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FlyingVのブログ一覧

2021年02月26日 イイね!

前オーナーの忘れ形見とM3.5

中古車を購入する際、ついて回るのが前オーナーの痕跡。
乗り方の癖、キズ、シートのへこみ、自賠責の保険証や記録簿は仕方がないとして、業者が消し忘れたナビの登録やらオーディオの設定だったりと、ふとしたところに残っていたりします。
私自身、手放す際は、記録簿等については個人情報が特定されないように手を加え、メモリーは必ず初期化を心がけていますが、それでも次のオーナーさんは私の影をどこかかしらで感じているに違いありません。
引き継いで嬉しい後付けパーツやオプションもありながら、中には困惑するものもあったりしますね。

我が家にやってきたM3も前オーナーが特定できないのは勿論、限りなくデフォルト化されておりまして、そこは、さすがディーラー販売車。
しかし、見つけてしまったのです、前オーナーの嗜好というか、人格の一部を。

運転にもかなり慣れ、さてミュージックライブラリを設定し、ファイルを読み込ませようとしていた時、ライブラリにいくつかフォルダがあることに気が付きました。
まさか、ウィルス?、いや、もしかして、R18限定のサプライズか、待て待て、前オーナーのプライバシーに関係するものならめちゃくちゃ困る。、
でも、そうだとしても確認しないわけにはいかない。
恐る恐る開けてみると、、、、
Bon Jovi Live&Best」ん?
Eric Clapton Cross Road」んん?
Jeff Beck」んんん?
Metallica And Justice for All」んんんん!?
Yngwie Malmsteen Trilogy&Odyssey」ふおーーーーーー!!!!

なんだこのピンポイントで私の琴線をかき鳴らしてくるライブラリは!!
あれ?前オーナーって私だったん?

なぜこれが残っているのか分かりませんが、とにもかくにもめちゃくちゃ嬉しい♪
いや~一度、前オーナーさんとお話がしてみたいとほっこりしながら、ライブラリを読み込ませている間、ガラスコートを取りにM3を降り、フロントに回ると、突如、かすかな違和感に襲われました。

「何か、何かが、おかしい。」

なんだろう、チラシの誤植を見ているような、浪速のモーツアルトの頭頂部を見た時のような、キン肉マンのあのジェロニモの迷シーンのような、この得体のしれない違和感は。

(件のシーン、以降、キン肉マン伝説として語り継がれています。)

特に、バンパーフロント部分から漂ってきているように見える。
「こ、これは!!!!」
ある一点で私の目が釘付けに。







おいー!!!
納車されてから既に1ヶ月超、、、、実車を2回見に行った時すら全く気が付くことなくここに至るとは、トホホホホ

ミュージックライブラリは激しく共感できるが、お手軽シルエイティもどきみたいなこれはいただけない。
早速、ネットでM3エンブレムを購入し、付け替えました。

それにしても当たり前すぎて、一瞥すらしなかったところ。
本当、先入観て怖い、、、、

今の今まで、 (M4+M3)/2=M3.5で走っていたなんて、とんだ忘れ形見を放置してしまっていました。

早速、嫁にこのことを報告すると、「私、知ってたよ。」との意外なお言葉。
「そうならそうと、もっと早く言ってよ~」
「そうなの?じゃあ、言おうか。」
「うん。どうぞ。」
「本当にいいの?私、色々知ってるんだから。」と不敵な笑みを湛えている。
と同時に、胸の中に去来する数々の心当たり。
変態犬さんと行った、あんなとここんなとこ、はたまた、ピーピングトム氏とのことか!!!
「い、いや、次の機会で、というか、そのままそっとしておいてもらえると、、、すいません。」
M4にしていた深い理由があったに違いない、きっとそうだ、、いや、余計な詮索はやめよう。

深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだから。

Posted at 2021/02/26 12:02:41 | コメント(5) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2021年02月25日 イイね!

令和のゼロファイター

令和のゼロファイターいたずらにパワーアップと肥大化に進むことなく、かたくなに5ナンバーサイズを守り、ボディ剛性を上げながら、車重を1t以内に抑え、価格、燃費、運動性能を両立させるなど、相容れない要求を技術力とグラムを削る企業努力で達成した、メーカーは違えどまさに令和のゼロファイター。堀越二郎に師事し、M重で航空機開発に携わった義父も太鼓判。なぜかプロジェクトXの『地上の星』が頭の中で流れっぱなしになります。
PS:M3を投稿するつもりだったのが、息子が是非にとのことで投稿しました。
Posted at 2021/02/25 14:26:02 | コメント(0) | クルマレビュー
2021年02月24日 イイね!

女子大生とS3 とある運び屋日記 その1

女子大生とS3 とある運び屋日記 その1ごく限られたみん友さんからはご好評を博し、その他大勢の皆様の眉を曇らせた『M3とお姉さまシリーズ』のAudi S3版をご紹介。

病気になる前に書き溜めたものに少々手を加えただけにつき、ちょいと古いですが、お暇な時のお目汚しとしてお楽しみください。

Audiがメインカーの映画といえば、アベンジャーズもそうですが、あちらは、トニー・スタークのプライベートカーとして登場するのみ。ほぼ主人公と言っていいのは、そう「トランスポーター」(正確には2以降)ですね!
シリーズ最新作となる「イグニッション」ではS8がメインを張っています。

というわけで、「トランスポーター」をオマージュしつつ、虚実ないまぜにして吐き出してまいります。


----------本編----------

先日、とある依頼を受けた。
今日は、その約束の日だ。
プロの運び屋が守る3つのルールは知っての通り、「(依頼者の)名前は聞かない」「契約厳守」「依頼品は開けない」
と、その前に、いつになく手洗い洗車+ガラスコーティングのコースを奮発し、バリピカに仕上げられたS3を引き取りに行った。
俺も真新しい下着に着替え、S3に乗り込む。
おそらく、S3至上、最大にして最難関のミッションであり、それは死地へと向かうに近しいからだ。

依頼者から指定された場所は、シロノアールを全国区にしたとある街道沿いの名古屋喫茶。
5月に入ったばかりだというのに少し汗ばむ。
駐車場の隅に停め、俺はいつものように気配を消し、分厚い木扉を開けて、店内へと入った。
依頼者はと、、、いた、あの奥のボックスだ。
というより、こっちに向けて手を振っている。
なんということだ、気配を完全に消していたはずなのに、先に見つかってしまうとは、やはり今回の依頼は一筋縄ではいかない。

「先生、遅い!授業の時、5分前には用意しとけって言ってたのに、遅刻ですよ!」
「お久しぶりでーす。」
「やだ、本当に先生来てんじゃん。ウケル(笑)」
俺が先生と呼ばれているのは、裏稼業をカモフラージュする仮の姿の一つ。
詳しくは後述する。
手を振っていたのは、倉科カナ似の、国立大学医学部に通う医者の卵。「カナ」としておこう。
その隣は、黒髪ロングの和風な顔立ちながら、凶悪なボディラインをこれでもかと際立たせている看護学生。彼女はそうだな、「ナース」としよう。
何がウケたのか謎なのが、ユルフワヘアーの量産型女子大生。
「先生、そこどうぞ~」
言われるがままに、「量産型」の隣に腰かけた。
すでにレシートが俺の目の前に鎮座している。偶然でないとしたら、やはり油断ならない。
「久しぶり、元気そうだね。」
「はい!」と声を揃えるこの3人。
とにかく店内の他の客、特に男性客からの視線が痛い。
個性は三者三様、ビジュアルは控えめに言ってもハイレベルだ。
それに比べ、「あの冴えないヤロウ、なんなん?」との怨嗟の声が漏れ聞こえてきそうなほど、スーツ姿の俺は悲しいほど浮いている。
いや、そんなことどうでもいい。
集中すべきは依頼だ。

少し、ここで時系列と人間関係を整理しておこう。

世を忍ぶ表稼業と一つとして、色々訳あって大学受験生達の面倒を見ていた時期があった。
彼女らは、その時の教え子たちだ。
「合格したらAudiで美味しいもの連れて行く。」と勢いで口にしたのはあくまで社交辞令であり空手形だ。それをのらりくらりと躱していたのを、彼女たちが業を煮やし、今回の運びの依頼となったのだ。

「先生、いつにします?」
「約束しましたよね?」
「ダメですよ~大人なんですから、自分の言ったことに責任持たなきゃ」」
「あれ~もしかして、今さら無かったことにしようとしてません?」
「そうそう、一応、こっちの希望言っときますね。」
ここ最近のスマホの通知がこんな感じで姦しい。
俺の気分は、さながらアンブレア社に潜入したミラジョボビッチの前に立ちふさがるレーザー回廊か、はたまた、トレンドに便乗すると、無残様の前に引き出された下弦の鬼達といったところだろうか。
ふぅと一息ついて、ディスプレイを叩くと、数分と経たないうちに、新しい通知が来る。
「分かりました!来週の水曜ですね?」
「場所と時間はどうしますか?」
「あ、でも、先生、ちゃんとAudiで来て下さいね!そうなると、お酒はダメですね~残念ん!!」
「お店、こっちで適当に探しておきますね!」
再び、モタモタと入力していると、
「ここなんてどうですか?」
「前行った時、いい感じでしたよ♪」
「良かったら予約入れときましょうか?」
入力をキャンセルして、URLをタップした後、
なんとか「いいね。参考にするよ、ありがとう。」と返した。

これまでのいきさつを簡単に整理すると、ざっとこんな感じだ。

それにしても、本当に見違えた。
ほんの2ヶ月ほど前まで素朴な受験生だったのが、目を疑うようなばっちりメイク、体のラインも気のせいか丸く女性らしくなっている様に見える。
何よりも、まき散らすフェロモンの量がジャブローのミノフスキー粒子並みに凄まじい。

車で例えると、もともと倉科カナ似だったカナは、NSXがNSX-Rへの正常進化だ。
ナースは、黒髪おさげのジト目だったのが、地味で堅実なセダン、そうだな、3シリーズだと思っていたら実はB3だったみたいな感じだろうか、いや、あんな凄いものを隠し持っていたなんて、ランチャテーマ8.32の方がイメージは合うかもしれない。
量産型は、まさにフルモデルチェンジだ。クラスでも顔と名前がギリギリ一致するかどうかの目立たなさが、芋っぽい、いや失礼、お芋っぽいばっかりにFJ20を与えてもらいながら、全くパッとしなかったあのガゼールから、S13シルビアへと洗練されたように、今やそのビジュアルはアルファベット3文字のアイドルグループにいてもおかしくないほど。
彼女を見た瞬間、「アートフォォォォォース!!」と叫んでしまうところだった。

----------続く----------

Posted at 2021/02/24 14:25:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | AUDI S3 | 日記
2021年02月15日 イイね!

※倒錯注意:可愛いい愛車は、乗って、触って、愛でるべし

まずは昨夜の地震、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

さて、本題。
AudiS3と入れ替わりでF80M3が我が家にやってきて、スイフトを通勤&買い物車に使う予定だったのが、陰キャで引きこもり、口を開ければ毒を吐くと、高校性の頃に付きまとわられたストーカーにもドン引きされるほど残念なイケメンとして認知されていた息子に、中二病でも恋したい的な展開で、奇跡的に欅坂にいてもおかしくない彼女(リア充爆ぜろエピソードは追々ご紹介します。)ができ、そのどさくさでデートカーとして鹵獲され、M3を足として使わなくてはならなくなったここ数カ月。

前車のE46M3は、車庫でボディカバーをかけて保管、炎天下と雨の日にはほとんど乗ることがなく、手放すまでの8年間での走行距離は、13,000㎞→38,000㎞と、その扱いは文化財級、嫁からは「このBMWは、紙と蠟でできとんのか?」との金言を賜るも、程度極上をキープしておりました。

F80M3はそういうわけにもいかず、難病を寛解したとはいえ、公共交通機関に乗ることが難しい体ゆえ、AudiS3と同様、平日と土曜は仕事用ハイパーエキスプレスとして、実に週6日、多い時で7日のフル稼働&ワンオペと、いつぞやのワタ〇かと言いたくなるほどの酷使ぶり。

そのおかげで、S3のマイレージは5年間で75,000㎞を刻み、歴代愛車の中で最長記録となったのですが(汗)

しかしながら、マゾッホの毛皮を着たビーナスにも通ずる倒錯した愛情を注いだE46M3はその不調も数多く、噴出するネタのオンパレードはオーナーの財布をこれでもかとシバキ倒し、みんカラの皆さんの同情と失笑を誘ったのは過去のブログを参考頂くとして、
毎日欠かさずにハンドルを握ったS3はとてもタフで、目立ったトラブルといえば、前突エラーが出た際の水回りのセンサーとウォーターポンプ交換(総額150,000円)ぐらい。
他のエラーは大体リセットで治まり、拍子抜けするほど維持コストはリーズナブルでした。
年式や設計の違いもあると言えばそれもあるでしょうが、5万キロを超えても、乗れば乗るほどにエンジンは調子を上げ、DSGは学習を進めよりクレバーに。
なによりも、車との一体感はより深く、体に馴染んでくる感覚に、細かい予兆に気が付くことができていたから。
小まめに手洗い洗車し、小傷をさらい、コーティングを惜しまずにしたおかげで、コンディションは上々、室内も相応のヤレはありましたが、それも使い込んだ証と、つい愛おしく眺めてしまっていました。

翻って、F80M3は、歴代最高の乗り心地と聞いていたのが、凄まじいボディ剛性により、その衝撃全てが人体に集中し、クライアント先に着く頃には体の節々にダメージを、冷間始動時の爆音は予想以上、心臓部も速さやパワーは凄まじいものの、産毛をなぞる様に敏感だったS50の直系とは思えない色気の少なさに、最初は、歴代M3やS3を懐かしく思い出しては、枕を濡らす日々。

しかしながら、毎日のように「乗って」、こまめな洗車や室内清掃で「触って」、メンテやモディファイで「愛でて」いるうちに、その岩盤のごとく険しい乗り心地は、岸壁の母に抱かれているかのような安心感に、心臓部もどんどんスムーズを増し、そのせいか、冷間始動時の爆音もボリュームは変わらないまでも和音として聞き苦しくない音質に変化しているではないですか。
嫁からも、「まあ、うるさいことはうるさいけど、何か、調子のいい音になってるよね。」とのコメント。

愛車は現代の愛馬でもありますが、無機物でもあり道具。
意思疎通なんてものは生物学的かつ物理的には不可能ですが、道具に魂が宿るとはよく言ったもの。
武田の騎馬軍団も、戦場では実は馬を降りて戦っていたとの説が有力視されているほど愛馬は大切にされていたと言われています。

M3の乗り味に身体が馴染んだのは勿論、その変化は間違いなく毎日乗っている効果でもあり、小林秀雄の表現を借りると、M3とお互いの了解ができてきたのだと感じ入りました。

嫁をはじめ歴代の彼女に、「ごめん、ちょっと重い、、、」「脳みそ大丈夫?」「なんで突然、素数とか数え出すの?怖いんだけど、、、」と詰られ、愛犬のRANDYにもしつこ過ぎて嫌がられるこの因果な性格。
それでも、M3が何も言わないのをいいことに、これでもかってぐらい、乗って、触って、愛でていくつもりです。

あ、でも道具を100年使い続けると付喪神化するそうですのですし、A Iに擬似人格が付与されるのもそう遠くない未来。その際に、やっぱりM3から同じこと言われるんだろうな~
「この人格異常のサイコパスメタラー!!!」と。

(画像と本文はそれほど関係ありません、多分)

うん、考えただけで、オラ、なんかゾクゾクしてきたぞ~(謎のサイヤ人)

Posted at 2021/02/15 11:50:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2021年02月01日 イイね!

闘病、そして原点回帰


皆様、大変ご無沙汰しております。
 生きてたの?
 塀の中からやっと出てきたか~
 ところで誰だっけ?
などなどの突っ込みを甘んじてお受けいたします、陰キャアングラメタラーのFlyingVでございます。
およそ4年に亘るとんでもない不義理、どうぞご容赦ください。

今から5年前、人生のアガリと決めたE46M3から、AudiS3へと涙の乗り換えをし、『羊の皮をかぶった狼』を原体験したE36M3Limoへの、メーカーは違えど、ある種、回帰を果たした矢先、、、、
突然の不調が、長年の不摂生極まりないメタル生活により、豆腐と化した免疫機能のケルコポルタ門に襲い掛かり、私の肉体はコンスタンティノープルのごとく瞬く間に陥落したのでした。

※ここからは尾籠なテーマとなりますので、お食事中の方は、くれぐれもご注意ください。
S3のモディファイを楽しみつつ、何とはなく体の違和感を感じてはいたのですが、激務が続いていたため、気にする余裕もなく、市販薬や栄養ドリンクでだましだまし過ごしておりました。
そして、ようやく仕事の隙間ができ、一段落した時、それが一気に牙をむいてきたのです。
何日も高熱と倦怠感が続いて、下痢が止まらない。
疲れから来た一過性のものかと下痢止めを飲むも、ほとんど効き目なし。
その内、仕事中や運転中にも便意に襲われ、そして、ある晩、酷く下血をしていることに気が付いたのです。

サイレントキラーとも言われる大腸の異変、、、
慌ててAmazonで大腸ガンキットを買うも、掛かりつけの医者が消化器系と聞き、次の日の朝、病院へ。
内視鏡検診の予約をして、その日まで騙し騙し過ごした検査の日。
「どうか、、、、」と祈るような気持ちで迎えた私の眼前にあるディスプレイには、私のピンク色をした直腸の下半分の腸壁に、無数の口内炎のような炎症が広がっている様子が映し出されておりました。
そこからは、じわじわと腸壁をしたたり、直腸へと流れだす血液。
「あ~これは安倍晋三と同じだね。」
「??」
潰瘍性大腸炎。念のため、病理検査もするからね。」と言って、いくつか検体を採取し、結果を待つことに。

そして数日。
「うん、やはり潰瘍性大腸炎だ。軽度から中度かな。原因は今のところ分かっていないけど、働きすぎとかがそれともいわれているね。増えてるんだよね~最近。完治はしないけど、大丈夫。一国の総理大臣の病気の為に物凄い予算と開発がされて、いくつかいい薬が出ている。現に安倍さんもゴルフしているしね。対処療法が効果的だから。あなたの場合は、入院までは必要ないかな。」
「は?完治しないんですか?」
「そう、一生付き合っていかなくてはいけない。これを機に生活習慣を見直したほうがいいね。特に食べ物には気を付けて。あと、特定疾病に該当するので、その申請を忘れずに。」
そう言って、処方箋と申請用紙を渡してくれました。
その中身は、服用するタイプの錠剤、ビオフェルミン、下痢止め、頓服などなど。
完治はしない、、、なんという絶望的なパワーワード、、、その言葉がいつまでも頭蓋の中でループしている。
服用を始めたところ、薬の影響か、少し症状が緩和してきたと感じていたのも束の間、仕事を休めるはずもなく、次第に症状が戻り始め、2カ月ほどで、前よりも症状が重くなってしまったのです。
この病気はとにかく、生活レベルを下げること著しく、ラーメンを始めとした油もの、アルコール、刺激物、食物繊維はもってのほか、その最大の辛さが、、、
具体的に言うと、常に突発性の下痢のような感覚に見舞われトイレに行きたくなるのです。
しかも、予兆もなく、ほとんど我慢が効かないという地獄で、一日10回20回は当たり前、いつどこで襲われるのか分からず、トイレを事前に済ませて置いても、その数分と経たない内にクリティカルにやってくるという無残様も真っ青な非情ぶり。
電車に乗ろうものならトイレの有無と、途中下車を前提に、どこにトイレがあるのかをほぼ把握しておかなければならないなど、目的地までに、健康の時の実に2倍以上の時間が掛かってしまうのです。
次第に、公共交通機関に乗るのが怖くなり、必然的にS3での移動に。
それでも時間とトイレストレスとの闘いは続き、下着が血で真っ赤になるなんてこともあるため、常に替えを携帯し、移動前の食事は摂らないなど、もともと出不精気味だった外出が恐怖以外何物でもなくなってしまいました、
仕事柄、何十人の前で講義することが毎週いくつかあり、その際には、途中、資料を取りに行くなどの言い訳をして、トイレに駆け込む始末。

本来なら、体をゆっくり休め、治療に専念するべきなのが、こういう時に限って、ややこしい案件が立て込み、忙しくなるばかり。
おかげで、体重は10㎏以上落ち、体の末端に栄養がいかなくなるため、肌荒れ、爪はボロボロ、死んだ魚のような目に顔や唇は常に土気色、薬の影響で、視力低下、髪の毛も抜け、肝機能の数値は異常値など、その変わり果てた様相に、会う人会う人、「え?大丈夫?」に始まり、「デスメタルに転向されたんですか。」とか「ウォーキングデッドに出演されてますよね。」やら「アンブレラ社にやばい薬でも盛られたんですか?」との温かいお言葉に励まされ、目頭に熱いものを感じつつ、『いつかチート異世界転生したら真っ先にお前らの毛根を滅ぼす!』と闇落ちしかかるも、一向によくなる気配なし。
周りの人に理解されるのが難しいのもこの病気の厄介なところ。

名実ともに哲学的ゾンビと化した私に、みんカラをはじめとするSNSはおろか、仕事と日常生活以外、気力体力とも余裕はなく、何の欲も失われ、ただ、病気に耐えて生きるだけの灰色の日々が続き、日常のほとんどの楽しみを奪われただけでにとどまらず、仕事もいくつかキャンセルし、ほんの少しの行動すら制限を受けながらトイレを往復するだけの、こんな生活が一生続くのかと絶望する事数え切れず。

いっそ患部を摘出して人工肛門にしてしまおうかとも考えつつ、寛解までの道のりが全く見えない毎日をただ過ごし、夜中に自殺念慮まで浮かぶぐらい日に日に気持ちがささくれていく、、、、、そんな私を、常に励まし、食事に気を使ってくれていた献身的な嫁、理解あるクライアント、同じ病気を持つ方々と情報交換を行い、落ち込むたびに気持ちを奮い立たせ、薬を変えつつ、3年以上闘病を続け、ようやく、昨年、症状が治まり、いわゆる寛解といわれる状態にまで戻すことができたのです。
今では病気や薬で落ちた体調やビジュアルが戻りつつあり、食べ物と生活習慣さえ気を付けていれば、なんら健康時と変わらない生活が出来ています。
コロナ前には、久々にバンドのライブもできましたし、泣き虫だった息子も無事、大学生となりました。

そして、私の相棒も原点回帰いたしました。
病気を治したら、また絶対に乗るんだと心に決めていたM3。
それを支えに希望を捨てず、闘病を続けていたといっても過言ではありません。
新型のビジュアルに「これはないわー」と珍しく家族全員の意見が一致したので、性能もそれほど変わらない、F80 M3をチョイス。

ただ、これまでブログで紹介してきた通り、曰くつきの本国仕様の並行輸入であるE36M3&E46M3を乗り継いできた私に、安穏としたカーライフが訪れるわけもなく、このF80M3も早くもネタが噴出し、歴代の先輩たちがしてきたように、私の財布に遠慮なく手を突っ込み始めております。

納車後、現在のマイレージは凡そ20,000㎞。
ご報告がずいぶんと遅れましたが、レビューやモディファイは追々しておくとして、みんカラもぼちぼち復帰していきたく、またよろしくお願いします。



Posted at 2021/02/01 17:39:24 | コメント(21) | トラックバック(0) | My Life | その他

プロフィール

「高校生と化学式とM3(G80編) http://cvw.jp/b/192969/47673952/
何シテル?   04/23 17:21
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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