構内には、すでに使われなくなった転車台がそのまま残されています。

14時19分、ホームにゆっくりと停車。すべての乗客が降り立ちます。

備後落合駅は、芸備線の中間駅であると同時に、出雲市や松江方面の宍道駅へ向かう木次線への分岐駅になります。

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側線が数本走り、木造駅舎もや先述の通り転車台も残っている、ということで、「昔ながらの、山の中の小さな分岐駅」というロケーションはバッチリ揃っています。

我々が降り立った5分後に、新見駅からやってきたレールバスも到着。

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さらには、その1分後に木次線からのレールバスも到着します。

3本の列車がそろい踏み。それぞれの乗客がみな、ホームに降り立ち、合わせて2~30人ほどの乗客と係員が集まって、駅は束の間の賑わいです。

そんな、列車から降り立った我々を、駅の案内をしてくれる係員の方が迎えてくれます。

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ホームから駅舎に降りると、

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駅舎の中はちょっとしたミュージアムでした。

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このような歓迎の看板もキチンとメンテされているのでしょう。

更には、係員さん、「こちらへどうぞ!」と駅舎の一角に乗客を案内します。

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「ジオラマ?」

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中には、駅のグッズ商品が並び、その真ん中には立派なジオラマ模型が展示されています。それは、昔(案内には1969年とありました)の、備後落合駅の日常の風景でした。
かなり忠実に復元されているのでしょう、陰陽連絡線の分岐駅として、各方面からやってきた列車がここに集まり、降り立った乗客が乗り換えのために移動する、そんな光景が容易に見て取れます。これは素晴らしい!

ずっと見ていたいのですが、何しろ中が狭く、一度に見学客が全員入れないので、交代で中に入って見学しないといけません。

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3両のレールバスでホームがすべて埋まります。以前なら、これが客車を繋いだSLや何両も繋いだディーゼル列車だったのでしょう。そして、今は駅舎やジオラマ展示室などを思い思いに見物し、写真を撮ったりして楽しんでいる乗客ですが、以前なら、それぞれの目的地に向かう乗り換えのために、ホームと列車の間を行き交っていたのでしょうね…。タイムマシンが合ったら、実際にそんな光景の中に飛び込んでみたくなります。

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備後落合駅の現在の時刻表です。発車する列車は全部で1日11本ですが、そのうちこの14時40分からの4分間だけで3本発車します。今のこの時間が、駅がいちばん賑わう時間なのでしょう。

今、降り立っている乗客はみな観光客や帰省客などの地元の人以外の人ばかりで、日常的に列車を利用している乗客は推察する限り1人もいない感じです。またこの駅でそのまま降りていく乗客もおらず、すべての乗客はどれかの列車に乗り込んでいきます。

この時刻表を見る限り、沿線地元の人たちが、たとえば通勤通学や日常生活の中で鉄道を利用する、ということは大変なように思われます。
その中で、観光客や乗り鉄客をうまく取り込んで、できればこの14時台の賑わいは残ってほしいです。

初めて訪れたのですが、この絵に描いたような山間の分岐駅の風景が大好きになりました。

賑やかな時間は短いもので、各列車とも発車時間が迫り、乗客はそれぞれの車両に乗り込んでいきます。
私はというと、木次線の折り返し宍道行きの中の人となります。

14時40分、まずは先陣を切って三次行きが発車していきます。そして42分に新見行き、最後に私の乗る宍道行きが発車します。案内の係員さんが、手を振って見送ってくれました。

…こうしてまた、山あいの小さな分岐駅に、静寂が戻ってくるのでしょう。

その3 に続きます。

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Posted at 2024/05/04 01:27:49

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この記事へのコメント

2024年5月4日 23:46
3路線合わせて、11本ですか!?
通勤、通学利用では、生き残れないでしょぅから(笑)、もう1本増便して1日4回同時時刻出発のダイヤにして、観光利用に特化すべきでしょうね(笑)

今はダイヤが変わってしまいましたが、千葉・上総中野駅でいすみ鉄道と小湊鉄道が同時刻に出発するのをトリックに使ったテレビのサスペンス劇場があり、それを題材にしたコースを作成したことがありました・・・(^-^;
http://drywindrally2.g1.xrea.com/shixpo-10-top.htm
コメントへの返答
2024年5月5日 13:14
沿線の人口も減少しているでしょうから、地元の人たちの足としてだけの利用は厳しいかもしれませんね。
鉄道を利用した観光は、需要があると思います。「乗り鉄」趣味の人だけでなく、一般の旅行客も観光列車に乗り、駅や車窓の写真を撮ったりして楽しんでいますから。ただ、それだけでも厳しいと思いますが。
「鉄道は一旦廃止すると、復活はほぼ不可能」ともいわれますので、何としても続いてほしいものです。

いすみ鉄道と小湊鉄道、いつかこちら方面も訪れてみたいと…机上検討は済んでいます(笑)

そうですか、尾針さんが亡くなられた年のコースだったのですね。尾針さんと最後のコース作成に出かけたのが丁度今頃でした。
それから14年、その時のことを思い出します…。

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