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2022年11月22日 イイね!

洗車しながら嫁の愛に応えていたら、惨事になった

洗車しながら嫁の愛に応えていたら、惨事になった先月から、ライブやらイレギュラーな業務が集中したせいで、土日が軒並み潰れ、DCTのオイル交換からM3をまともにイジることができず、今月に入って、そうしたイベントが一段落し、先週末、午後の仕事がオフになったことで、久々の洗車と相成りました。
ガラスコートの効果や、晴れ間が多く、雨中走行をほとんどしなかったこともあり、ぱっと見、目立つ汚れこそないものの、近くで見ると、雨水が流れた跡が薄っすら付着していたり、水垢化していたりと、一度、気になりだすと、もう止まらない。

幸い、晩秋にしては気温も高く、時間的にもお昼時と、絶好の洗車日和。
洗車ホースのある玉砂利の前庭にM3を停め、バケツ、スポンジ、シャンプーを引っ張り出し、いざ、丸洗いスタート。

と、その前に、運転席側のフロアマットを取り出し、土埃や汚れを叩き落とし、軽く洗って、棚で天日干しに。

ふと、キッチンの方を見やると、網戸越しに、昼食の支度をする嫁の姿が。
嫁もこちらに気が付いたのか、少しはにかんだような表情を向け、肉野菜炒めの準備へ。
ふふふ、高1の時に同じクラスになって以来、30年が経とうとも、シャイな性格は相変わらずじゃないか。

で、まずは、塗装表面の砂粒やら軽い汚れを浮かして水洗いすること。
助手席側に置いてある洗車ホースを手に取り、蛇口を全開に。
この下処理がとにかく大事。ケチらず、たっぷりとした水で洗い流すべしと、あすかさんガレージでも言っていた通り、車の左側から、カーボンルーフへと勢いよく放水開始。
左サイドの立ち位置はそのまま、腕だけを動かし、リアウインド、左フェンダー、ボンネット、下回りとザブザブと水を流していると、キッチンから何やらいい匂いが漂ってくる。

空腹もあり、ついキッチンの方へと顔がつられ、すると、嫁がこちらを向いて、何かを言っているではないですか。
網戸越しなので、はっきりと見えない上に、水音でよく聞き取れない。
「え?何?」
こちらの声も放水音で掻き消されてしまっている。
嫁はまだ何かを言っている。
「なーにー??」
少し大きな声で聞き返しても、反応がない。
もしかして、その相手は私ではないのだろうか。
いや違う。明らかに私に何かを伝えたい様子だ。
水音に交じって、微かに、嫁の声が聞き取れた。
ジャブジャブ×・・??・・・・・ジャージャブジャブジャブ、、ジャブ
分からない・・・網戸越しに、口の動きを重ねてみることにした。
ザー・・・・・ジャブジャブ・・・?・・ジャブジャブ・・??・・??て・・・ジャブジャブジャブ
なんだと!!!
あ・い・し・て・る💛」だって!!!
あんなにシャイだった嫁が、必死になって、私に愛を伝えて来てくれているだと!
なんなんだ、この嫁という可愛すぎる生き物は。
洗車するジャージ姿の私がトム・クルーズに見えたか、それともほとばしる水滴がキラキラ輝くエフェクトとなり、君に届けの風早君現象が起きているのか、定かではないが、一応、子供たちやご近所さんの目もある。

面と向かって愛を伝えるなんてこと、島国育ちで骨の髄までジャパニーズピーポーな私には、極めて難易度が高い。
しかし、これに応えないだなんて、野暮は絶対にダメだ。
私は思い切って、M3に放水しながら、嫁の気持ちに応えることにした。
お、俺も、、、ジャブジャブジャブジャブ
うはー、こ、これは、、、改めて口に出すと、少し、いや、相当恥ずい。。。
ちらりと嫁の方を伺うと、水音にかき消されながら、尚も「あいしてる💛」と言っているではないか。
さらに、嫁の右手は、網戸越しに私の手元を指さしているようだ。
そうか、水を止めて、ちゃんと言ってってことだな。

私は、嫁の愛に真っすぐに応えるべく、羞恥心を捨て去ることにした。
ご近所さんにどう思われたって構うもんか。
蛇口を閉じると、静寂の中、ボディから滴る雫が落ちてはじける音だけが残った。
さあ、言うぞ!!
俺も、愛、、し、、、、、、」と声を張って、言いかかった時、
ちょっと、もう!!あいてるって、言ってるでしょ、、
「え、だから俺もだって、、、」
何寝ぼけたこと言ってんの、あ・い・て・る・の、M3のドア!!!
「は?え?」
ホースを置いて、慌ててM3の右側に回ると、フロアマットを出した際、半開きになったままのドアが、その内側から盛大に水滴を滴らせているじゃあ~りませんか(滂沱)
しかも最大水量で水を浴びせていたことで、ルーフから滴り落ちるだけでなく、ドアの内側から跳ね返って、中も外もグッショグショ、、、
「何回も言っているのに、全然聞こえてないし、もしかして分かっててやっているかと思っちゃった。」
そう言って、再び昼食準備に取り掛かる嫁を横目に、ズブ濡れになった革シート、ドアの内張り、サイドウィンドウの内側を拭き取り、隙間に入った水滴をヘラの先に巻き付けたタオルで吸い上げた後、ケアのためと思い、AUTOGRIMのレザーバームを塗り付けようとしたら、間違えて、同社のボディポリッシュで革シートを真っ白にしてしまうトドメまで(涙)
だって、容器が同じなんだもん・・・

洗車中、謎の脳内変換から、嫁の愛に応えたばかりに、惨事を引き起こしてしまった週末のお昼時。

皆様におきましても、洗車中にアングロサクソン的な愛情表現を受けた際には、一度、放水を止めて何事か確認をするか、もしくは、愛車ともども泡まみれになって、スプラッシュしまくっちゃうのもまた一興かと。


おまけは、ずいぶんと前に話題になった、アメリカのGSでの、スターウォーズコスプレ洗車。
レイア姫たちが、愛車を泡々にしてくれます。

alt
このGSで洗車をした、マスター・ヨーダからのありがたい伝言です。
「ジェダイの騎士達に告ぐ。己のフォースを信じるのだ。だが、いくらフォースが高ぶっても、ここでの洗車中にライトセーバーを振り回したりしてはならない。それは即ち、ダークサイドへと落ちることへと繋がるのだ。オビワンと私のように。」

Posted at 2022/11/22 10:25:10 | コメント(6) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2022年11月17日 イイね!

【血で血を洗う後編】打ち上げ、そして、仁義なき黒歴史暴露大会へ

【血で血を洗う後編】打ち上げ、そして、仁義なき黒歴史暴露大会へ前編はこちら>>>

我々は完全に油断していた。
四半世紀が経とうとも、うちのバンドのファンファンになろうとも、カーストの序列のまま、彼女たちの本質は、いつまでもQueenBeeであり、我々の根っこはGeekなのだ。

アルコールが入った穏やかな場の雰囲気を作り、我々の警戒が解けるのを見計らって、捕食者の牙を剥いた。

そして、この後、スクールカーストに君臨していた彼女達の情報収集能力は、Mossadも驚くべきレベルだということを思い知ることになったのだ。

しまりのない顔で、チューハイを傾けるKに対し、突如、
「K君さ、S野さんと付き合ってたでしょ、内緒で。」とブッコみ、
「そ、その話、もういい加減、やめて、、、」幾度となくこすられたネタに、割と本気で嫌がるKに、さらに、
「キスすると赤ちゃんできるから、しないって言って別れたんだよね。」
「で、S野さんに自分で作った歌、録音したテープ渡したの、私たち、聴いちゃったんだよね。」
と、間髪入れず、Kの半壊したメンタルにクリティカルなダメージをくらわし、
「その歌、クラウドに保管してあって、いつでもUPできるみたいよ。」とのダメ押しに、
「それは、、ダメ、、おふぅう」とKが静かに沈んでいくと、
次に、
「M君って、ほら、DuranDuranみたいな作詞したくてさ、なんか、詩とイラストが書いたノートを、、、」
なんてことだ。
そのノートは、ごく限られた当事者しか知らない最高機密かつ我々ですら触れることの許されない『特級呪物』じゃないか。先ほどのKの自作テープは、かなりの人数が聴いたことがあり、痛さやインパクトはもはやそれほどではないが、こればっかりはモノが違う。
その一ネタで、Mの人生5回は吹き飛び、子々孫々まで肩身の狭い思いをする黒のコアを持ち出すとは、まさに鬼畜の所業。
「ちょっ、と、、、、、、、いや、、や、めろ、、ください。」と激しく動揺するMに、
「K織に渡してたよね。」
「は、はぁぁぁぁ~ん」自らの恥部から目を背けるように、Mの視線が空中へと泳ぐ。
「実は、私たち、K織から相談されてたの。ちょっと、、、ううん、かなり無理って。」
ねー♪あ、画像見る?」とハモる二人の無慈悲すぎる追撃に、黒歴史のセントラルドグマを深く抉られ、ゲシュタルト崩壊を起こしたMは、
「は、はべ、べべぶべ、、、べべ、、」と振動音らしき擬音を口から発して機能停止。

当然のことながら、最後のターンは私だ。
ウーロン茶の水面が細波立っている。
テーブルが揺れているのか、、、、いや、震えているのは自分の腕だ。
アルコールが回り切り、トロンとした4つの瞳がこちらに向けられる。
右手で髪をかき上げながら、空いた手でグラスを飲み干し、彼女の一人はこう口にした。
「V君さ、私のこと好きだったでしょ?」
「へ?、、、いや、、、な、、今頃、、」
「だって、小5の時、そう言ってくれたじゃん。」
すると、もう一方が
「え?私のことが好きだったんじゃないの?」
「は?え、え?何?何これ?」
「忘れたの?それを信じて、旦那と別れて来たのに、ヒド過ぎ、、、」
幼い頃の記憶の中に、心当たりは、、、、ある、、、だからこそ始末が悪い。
まさかこの2人と一緒に昔話をしながら飲むことになるなんて全く予想してない上に、そんな紅顔のみぎりの頃を蒸し返され、両方から詰められるなんて、常軌を逸している。
言葉に窮する私に、示し合わせたかのように、彼女達は共闘態勢に入り、
「どういうこと?皆に好きって言ってるってこと?そんなの絶対に許さないっ!」
など、酒の勢いもあって、こっちの言い分はすべて無視し、いかに私の言動が彼女たちを傷つけたか、その後、悪い男たちに引っかかったのも全部、私の責任にさせられ、体だけが目当てだっただの、DNA鑑定をしたいからズボン脱げだの、あることないこと綯交ぜにして、ゲラゲラ笑いながら、散々、肴にして弄ばれてしまったorz

すると、さっきまで機能停止していたドラムのMが突然、会話に割り込み、
「ううん、こいつが好きだったのは、ミナちゃん。」
と、とんでもない燃料をぶち撒いたせいで、完全割り勘のはずが、彼女たちの分は私持ちに。

その後、鉄の紳士協定はあっけなく破られ、Mはエッ〇な本をガンプラのケースに入れ、お気に入りのものはシャアザクの箱に隠していただの、同じ先輩から彼女を2人連続で略奪したあげくに後輩にNTRされただの、Kは、夜の名古屋空港の土手で「アハァン♡」なことをしようとして職質を受けただの、元カノが忘れられずに毎晩家の前まで行ってただの、雑居ビルの最上階から順に大人のお店をハシゴして体調壊して次の日仕事を休んだだの、ヘタレメタラーは、バイト先での下ネタが過ぎてエロエ〇大王と呼ばれ、コマ劇場前で酔いつぶれて新宿二丁目に迷い込み、朝方未明に、営業後の髭の剃り跡が青々としたお姉さま(♂)にお持ち帰りされかけただの、バンドメンバーの間で、ノーガードで斬り合う血まみれの暴露合戦が開始され、女性陣は笑い転げておりました。

ただ、本当にヤバいカミングアウトはギリギリ避けつつ、お互い致命傷にならない程度にやり合えたのは、カースト上位の理不尽をやり過ごすために、Geekで培った知恵だったのかもしれない。

「あー楽しかった。ご馳走様です♪」と満足そうな彼女達をお見送りし、ライブの反省会は幕を閉じ、メンタルにたっぷりと生傷を負わされた我々は、鉄の紳士協定を再締結し、夫々の帰路についたのだった。

※今回の反省会の総括
 我々の過去を知り過ぎた人物が複数人、特にスクールカースト上位だった女子が参加する飲み会において、バンドメンバーの誰かが不利な状況に陥った時には、絶対に裏切らず、味方になること。それでも孤立した場合、パルプンテもしくはメガンテの詠唱を妨げない。
また、エ〇チな本の隠し場所は、ガンダムのプラ箱よりもボトムスの方がベター、名古屋空港の土手では寝っ転がらない、歌舞伎町で酔いつぶれて2丁目に迷い込んでいけない、それで抜き差しならなくなったときは、ワ〇リンかオ〇ナイン軟膏を用意すること、そして、お互いの黒歴史は抑止力としてのみ使用し、一切の報復行為は禁止。ただし、面白ければ全て良しとする。 

以上、ライブの反省会でした。

Posted at 2022/11/18 19:32:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2022年11月17日 イイね!

【前編】打ち上げ、そして、仁義なき黒歴史暴露大会へ

キムタクと丸被りした岐阜市でのイベントライブも無事終わり、集客のほとんどをキムタクに持っていかれながらも、ライブはそれなりに盛り上がり、その後、至近距離から生キムタクを視認し、彼と同じ空気を吸うという貴重な体験ができた先々週の日曜。


※バンドメンバーが撮影したものです。

そのライブの打ち上げを週末に開催し、ボーカル君だけ都合がつかないためバンドメンバー3名に、ファンファン2名(種別;ホモ・サピエンス・サピエンス 性別:雌 年式:昭和末期)を加えた5名で地元の居酒屋に集いました。
実は、我々バンドメンバーとファンファンは何を隠そう、小中学時代の同級生

ファンファンこと彼女達は、中学時代、スクールカーストのほぼ頂点に君臨していた、QueenBeeたるイケ女2名。
他の中学にも、その名を知られたキレイどころ。
一人は、スラリとしたモデル体型に大ぶりな瞳と形の良い唇が特徴の、エキゾチックなフェロモンを漂わせ、とにかく先輩たちにモテまくり。
もう一人は、花の名を冠する名前の通り、黒目がちなタレ目と栗色の巻き毛の華やかな顔立ちに、155センチ前後ながらメリハリのある細身に加え、何をするにも仕草があざとく、いかにも男子ウケする反面、女性陣のヘイトをめちゃくちゃ買うタイプ。実際、中学の時、告白された次の日に、上履きを隠されたりしたこともあったほど。
高校に入っても、その二人のモテっぷりは絶えることなく、数多の恋愛を重ねること四半世紀、今や、女盛りを通り越し、地面に落ちる寸前の熟柿、いや、妖艶な瘴気を漂わせるもはや人外の域に。

それに引き換え、我々楽器隊は、中学時代は冴えないスクールカースト底辺のGeek、高校に入ってバンドに目覚めるも陰キャから抜け切れず、恋愛の経験値は村人レベルのまま。
オタクっぷりが垢抜け始めたのはそれぞれが大学に進学してからで、就職、結婚をし、四半世紀が過ぎた頃、モテまくった反動で恋に疲れた彼女達の網に、うっかり引っかかった哀れな羽虫達が我々だったのでした。
とは言え、中学の頃のGeekのままなら、ジョロウグモにパックリいかれたはずが、危機回避本能をとことん磨き、人生の困難から逃げることだけは誰よりも長けた陰キャの3人は、彼女らの毒牙をのらりくらりと交わし、気が付いたら、その二人は、ライブに足を運んでくれるありがたいファンファンに。


で、コロナ禍がひと段落付き、久々の打ち上げとなった、先週末。
私が遅参すると、遠目から見ても関わり合いを持ちたくない、淀んだ空気を醸し出す4人のテーブルが(汗)
良く見ると、ド派手な出で立ちのブラック・ウィドウ2体と何故か正座のおっさん2人の姿がある。
言うまでもなく捕食する側とされる側だ。

「V君、遅いー!!はい、駆け付けイッキ!!!」
入り口付近から、大きな笑い声が響いて来てたので悪い予感しかしなかったのが、15分遅れただけで、完全に出来上がってる。
ベースのKとドラムのMは、私の到着を待ちわびていたかのように、安堵の色を顔に浮かべていた。ま、彼らにとって、生贄が一体増えただけのことなのだが。
差し出されたグラスを手にすると、彼女たちの真ん中に言うがまま着席させられ、そのままウザ絡みがスタート。
私の膝や肩へのボディタッチのオプション付きなのはいつも通り。彼女たちの白い手は、無意識とは思えないほど、入れ代わり立ち代わり、私が抵抗しないのをいいことに、身体のどこかしこを強く弱く、長く短く、絶妙な間隔で、なぞり、押すなどしていた。

彼女たちの昭和の悪ノリを全力でスルーし、岐阜でのキムタクのこと、ライブのこと、近況などをしばし語らい、KとMも相好を崩し、このまましっぽりとした和やかな雰囲気が続くかに見えた。
だが、その甘すぎる見立ては、たちまち、彼女たちの暴挙によって否定されるのだった。

〈血まみれの後編へと続く〉
Posted at 2022/11/17 14:33:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2022年11月11日 イイね!

低回転フェチの焦らしプレイ「ローブースト縛り」

低回転フェチの焦らしプレイ「ローブースト縛り」縛りプレイ、、、、、決して嫌いではない、、、いや、むしろ好物の部類だ。

これまでの人生、大なり小なり、様々な縛りを課していた。

小学校の帰り道、影のあるところしか歩いてはいけないルールで遊んだり、中学の給食の時間、誰かが牛乳を飲むときは必ず笑わせにいかなければならなかったり、高校に入って始めたバンドで、アンスラのコピーをする際に、ダウンピッキング縛りで腱鞘炎になりかかったり、ライブでは好きな女の子を絶対に誘わなくてはならない縛りのせいで彼氏までも連れてくる地獄のような展開があったり、大学生時代、バンド活動に仕送りを吸われて、貧乏極まり、1か月間、景品でもらったレトルトカレー縛りをした際には、肌はボロボロ、髪の毛の色が変わるなどの体に異変をきたし、結婚したての頃は、1日のお昼ワンコイン縛りで節約に努め、最近では、モンハンで様々な縛りプレイを課して、ヒリヒリした緊張を味わい、プレイ後に達成感とともに噴き出したβエルドルフィンの分泌に身もだえしていたのだった。

ご褒美フィジカルな縛りを嗜むかどうかは、過去のブログに任せるとして、一昨日、私は認識したのだ、M3のガソリンが少なくなっていることを。
しかし、メール会員限定の4円割引イベントはその2日後にある。
そして、この日、M3のハンドルを握って向かうは、往復150㎞超の仕事先なのだ。
私は激しく葛藤した。
いつもなら、燃料計が半分以下になったら満タン給油をしておくのだが、何しろ、4円/Lは無視できない。
燃料計は残り1メモリと喫水線ギリギリだった。

そして、この日の朝、どうすべきか逡巡しながらM3に乗り込み、そうこうしている内に、目の前には名古屋高速の料金所が迫っていた。

私は覚悟を決めた。
もう、やるしかない。
秘儀『ローブースト縛り』を。

縛りのルールは二つ。
1.過給圧を正圧に上げないようにアクセルコントロールを行う。
2.抜き差しならない事情で、やむを得ずブーストを掛ける際には、0.5kPaを上限とすること。

果たして、目くるめくパワーターボたるS55の甘い誘惑に抗うことができるのか、、、

Pivotブーストメーターに目をやりつつ、料金所をくぐり、じわじわとアクセルを開け、法定速度に。
ピークホールドで確認すると、負圧の範囲内。
よし、順調だ。
ターボとは言え、3リッターの排気量と直噴化による高圧縮の恩恵は大きい。

7速に固定し、あとはのんびりと巡航するだけだ。
しかし、前が詰まって減速し、再加速する際に、縛りの一つはあっけなく破られた。
低回転域からトルクが出るような設計のため、特に、高いギアでアクセルを少し踏み込むだけで、あっという間にブースト計の針は跳ね上がり、正圧域を指してしまったのだ。
ま、メカニカルな特性につき、これは致し方ない。
だが、ブースト0.5kPaは絶対に死守する!!
そう心に誓い、追い抜いていく車たちのテールを眺め、走行車線をゆるゆると流した。

県境の一級河川群を越え、紅葉が斑に染まりだした山間に入ると、意外と気が付かなかった風光明媚な景色が広がり、いっそのこと次のICで降りて寄ってみようかなど魅力的なアイディアが浮かんでしまうが、今日の会議はそれを許してはくれないだろう。

それにしてもブルーノート・ベストからランダムにチョイスしたBGMに包まれながら、M3の鼻先で、黒子に徹するかのように粛々と回るS55の低回転域のなんという気持ち良さ。

そういえば、昔から、低回転域が大好きだった
絶頂へと昇りつめながらアドレナリンが噴き出す高回転域よりも、低回転域の方が、ゆっくりと車と向き合える気がしていた。
最初の愛車であるZ31も、過給が始まる前の1500~2000回転の、ノッキングしないギリギリのところから、トルクを絞り出すように、ターボに頼らず加速させていくその姿勢に、いじらしさを感じてしまっていた。
その後、愛車となったNA車両でも、いわゆるカムに乗る前の、低回転域での心細さがたまらなく、あたかも、か弱い乙女が、健気に頑張る姿を重ねて、感情移入していたのかもしれない。
歴代M3もその例にもれず、決してトルクフルとは言えない低回転域に、言いようもないカタルシスを感じたのだった。

これは、ある種、焦らしプレイにも通ずるところがある。
どうでもいいが、私は焦らすのも焦らされるのもどっちも大好物だ。
特に焦らされるのは、適度に長いほうが良い。ただし、目隠しはいただけない。
少々脱線したが、その内、ケモ耳萌えと並んで、低回転萌えのジャンルが確立されていくに違いないだろう。
「リアルなんてクソだ!俺は、猫耳としっぽがないと恋愛対象として見ることができないんじゃー!!」と全く女子に相手にされなかった合コンが終わり、こう言い放った旧友の泣きそうな顔を思い出すも、もしかしたら、恋愛も、両想いになってイチャコラしたり、キャッキャフフフするよりも、その前の、気持ちを探り合うかのような、もどかしい時期が一番楽しいのかもしれないとか何とか考えている内に、目的のICに着き、仕事先へと到着。

やりきった。
ピークホールドを確認すると、0.5kPaで針がぴったりと止まっていた。
ガソリンも帰路からGSまでの分は残っている。
燃費計も7.8⇒7.9と0.1㎞向上しているではないか。

ローブースト万歳、そして低回転最高!
S55を焦らしまくった結果、低回転フェチは、アタオカメタラーの性癖に留まらず、CO2削減をはじめ、SDGsにまで貢献できたことが立証されたのだ。
回さなかったのだから、当たり前だけど。

この日、気持ちよく仕事を終えた帰り道、解放感に包まれたことで、ガソリン残量やブースト縛りのことなどすっかり頭から抜け落ち、気が付くと、ブーストのピーク値は1.25kPaを超え、メーターパネルには、「4円割引は諦めな。」と、そんな私をあざ笑うかのように、燃料警告灯が灯っていたのだったorz


Posted at 2022/11/11 20:11:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2022年11月02日 イイね!

ナンバーで捗る妄想

ナンバーで捗る妄想車のナンバーは、車種や語呂合わせにちなんだ希望ナンバーから、抽選なのに期せずして何かメッセージ性を持つものになってしまったりと、車を識別する記号である一方、大切な個性の一部となっていることは疑いようのない事実。

希望ナンバー制のない時代に、フェラーリのナンバーになぜか308、328が多かった不思議は置いといて、遭遇する車のナンバーを眺めては、その曰くや、語呂から、色々と妄想するのが私の隠れた楽しみの一つなのです。

ちなみに、うちのシスターオブペインこと妹の元愛車のAudiは抽選で「193」と、足利義満からトラの衝立やら橋の立て札やら色々難癖付けられそうなナンバーでしたし、「4219」は業界では一番避けたいナンバーだそうで、役員専用車に「2951」(福来い)とつけていた会社が大きな負債を抱えて破綻した切ない事例も耳にしたことがあります。

縁起が良いといわれるものはじめ、キリ番やゾロ目、順目逆目も見かける頻度が高く、BMWもそのシリーズやエンジン型式とおぼしきナンバープレートは出自が分かるものの、そうでない希望ナンバーの場合、大体が誕生日(年)のようなアニバーサリーと思われ、私の興味はその時点で消えてなくなるのですが、
明らかに誕生日やその車とは無関係な希望ナンバーだった場合、私の妄想は一気に加速していき、
例えば、ミニバンに「911」のナンバーが着いていた場合、ファーストカーとして911を所有している、もしくは、物凄い911好きかどちらか、いや、かつてのテロを風化させないためのアピアランスかと想像してみたり、
「1151」は、色々あって今一人だけど、次こそは、いい恋愛をしたいんだなぁと、勝手にドラマ仕立てのストーリーにしてみたりとか、
「2357」の素数配列では、数学者、はたまたスーパー理系のオーナーさんだとか、
「1234」だと、ト〇タ系列にお勤め(電話番号の下4桁が全部1234)、いや、ド根性ガエルのドラゴン号かなどなど、次々妄想している内に、いつの間にか渋滞が終わり、気分転換がめちゃくちゃ捗るのです。
時々、主に「1」「9」「6」「9」で組み合わされたR18ナンバーを目にしたりして、安易に下ネタでウケを狙った自分の黒歴史を晒されたような気分にさせられ「ア、アアアーーー」と叫びたくなったりもするんですが、
メタルギタリストとして、激しく反応してしまうのが、
まず、「1984」と「5150
言わずと知れたVanHalenの名盤。
特に5150はギターアンプにもなっていますので、このナンバーを見掛けた時、オーナーさんに声を掛けようと思ったほど。

次に、「8186
私の永遠のギターヒーローでもあり、うちのバンドのご本尊でもあらせられるLoudnessのデビュー5周年を記念したライブアルバム。
楽曲、オリジナルメンバーの技術ともに最高レベル。故樋口っつあんのドラムソロに涙腺がぶっ壊れること必至(滂沱)
遭遇した折には、神々しすぎて、平伏したまま微動だにできず。
あと、マニアックなところでは、「1789」はSilverMountainの名曲で、個人的に胸熱です。

で、つい先日、渋滞中の高速道で、とあるワンボックスの後ろに着いた時、目にしたのが、
1750
こ、、これは、、、まさか、あの2T-Gの定番チューン「イナゴマル」では!!と嬉しくなり、かつて、TE71レビンのオーナーだった父が、ハンドルを握りながら、よく「ボア・アップしたいなぁ~」と呟いては「でもなあ、絶対、怒られるもんな~」と独りごちていたのを思い出し、ゲロゲロに車酔いした助手席で、「それすると、怒られるの?」と聞き返しては、
「怒られるけど、エンジンをボア・アップするとな、この車、時速200㎞は出るぞ!!」
「すげー、やろうよ!」と車酔いを忘れてテンションが上がった私に、
「う~ん、今はできないな。」
「え~いつするの?」とのお約束のやり取りが懐かしく、結局、TE71はエンジンを開けることなく売られていったのですが、幼くもリアリストな自分は、『どうして、到底できっこない話をあんなに何度もして、楽しそうにしていたんだろう?』と不思議に思っていたのが、あの頃の父と同じ年齢になり、息子とM3で出かけるようになって、ただ、息子と車の話をできたことが楽しかったのだと、改めて気が付いたのでした。
と連想しているうちに、渋滞が流れ出し、「1750」の向こう側に、楽しそうに語る父の少年のような横顔を重ねながら、M3のエキゾーストノートにTE71の野太いサウンドの残響を聴いた気がしたのでした。

Posted at 2022/11/02 21:29:21 | コメント(9) | トラックバック(0) | My Life | 日記

プロフィール

「高校生と化学式とM3(G80編) http://cvw.jp/b/192969/47673952/
何シテル?   04/23 17:21
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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蛇使いたちの特濃空間 エテロドッソさん 
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