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2023年04月27日 イイね!

当地SAグルメを楽しむ

当地SAグルメを楽しむ来月8日は5類に格下げされてインフルエンザと同じ扱いになるコロナウイルス感染症に、今さらながら罹患し、40℃超の高熱と体中の疼痛に加え、さらに寛解していた基礎疾患まで再発し、仮面ライダー1号2号のダブルライダーキックを彷彿とさせる合わせ技で重症化一歩手前のところまでHPを削られてしまい、危く黄泉比良坂の入り口に立ちかかったものの、待期期間が明けるのと同時に、なんとか持ち直し、少しずつ復調しはじめたここ数日。

思ったよりもダメージが深く、今もまだ仕事に完全に復帰できずにリモートを駆使し、だましだまし過ごしているのですが、先週末、どうしても行かなければならない仕事があり、東洋薬学の神秘と西洋科学の技術を詰め込んだ超高額栄養ドリンクとロキソニンをドーピングし、更にトローチと龍角散のど飴、うがい薬をありったけカバンに詰め込み、F20のハンドルを握って、現地に向かったのでした。
90分×3セットの270分間を一人で喋り続けなければならないのに、喉の調子は絶不調。
普段、ただでさえ早口で活舌が悪い上に、このままでは、もんたよしのりと中村あゆみのトーク番組に、天龍源一郎がMCで回しているかのようなガラガラカルテットになってしまう(滝汗)
運転中、トローチとのど飴を交互に頬張り、温かいお茶で喉を潤わせながら、小1時間ほどかけて現地に到着したときには、なんとか声が出せるように。
待期期間明けとは言え、念のため換気と隔離を徹底し、マスク2重掛けをしていたため、途中、聞き苦しいところはいくつかあったものの、無事こなすことができ、ほっとしたと同時に、喉が完全に潰れてしまいました。

その帰路、病後のちょっとした楽しみのため、寄り道を。
時間は午後1時過ぎ。
幸いにも食欲はあり、この日朝食を抜いたこともあって、空腹はピークに。
そこで、エンスー車系Youtuberのウナ丼氏が動画内で大絶賛し、近場ゆえになかなか寄る機会のなかった『豊田上郷SA(下り)』にF20を滑り込ませ、いざ、『たべりん横丁』に突撃です。
一生声変わり中と称したハスキーボイスがトレードマークのウナ丼氏に、今なら、この喉で張り合えそうな気がする。。。



このSAは仮眠ができる施設があるのも有名ですね。
私が小さい頃の上郷SAの食事と言えば、自販機のうどんやハンバーガーのほか、出来合いのカレーだったり、それはそれで楽しくも味わい深く、今思えばそれほど美味しくはなかったのに、今や、あかつき食堂をはじめとした、名古屋愛溢れる店舗が、クオリティの高いティピカルな食事を24時間提供してくれるとは何という進化。
すでにメニューは動画やWEBで予習済み。
狙うは、麵屋はなびでお馴染みの、『台湾まぜそば
券売機を前にすると、魅力的なメニューがずらりと並び、決心が揺らいでしまうもぐっと堪え、次に来た時の楽しみとして、初志貫徹。
カウンターに行くと、陳琳という中華料理屋だったのに店舗が変わっている(汗)
ま、でも、ここに出店するということは、味のクオリティは約束されたようなもの。
食券を差し出し、端末を手渡され、席へ。
お昼のピークを過ぎたとはいえ、週末につき満席に近く、私は一番角近くの二人掛けに座り、待つこと5分で呼び出し音が鳴り、楽しみにしていた台湾まぜそば1,100円(追い飯付き)が着丼。


台湾ラーメンとまぜそばの名古屋ならではのハイブリットメニューは、台湾ラーメンに比べて辛過ぎず、動物系の旨味とパンチがしっかりと効いたタレと、薬味と卵がそれぞれ味に変化をもたらし、美味でございました。
ボリュームも相当あり、最後に追い飯をして腹パンです。

売店で、地元産のタケノコや野菜、総菜をお土産として買い込み、東名高速では、燃料ラインの洗浄と点火系のファインチューンの効果も相まって、18インチ+脱ランフラット化した軽快な高速巡行をたっぷり楽しんで帰宅。

玄関をくぐったとたん、アドレナリンの分泌が途絶え、そのまま生も根も尽き果て、布団に倒れこんで再びコロナのリハビリに突入したわけですが、たまの名古屋ジャンクフードと久々の人前での仕事と外出で少し元気をもらい、免疫力も上がったようで、咳痰は続くも声もそこそこ張れるようになり、椅子に座って仕事ができるようにまで回復しております。
しかし、調子に乗って、昨日、コロナで2週間ぶりに乗れずにバッテリーが瀕死になっていたF80M3で、充電ついでにクライアント先に立ち寄ったら、しんどい状態に逆戻りするという痛恨事がorz

※ブースト計(F80M3)はピークホールドしています。

SAグルメの充実著しく、当地愛知県のレベルの高さを実感したこの日。
それでも、独身の頃、Z31で貧乏旅行をした際に、当時、まだ彼女だった嫁と海老名SAに立ち寄り、「ちょっとぐらい贅沢してもいいよね。」と、『じゃがべー』を2本買って、夏空の下、汗をかきながら頬張ったあの味がいまだ忘れられず、時々思い出しては、喉がごくりと鳴ってしまうのです。

Posted at 2023/04/27 14:50:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | F20 | 日記
2023年04月12日 イイね!

早起きはお宝チャンス(思春期注意)

いつまでもクヨクヨしていたらRANDYに呆れられてしまいますので、ぼちぼちブログも平常運転に戻ろうかと思います。


週に一度のM3のバッテリー充電をしに、ふらりと出かけた先は、桜が散り終え、若葉の季節へと移り変わろうとしている猿投グリーンロード。
気温は14℃と、暑かった前年に比べて10℃ほど低く、少し窓を開けると肌寒い空気が頬を撫で、久々の山道だからってあまり熱くならないでと窘めているかのよう。

夜になると無料区間になるため、息子が小さい時、カブト&クワガタを獲りによく深夜に出かけ、また、紅葉や温泉などなど、歴代の愛車に家族を乗せて通った、勝手知ったる有料道路。
早朝だったのか、ほとんど車を見ることなく、料金所の先に広がる視界はオールクリア。
アクセルペダルをやや深めに踏み込むと、ボンネットの下のS55はたちまち嬉しそうな嬌声を上げ、左右の景色が背後へと溶けだすほどの加速Gとともに、決して軽くないF80のボディをいとも簡単に法定速度+αにまで到達させたのでした。
この日の最大ブーストは125kPaと、吸気温度が低めにしてはまあまあの数値。
BoodMod3の設定ではMAX 135kPaなので、気温が上昇すればウェイストゲート制御が変化して、いつものとおり更にブーストが上昇していくことでしょう。
途中のパーキングで記念撮影をし、足助のコンビニにてコーヒーを買って帰路へ。
途中、直線だけはぶっちぎりに速く、コーナーになるとびっくりするぐらいナメクジなタイカンと遭遇しつつ、往復100㎞程度を走り切って充電完了。

そして、家に帰るべく、街道の信号待ちで停止しようとした時のこと。
フロントガラス越しに、視野の隅に感じる、のっぴきならない気配。
前の車に倣って、ゆるゆると進む先に、何かがある。
その形状からして、どうも雑誌のようだ。
窓からポイ捨てられたのだろうか。
それとも別の事情があったのだろうか。



先頭車両が停止し、私もM3を停止させ、その雑誌らしき何かに目を向けた瞬間、
ニキビ面の中学生だった頃、田んぼのあぜ道や乾いた用水路の中で、あるものを見つけた時に沸き上がる、背徳感と高揚感の入り混じり、海綿体が充血していくような、あのざらついた青臭いリビドーが突如として蘇って来たではありませんか!!



そう、そこに落ちていたのは、『E・R・O・H・O・N💛』(≧∇≦)



かつて、深夜の自販機に小遣いを握りしめて、こそこそとチャリンコで買いに行き、近所の書店のレジがおばちゃんからおじちゃんにチェンジしたのを見計らって突撃し、デラ・〇ッピンの付録を夜な夜な組み立てては賢者タイムを過ごし、高校時代には、教室のロッカーで、「心の図書館」を友人が開設し、その蔵書のマニアックさとイリーガルさに、独身教師までも愛用していたりと、とにかく私の実家のある田舎では入手難易度が高く、時々、『どこそこに落ちてる。』とエ〇中学生達の間で噂になり、下校後にみんなで集まって探しに行くなどし、大体はガセか持ち去られた後だったりするのですが、運がいいと、状態の良いものやスンゴイのが残っていて、じゃんけん大会で涙をのんだのは、今となってはいい思い出。

トレジャーハンティングの楽しさと神秘へのあくなき探求心を育んでくれた、野良のEROHONは、男子中学生のリビドーを昇華させる単なるツールに留まらず、人生の師でもあったのでした。
一時、コンビニにも溢れかえっていたのが、次々に姿を消し、自販機も撤去され、その上、悪書として回収されまくり、また、WEBで誰でも気軽に神秘や秘技を拝めるようになったことで最近めっきりお目に掛らなくなったレアアイテムが、目の前約3mのところに落っこちちゃっているんです。

残された時間は、信号が変わるまでの約1分。

もし、衆人環視の中、M3を降りてこれを拾ったなら、、、、
ポイ捨てのゴミを果敢にも拾って美化活動をする意識高いBMWオーナーとして受け取られるのだろうか、
それとも、欲しくて欲しくてどうしようもなくなり、大脳旧皮質の言われるがまま、拾いに行った破廉恥メタラーと見られるのだろうか、、、、
いや、動画を撮られ、ツイッターやらで拡散されでもしたら、社会的破滅待ったなしだ。

なんというハイリスクだ。

心の中の淫魔が『拾え。』と囁いている。
それに対し、良心が『ゴミは持ち帰らないといけない。』と戒めている。

一体どうすればいいんだ。。。
間もなく信号が青になってしまう。

激しい葛藤の末に、シナプスをフル回転させ何万通りものシミュレーションを並行演算した結果、私は決めた

このお宝を、次世代を担う男子達に託すことを。
私は賭けたのだ、彼らの行動力と無限の好奇心に。

もし、私が持ち去ってしまえば、一体誰が、彼らに多くの試練を乗り越え、その先にある神秘への畏怖や達成感を教えるのだろうか。
かつて私達が学んだように、今度は、一人の大人として、健全な生育と情緒形成の道標を示さなければならないのだ。
やがてそれは少子化対策やEROHONが循環するSDGsにつながるに違いない。

そう確信したとき、私の眼前に、梶井基次郎の『檸檬』と重なる光景が広がった。
明日には教室で話題となり、
その日の夕方、彼らはここにチャリでやってくるのだ。
期待に胸と下腹部を膨らませて。

信号が変わり、彼らが来る時まで、お宝がここにあらんことを祈り、私はM3のアクセルを踏んだ。
バックミラーの中で小さくなっていくそれは、私に手を振るかのように、爽やかな初夏の風に、いかがわしいページをたなびかせながら、バックミラーの隅から消えていったのでした。

Posted at 2023/04/12 14:36:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2023年04月10日 イイね!

スイフトで行く癒しの旅路と中二病の後始末

スイフトで行く癒しの旅路と中二病の後始末「ちょっとしたものでいいからさ、旅行でも行こうよ。」

RANDYとの永遠の別離を、私と同じぐらい、いや、もっと悲しくてしょうがないはずの嫁が切り出したこの一言で、急遽、決定した令和5年春の旅。

「ここなんていいんじゃない?」と、気丈にも段取り良く決めていく嫁に任せるがまま、あれよあれよと出発の時に。

当初、娘含めて3人で行くはずだったのが、思春期に中二スパイスをオーバードーズしてしまった娘は、
「ううん、行かない。」と即答。
どうやら『私がいなくなると、この地を守っているパワーが足りなくなっちゃう。』らしく、まるで、かつての中二病真っ只中の自分の姿を見せつけられ、どこかのマルチバースに多重障壁を掛けて沈めたはずの黒歴史を抉られてしまい、
「アアアアアア、、、、、」と畳をかきむしりながら、羞恥に身悶えしつつ、旅行から帰ってきたら、私の必殺技『暗黒破邪滅流拳』と神殺しと恐れられた妖刀『神魔舞斬』を授けてあげようと心に誓い、いざ出発。


※『神魔舞斬』の実物。一見、修学旅行のお土産みたいですが、封印されているため。なお、風魔の小次郎とは一切関係はございません。

今回は、嫁に進呈して以来、久々にハンドルを握るスイフトが相棒です。
当日はあいにくの雨。
時折、強い風雨が吹き付けるも、高速走行時の直進安定性は素晴らしく、コーナーや低μ路での軽快なフットワークは健在、直噴ターボは嫁の手に渡ってからさらに磨かれたようで、ATの緻密な制御と1tを切る車重が相まって100psとは思えない力強さ。
改めて、スイフトの運動神経の良さに感心し、操る楽しさをたっぷりと味わって、1時間ほどで到着。



向かったのは、大河ドラマの舞台となった近江の名湯、『須賀谷温泉
浅井家ゆかりの土地で、お市をはじめ、戦国大名も湯治に訪れた秘湯がある旅館です。


平日ということもあって、宿泊客も少なく、静謐で歴史を感じさせる旧旅館の雰囲気漂うロビー。


夕食は近江牛のすきやきで、娘の分含めた3人前を2人で食べることに(汗)
魯山人が好んで宿泊したと聞いていたため、魯山人風のすき焼きかと思いましたが、オーソドックスで大変おいしいお肉と野菜でした。


温泉は露天含めて3種類。
中でも酸化鉄であろう赤く濁った湯舟が、お市の方などが湯治した湯で、ほぼ貸し切り状態につき心行くまでゆっくり浸かり、お肌は艶々、体中はポカポカに。

その後、RANDYのことなど沢山話ながら就寝。
次の日の朝、RANDYが夢枕に立ったと嫁は嬉しそうにしていました。

翌日も雨だったため、道の駅などを回っての買い物を中心に楽しみ、名所旧跡の多い長浜への観光はせずに帰宅。
ニャンコ3匹に迎えられながら、RANDYの祭壇に「ただいま。」と挨拶をすると、あれほどこみ上げてきた鋭利な悲しみが、仕事で疲弊し、心がささくれ立っている時に、いつもRANDYが体をくっつけて慰めてくれたように、丸みを帯びたものに変化していたのでした。



無理やり連れ出してくれた嫁に心より感謝です。

あ、忘れないうちに、中二病の娘に、ありったけの黒歴史と大人になった時の対処法を伝授しておかなければならないんだった(汗)
そう、これは、かつて、同じように魔神を倒す使命を帯びた者として、避けては通れない試練なのです。。。


Posted at 2023/04/10 12:00:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | ZC13S | 日記
2023年04月05日 イイね!

M3で行く追憶ドライブ

M3で行く追憶ドライブ連日のブログ&整備手帳等のアップ、大変失礼しております。
そうでもしないと自我を保てない状態が続いておりまして、錯乱したメンヘラ・メタラーの戯言として看過いただければ幸甚です。

RANDYの初七日が過ぎ、ドタバタ走り回る足音や摺りガラスの向こう側で千切れんばかりに尻尾を振るシルエットが消え失せ、時間が止まったように深閑としていた我が家も、ニャンコ達が一生懸命盛り上げてくれたりと、次第に日常を取り戻しつつある中、ただ、若干1名が、現在も、薄い膜に覆われた自己に閉じこもったきり、在りし日への沈潜と耽溺を繰り返しているばかりなのです。

F20のオイル交換後、気持ちが幾分晴れたことで、F80M3の車内清掃をしようかと、フロアマットを出すべく後部ドアを開けたのがいけなかった。

ヘルニアを患って以降、外出を控えていたRANDYをM3に一度だけ乗せたことがあり、丁度、換毛期だったため、フロアマットに結構な量のモフモフが付着しているのを見つけてしまい、そこから、持ち直していたテンションが再び、二次曲線的に落下していき、心の扉が重く閉まっていく音が聞こえたのでした。



RANDYはドライブが大好きだった。
E46M3に乗せて舞子サンデーはじめ、色々な所へ行った。
GTVも秘密の共有者として紳士協定を結び、STiやS3でも旅行をはじめ沢山の思い出を作った。

でも、加齢とヘルニアもあって、F80M3でちゃんとお出かけした記憶はない
そう思うと、胸の中がギュッとなり、
「よし、今から、ドライブ行こうか。」
とRANDYの柔らかな体毛を集めてモフモフの束にしたものを助手席へと移動させ、F80に火を入れ、ゆっくりと街道へと乗り出すと、そこには満開の桜が。
「ほら、奇麗だね。」
もう、どこにもいないはずなのに、キャリーから身を乗り出して、一生懸命、窓の外へと鼻を伸ばそうとするRANDYの後姿と息遣いがすぐ隣にあるかのよう。
目の奥からこみ上げてくるものをこらえつつも、肝心な行先が決まっていない。
「どこに行こうか?」
大好きだったホームセンターはまだ辛すぎる、かといって、近所をぐるぐる回るだけなのも味気ない。
バッテリーの充電もしておきたいし、そう言えば、ホイールコーティングがなくなったことに思い至り、
「車屋さん、行ってもいいかい?」と聞いてみると、
『連れてってくれるんならどこでもいいよ。』
と、いつもしてくれたように楽し気な瞳を向けられた気がして、信号待ちの先頭で、沢山の歩行者が目の前を行きかう中、水回りのクラシアンでも直せないほど、涙腺がぶっ壊れてしまいました。
この時ほど、花粉症で良かったと思ったのはここだけの話。

向かったのは、スーパーオートバックスNAGOYA BAY。


1台空けて、M2の並びに駐車。

「ちょっとだけ、待っててね。」
傍から見たら、誰も乗っていない車内に向かってひたすら話しかけ、時々、ハンカチで顔を拭っている、情緒不安定なヤバいやつだって分かってるんです。
ですけど、どうしても止められない(汗)

目的のホイールコートを買い、もう一つのお目当てだった2階へと上がってみると、、、、
なくなっているじゃないですか!!!ヴィレッジバンガードが(驚)
去年の10月に閉店したとのこと、地元の商店街がAE〇Nに駆逐されていったのと、Amaz〇nの利用者数が伸びるにつれ書店が消えていった、まさしく同じ構図がここにも。

シャシダイの使用ができなくなるなど、もうここまで買い物に来る必然性もなくなってしまったのかと、RANDYの待つM3に戻ると、他に沢山空いているにもかかわらず、わざわざ車幅のあるM2とM3との間に停める無粋なアウトバックが。。。
いやいや、そこはM4でジャックポットでしょと、スロットの真ん中が一つズレたような残念な気持ちになりつつ帰宅いたしました。

RANDYが生きている内に、このM3でお出かけできなかったのは、心残りでもあり、今回のドライブもあくまで自己完結の域を出ないのですが、それでも少し胸が軽くなり、帰宅した私の顔を見た嫁から、
「あれ、どうしたの?あ、M3、久しぶりに乗って楽しかったんでしょ?」と聞かれたのは、きっと憑き物が落ちた表情をしているに違いなく、
「うん。ちょっとね。」
「あれぇ~なんか隠してない?」とのやり取りが心地良く感じられ、
「全然、何でもないよ。」
そう言ってそそくさとリビングへに入り、RANDYの小さなモフモフを遺髪と一緒に包んで祭壇へ置き、
『また行こうな。』と小声で話しかけると、
窓から差し込む西日の向こう側から、嬉しそうに目を細めるRANDYが、確かに居た気がしたのでした。

Posted at 2023/04/05 14:30:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2023年04月03日 イイね!

変態の萌芽

RANDYの病気が発覚する1ヶ月ほど前。
この春より社会人になる息子が、通勤用の自分の車は自分自身で選ぶと意気込んでいたものの、一向に決まらず、おまけに、私が色々言いたい雰囲気を察して、候補すら教えてもらえなくなってから約2週間が経過。
GRスープラを目標に、最初はお値打ちなコンパクトカーを慎ましく乗って貯金をすると聞いて以来、全く、その後の情報がシャットアウトされ、胃酸がこみ上げてくるほどヤキモキする私に、
ようやく、「車、決めたよ。」と食卓に着くなり口を開いたのが、3月初旬の夕食時。

その唐突な報告に、お茶を気管に流んで誤嚥しかかるも、
「う、、ゲホ、ゲホ、、、お、おお!で、どれにしたん?」とあくまで平静を装い、聞いてみると、
何だと思う?」車好きなら当ててみろと言わんばかりの挑発的な息子。

「え!?まず、確認だけとコンパクトカーなんだよな、国産の。」
「そうだよ。」
「スイフトはないって言ってたから、、、、イグニスとか?」
「違いまーす。」
「う~ん、、、CH-R??いや、マツダ3か、、、、」
「どっちでもありませ~ん。」
くっそぉぉぉぉ、、、なんだそのドヤ顔、腹立つなぁ、、、、、
しかも、よりにもよってコンパクトカーは一番苦手なジャンルじゃねぇか。

「メーカーだけ教えて。」
「ダメ。父ちゃんなら分かる、絶対に。」
「はあ??」
いやいや、そりゃ片っ端から車種を挙げていったら、いつかは正解にたどり着くんだろうけど、車好きの端くれとしては次ぐらいで当てたい。
「うーんとね、父ちゃんがめっちゃ大好きなポイントで選んだ。」
私が大好きなポイントと言えば、ピリリと辛いホットハッチ。
であれば、高出力な内燃機関を積んでいるということ。
「まさか、スイフトスポーツ?」
「今さっき、自分で言ったじゃんスイフトはないって。」
「それもそうだ、、、えー、あと、走りが良いコンパクトって、ジュークのターボとか??」
「残念!!」

ごめん、分からん、、、、教えて、、orz
と車種すら当てられず、完封されて白旗を掲げた私に、
「ふふふふ、、、、、日産だよ。」とまだ小出しにして勿体ぶる息子
「ん?ホットハッチ、あったっけ?」
「うん。日産のノートにした。2代目のヤツ。」
「ああー、、、って、え?ノート?マーチのニスモじゃなくて??
ノートと言えば、E-power。ガソリンエンジン大好きな私がそれを当てられるはずがない。
「確かに、E-Powerの走りはいいみたいだけど、熱盛ポイントがあまりないような気がするんだけど。。。」
は?父ちゃん知らないの??
「何が??」
ノートのDIG-Sってグレード。」
「あ、、、何か聞いたことある。」
「聞いたことあるとかじゃなくて、HR12DDRだよ!ミラーサイクルにスーパーチャージャーついちゃってんだよ!!!」



な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!ミラーサイクルといえばスカイアクティブ、その上、スーチャー付きといえば、懐かしのユーノス800やないかい!!!

2代目ノートはE-powerのイメージしかなく、そんなイカツイグレードがあるなんて、恥ずかしながら不明にして、知りませんでした。

早速、スマホで検索しようとすると、堰を切ったように早口で捲し立てる息子。
※以下、非常に鬱陶しいので読み飛ばしていただいて結構です。
「父ちゃん、HR12DDRってのはね、HR型式の1.2リッター、DOHCにダイレクトインジェクションとRoots式のスーパーチャージャーの頭文字を取ったもので、エンジン型式でスーパーチャージャーのRがつくのは、マーチスーパーターボのMA09ER以来。量産エンジンのミラーサイクルは日産初。いわゆる圧縮行程で、吸気バルブは開きっぱなしにして充填効率を上げつつ、直噴化してエンジンの圧縮比を12.0まで高めて、気化熱で燃焼室内の温度を下げながらノッキングしないようにしているんだよ。ま、その分、カーボンデポジットが起きやすくなるデメリットがあるんだけどね。
その上、吸排気に油圧式のVVTまでついて、外部EGRや徹底したフリクション対策も抜かりがなく、水素フリーDLCコーティングをバルブリフターやピストンリングに採用し、 鏡面加工をカムシャフトとクランクシャフトに実施、 可変容量オイルポンプ、ビーハイブスプリング、真円ボアなども採用してて、多くのフリクション低減技術を採用することで、HR12DEエンジンに対してフリクションを10%低減でき、ECOモードOFF、つまり通常モードでは、過給する状況に至らなくても1000〜1600rpmの領域でSCの電磁クラッチをつなぎ、過給しない状況では空回りすることと、つまり、電動のON/OFFクラッチを備え、街中での穏やかな運転領域では過給をカットするなど、ドライバーの加速意図に応じてONとOFFを効率よく制御することで、優れた燃費性能と、高い加速性能を両立できていて、エンジンは通常はNAミラーサイクルで走り、ECOモードをONにした場合は、基本的にNAで、キックダウンスイッチが入った状況でのみ、電磁クラッチでSCをつなぎ、過給。それによってJC08モード燃費は24.0〜25.2km/Lと高性能と高燃費を両立したのさ。
さらに、アイドリングストップシステムでは、CVTの副変速機を利用した内部ロック機能で、6%程度の坂道でもクルマが下がることなくエンジンを再スタートさせることが可能で、また、エンジン停止時のクランクシャフトの位置を正確に計測することと直噴システムの特性を活かして、エンジン再始動時間の短縮も図っているんだ。
(中略)
そもそもマツダのユーノス800やミレーニアの2.3Lが失敗したのは、販売チャンネルの問題もあったけど、今みたいな直噴技術がなく、また、可変バルブタイミングのような緻密な制御ができなかったこと、それに張り切ってめちゃくちゃ高価なリショルム・コンプレッサーを採用したことで、高級車にならざるを得ないことにあると思う。その後、ハイブリッド車の登場、EVへの流れの中で、スカイアクティブとして生き残ってはいるものの、それはあくまで燃費に振った技術であって、スーパーチャージャーを搭載して燃費と走りを両立させようとするモデルまでは生まれてこなかった。
(中略)
エンロンやリーマンショックによる世界的不況により開発費が縮小されたこともそうなんだけど、そもそもケインズによると2%の金利と公共投資により経済を底入れしなければならないところをバブルからの低金利、そして、民主党政権によるデフレターゲットが暗い影を落とす中、ゴーン体制で息を吹き返した、技術の日産の面目躍如という訳。あと付け加えるとしたら、VWでのツインチャージャーは機構的に複雑で高コストかつ信頼性が、、、、、
(この後全部省略

・・・ということ、分かった?」

「あ、、は、はい。。。」
「一応、純正フルエアロでアルミ付きのグレードにしたから。スペックとかは、ググっといてね。」
と言うだけ言うと、自室へ戻って行ったのでした。

でもって、3月末日、エアロパーツで武装したスポーティな極上車が無事納車され、一緒にドラレコや外付けメーターを装着したり、給油に同行したりして、スーパーチャージャーの力強い加速の片鱗を感じさせてもらったりしましたが、その間も喋りっぱなし(汗)

今週末は彼女とドライブに行くとのこと。
車好きに育ったのは、まあ良しとして、もし、迎えに行った彼女の目の前でボンネットを開け、その後、ナビシートでげんなりする彼女のことをお構いなしに、ECOボタンのONとOFFを繰り返しながら、呪詛のような蘊蓄を延々語ってしまわないか、ちょいと、いや、結構心配な親心です。

Posted at 2023/04/03 14:09:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | My Life | 日記

プロフィール

「高校生と化学式とM3(G80編) http://cvw.jp/b/192969/47673952/
何シテル?   04/23 17:21
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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