ボブ・サップＤＶ騒動　背景にステロイドの影

ボブ・サップの規格外のパワーはすごかった。

K－１を盛り上げた功労者であることは間違いないし、一時期、新日本プロレスに参戦したときも、当時は無敵だと思った。


しかし、ミルコ・クロコップにＫＯされたあと、日米野獣対決の触れ込みで藤田和之と戦ったが、最初からテイクダウンを奪われ防戦一方でうずくまって戦闘不能状態で完敗した。

１２月２９日（２８日発行）

サップＤＶ騒動 背景にステロイドの影
いまだ「野獣」キャラ演じさせるメディアの功罪

平成２９年

見た目にかかわらず、実はインテリであるとは聞いていたが、まさかそんなに見かけ倒しだとは思いも寄らなかった。

だが、練習仲間から「格闘家として育てるのは無理がある」と言われるような小心者だとわかっていたのだから、なんだか気の毒に思ってしまう。

見た目と中身が一致しないキャラクターなんてざらにいるからね。

そう言えば、ヒールの女王デビル雅美も、本人はベビーフェイス志望だったそうだが、見た目でヒールと決められたと語っていたw

プロレスラー志望で、成れたとしてもキャラ設定までは意のままにならないわけだ。

画像は八尾物語より

さて、本文にエリック兄弟が挙げられているので少し触れておきたい。
鉄の爪と恐れられた父フリッツ・フォン・エリックは、見た記憶が無いが、全日本プロレスに参戦し、ジャイアント馬場と死闘を繰り広げたというが、それよりも呪われた一族として有名だ。

急死、再起不能、自殺……エリック・ファミリーの悲劇とは

得意技のアイアンクローは、自分のこめかみをつかんでみればわかるが、かなり辛い。これを握力計を振り切ってしまうようなレスラーにやられたらタイヘンだ。
急所蹴りで逃げるくらいしか思いつかないｗ

さて、デビット兄弟の悲劇だが、長男は６歳で事故死。レスラーとなった三男デビットは、なんと来日中に内臓疾患で病死。２５歳だった。実際にはドラッグが原因のようだ。

そして、次男ケビン、四男ケリーは新日本で藤波、木村組と戦ったのを覚えている。
ケリーはリック・フレアーを破ってＮＷＡヘビー級王座に輝いた。

だが、五男マイク、六男クリスが相次いで自殺。
その後、四男ケリーも自殺した。

６人兄弟で存命なのは次男のケビンだけだ。

呪いで片付く話ではない。
やはりステロイドによる精神障害と考える方が自然だろう。

前述のボブ・サップのＤＶも、ググると分かるが、ヒドイぜ。
日本人の彼女と付き合っていたようだが、格闘家が素人の女にする限度をとうに超えている。
正気の沙汰とは思えない。