先般の
秩父へ出かけた際に、ハイウェイの合流ラインの緩やかなコーナー出口でトラクションをかけると、リアがズルッと横滑りする印象を受けました。路面が冷えていた事も影響した可能性がありますが、リアタイヤがいよいよ摩耗限界を迎えたようです。
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タイヤ交換
中古で購入したVFRは、フロントタイヤは新品同様でしたが、リアタイヤの溝は半分以上使われた状態でしたので、その後3,000km以上を走行した事からスリップサインも露出し始め寿命を全うしたようです。バイクのタイヤ交換は初めてなので勝手がわかりませんが、NAPSでラインナップを物色。4輪用よりはるかに価格帯は上ですが、1本当たりの重要性を考えると至極妥当な額。Z4でもそうですがタイヤ選びは楽しみの1つであり、ミシュランの
PILOT ROAD4と
ダンロップ SPORTMAX GPR300で悩みますが、コストと見た目を考慮した結果ダンロップを装着することにしました。
因みに、RC-46型VFR800のリアタイヤのサイズは、17インチ・幅180mm。車幅が735mmである事を踏まえると、タイヤ幅の占める割合は大きく、ミドルクラスのバイクにしては結構幅広な気がします。
前回のオイル交換の際に、リアのブレーキパッドの消耗を指摘されていたので、タイヤ交換と合わせて新調してもらいます。夏用のメッシュジャケットやグローブに物欲を唆されているうちに、ピット作業は完了。ピットクルーに、次はチェーンですねと言われて早くも次の出費が決まりつつ、GT前には交換しないとなと思いながら帰宅するのでありました。
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ランニング・イン
パーツを新しくしたら走りたくなるのが人の性(そうなのか?)。次の日に皮剥きも兼ねてキャンプツーリングに出掛ける事にしました。晩冬とは思えない暖かな早朝、流れの良い環状8号線を抜け、強風吹きすさむ東京湾アクアラインを使って房総半島に上陸します。館山自動車道にスイッチし、君津PAにピットイン。朗らかな春の陽気に誘われてかライダーも多く、パーキングスペースに並んだ多種多様なオートバイをしげしげと眺めるのでありました。
スマートICより県道163号線に乗り入れ、1.5~2車線幅の林間路を駆け上がります。ここまで50km以上走っているとは言え、新品タイヤの性能も未知数ですので、スロットルの開度は抑え気味にして慎重にコーナーをトレース。標高差を肌で感じながら、柔らかな木漏れ日の中をするすると走っていくのでありました。
九十九谷公園の眼下に広がるのは幾多ものゴルフコースですが、それ故周囲に高い山がない事から、広々としたパノラマの景色を堪能する事が出来ます。無限に広がる山並みを眺めているだけで、日頃の有象無象の悩みなど忘れ去る事が出来るのは不思議なもの。タンデムシートに括り付けた荷物が崩れていないかチェックし、暫し赤馬のフォルムを鑑賞したのち、VFRのイグニッションを捻るのでした。
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ガンダーラ
シャープな切り返しが続く県道93号線で鹿野山からのダウンヒルを楽しんだ後は、県道182号線・34号線・88号線・名もなき道で、房総半島を一気呵成に南下します。キャンプギア満載のため大袈裟なモーションは出来ませんが、右に左に現れる緩やかなカーブをコントローラブルな範囲で疾走。特段景色が良いコースではありませんが、交通量僅少の走り放題であり、エンスージアストと思われる様々なスポーツカーとすれ違います。いやはや、皆さん考える事は同じですねぇ。
県道88号線にぶつかり、道の駅三芳村鄙の里でブレイクタイム。名物ビンゴバーガーには開店直後にも関わらず長蛇の列が形成されており、今回は見送り缶コーヒーで一息入れます。ここ数日の温暖な気候のせいか、菜の花は既に見頃を迎えているようで、早春を告げるかのように鮮やかな色彩を放っており、気分はもう春うらら。春手前とは思えない景色に些か驚きつつも、寒すぎない小春日和の陽気の中を悠長に流していくのでありました。
国道410号線にシフトし、ツーリングマップルに載っていた常楽山萬徳寺へと寄り道することに。赤い鳥居をくぐり坂道を登っていくと、30tの重量を誇るお釈迦様がゆったりと横たわっており、拝観料を支払い仏前へ。手を合わせて外周を3周し参拝する形式のようで、寝転がっている珍しい釈迦像を暫し鑑賞しました。房総半島にはこういった歴史探訪スポットも幾多とあり、走りも観光も楽しめるコンパクトなエリアであるのも魅力と言えるでしょう。
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安房グリーンライン
菜の花が満開の国道410号線で海岸線をなぞり、広域農道安房グリーンラインへとノーズを向けます。全長は15km程度でそれほど長くありませんが、起伏に富んだ高速ワインディングコースであり、走りを謳歌するために作られたかのようなそのロードレイアウトは南房総随一。減速帯には注意が必要ですが、バイクに体重を預け緩やかな遠心力を感じながらスロットルを開けてコーナー出口へ駆けていけば、そこはもはや悦楽の境地となります。素晴らしい基幹林道を整備した農林水産省に感謝しつつ、春先らしい肌触りの柔らかな空気を纏いながら、ウィンディ・ライドを堪能するのでありました。
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ホウリ―ウッズ
三芳まで戻った後は、陽が傾き始めたので本日の幕営地へと向かいます。往路を遡るように県道88号線で北上し、県道182号線もみじロードで斜陽に照らされたコーナーを駆け抜けます。新調したダンロップ SPORTMAX GPR300も角が取れたのか、一切の不安感もなく路面を掴んでくれます。
買い出しをしたスーパーで地元の老夫婦にVFRを褒められ、キャンプサイトへ至る道中を途中までランデブー。ホーンで別れを告げ、茜色に染まる西の空を眺めながらホウリーウッズキャンプ場へと到着しました。
ここは、
2年前に会社の同僚と訪れたサイトで、落ち葉の絨毯が広がる高規格な雰囲気を楽しめます。サイドスタンドが埋まらないようプレートで支え、テントとタープをセットしコーヒーブレイク。宿泊者は他に5組ほどいましたが、敷地は広いのでゆったりとした時間が流れています。陽が沈み暗くなると気温はぐんぐん下がるものの、ストレスになる程の寒さではなく、鍋で身も心も温まります。
うどんでシメて幕内へ入り、ツーリングマップルを眺めながら就寝。夜半に風が急に強くなりタープには粉雪が当たっていましたが、いつの間にか睡魔の波に飲まれていくのでありました。
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森厳の朝
鳥の囀りが響き始めた6時半に起床。シュラフ内は割と暖かいですが、フライシートを開けて外に出ると、鼻先を劈くような張りつめた冷気に包まれていました。いそいそとアルコールストーブに火を点け、熱いコーヒーで暖を取ります。静寂の森に響くのは、風に揺れる木々の音、踏みしめた落ち葉が擦れ合う音、キツツキが木を打つ音。冬らしい凛としたBGMの中でのんびりと朝ご飯を頂けるのは何とも贅沢なものです。
払暁の時間が過ぎ、木々の隙間から太陽が顔を出し始めると、辺りは徐々に暖かな雰囲気に包まれ、他のキャンパーも次第に活動を始めます。木々に囲まれていた環境からなのか結露は皆無であり、スムーズに撤収を済ませVFRのイグニッションをオン。落ち葉と砂利に注意しつつ方向転換し、キャンプ場を後にしました。
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内房散策
ウェザーニュースではしきりに強風注意報を表示していたので、アクアラインでの帰宅は避け、まずは内房の内陸部を散策してみる事に。県道160号線で小湊鉄道線の飯給駅へ立ち寄ってみます。ここはびっくりする大きさのトイレがある事で有名ですが、ご覧の通りの広さ。入口に鍵があるので中に入ってしまえば、自然の開放感も相まって気持ちの良いトイレタイムとなりそうです。因みにこちらは女性用ということで、私は隣にあった普通のトイレで用を済ませました。
小湊鉄道線とクロスラインを描くように県道81号線で北上し、うぐいすラインと呼ばれる所謂白い道へとスイッチ。交通量はそれなりですが、大小様々な曲率のコーナーと緩く弧を描くツアラーラインが適度に組み合わされており、ロードレイアウトは秀逸。キャンプギア満載ですが、赤いバディとともに程良く重力と遠心力を感じながらトレースしていくのでありました。
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海を臨みながら
市原の工場地帯で小休止した後は、首都高湾岸線の脇を通る国道357号線で都心方面へ進み、新木場交差点より若洲海浜公園へ寄り道。波に向かって切り込んだ風が渦を巻いているのか、東京湾の水面は荒れております。ここはキャンプ場が併設された公園で、この日も結構な宿泊客で賑わっていました。
風に煽られながら眺望の良いゲートブリッジを渡り、渋滞発生前の環状7号線を北上し帰宅。リアに括り付けた荷を解き、冷えた体を温めるため熱い風呂に飛び込むのでありました。
タイヤ変更によるライディングスタビリティの変化は全く感じられませんでしたが(泣)、四輪車同様タイヤを新調するのは何とも気分が良いものです。しかし、2輪のはずなのにZ4のタイヤ4本代より高いのには非常に驚いたとともに、走行距離を伸ばすのも自重しないとなぁと思いながら、VFRでのグランド・ツーリングの妄想に耽るのでありました。
Posted at 2017/04/02 20:33:22 | |
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VFR800 | 日記