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2018年06月26日 イイね!

グランド・ツーリング in 西ノ国 9 days Review & after maintenance

グランド・ツーリング in 西ノ国 9 days Review & after maintenance
旅とはつまり自由である、ということでゴールデンウィークをフル活用した9日間のグランド・ツーリングは、総走行距離3,809kmに及びました。長かったようであっという間に終わった感がありますが、例年に漏れず馬鹿の一つ覚えのように走りまくった記憶しか残っておりません。

4月から職場環境が変わったこともあり、今年は休みが取れるか不明瞭な状態でしたが、打合せ等を排除し書類作成を前倒しで済ませ何とか連休を死守。直前まで業務に追われた結果、針路を北へ向けるか南へ向けるか前日まで決めかねていましたが、東北はようやく小春日和といった気候であり防寒具をかなり周到に準備しなければいけない様子であったことから、面倒くさくなって南に決定となりました。


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無計画にも程があるロングツーリングは、ルートを振り返ってみると中国地方・四国地方・九州地方を周遊するかなりの迷走となりました。中国地方は広域農道の宝庫であり、本当にゴールデンウィークなのかと何度疑ったか忘れる程の抜群の快走路だらけ。奥深い山並みが延々と続く天衣無縫の景色を眺めていると、随分と遠くまで来たのだなと実感させてくれます。海側に目を向ければ、蒜山・大山、三瓶山、角島、千畳敷など見るべき所は多数存在。大山は未だ快晴に出会った試しがありませんが、その麓に張り巡らされた数々の道には ツーリング・エッセンスが凝縮されており、何度訪れても楽しい場所です。


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また、四国へ渡る途中に足を運んだ大三島は、本GTのハイライトと呼ぶべき歓天喜地の孤島でした。メリハリのあるターンアングルが無限に続くかと思えば、呆気にとられる程のツアラーロードへと変貌し、バイザー越しには時間が止まったかのような瀬戸内の穏やかな景色が飛び込んでくる。フェリーの都合上偶然訪れましたが、こうした未踏の地を開拓していくのもグランド・ツーリングの醍醐味と言えるでしょう。走り好きの貴君には是非、しまなみ海道を一度降りてでも走ってもらいたい所です。


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四国上陸後のGT4日目は終日雨となり、天候に恵まれたとは言い切れませんが、メイストーム襲来の際に松山で泊まったたかのこのホテルはレアな二輪車が惜しげもなく展示されている等、嬉しい巡り合わせもありました。四国は走りがいのある山岳路が充実しており、 颯爽とした涼風を全身に浴びながらノンストップランを飽きるほど楽しませてもらいました。カルスト台地は一面ホワイトアウトの装いでしたが、そのアプローチラインとなる東津野城川大規模林道は広狭多彩の秘境の道であり、 タコメーターの針を振り上げながらドライビング・ダイナミクスを堪能。Fun to Ride とはまさにこの事で、静黙な林野の中を野太いエキゾーストノートで切り裂きながら、全長60km(つまり1時間以上!)にわたりライディング・プレジャーが炸裂しておりました。正直走り終わった後は、今日はもうオートバイに乗らなくてもいいかなと思ってしまう位の達成感に包まれます。


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海側に目を向ければ、青々としたみかん畑の緑とターコイズブルーに輝く宇和海が織りなす、彩り豊かなシークエンスが待ち受けています。県道45号線野福峠からの高低差のある景色や、絶巧の形状を誇るライトターン&ショートストレートの国道378号線、白波が立つ断崖絶壁に敷かれた伊方の漁村を繋ぐ名もなき道など、滞在時間は短かったものの、海と山を満喫した1日となりました。


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九四フェリーで豊後水道を渡り、夜半に九州地方へログインしましたが、今回は鹿児島や宮崎に足を伸ばすことはせず主に北側を攻略。その中でもやはり熊本・阿蘇は外せないスポットであり、 緑の絨毯に引かれた長短織り交ざった美しい道は、ただなぞっていくだけで筆舌に尽くしがたい
快感を得られます。否が応にも期待が高まるミルクロードから荒涼としたカルデラの風景を真撫で、目の覚めるような格別のスカイラインで稜線を伝っていく。私の稚拙な語彙力では到底表現し切れない甘美な体験であり、阿蘇が唯一無二の存在であることを改めて感じさせてくれます。
昨年のGWGTで足止めを食らった長崎では、坂の街らしい起伏に富んだツアラーロードを満喫しました。仁田峠循環自動車道や上島中央地区広域営農団地農道、多良岳オレンジ海道に天草フラワーラインと枚挙に暇がなく、縦横無尽に敷かれたその軌道の妙は恍惚モノであり、あふれ出るドーパミンに笑いが止まりません。幸いにもバイザーはミラーシールドだったので、これがクリアシールドだったらかなりヤバい人に見られていたでしょう。


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9日間のGTは天気が乱高下したこともあり、キャンプ5泊・ホテル3泊での寝泊りとなりました。昨年のGWGTや北海道GTに比べ荷物の取捨選択が上手くなったのか、だいぶコンパクトなパッキングになってきたのは大きな収穫です。人間慣れれば色々と工夫するものですね。おかげでお土産もちゃんとホムセン箱内に収める事が出来ました。
Coleman Touring Dome STは重量は重いものの、前室を伴うテントとしての設営の手軽さは秀逸であり、今回も活躍してくれました。紫幹翠葉の蒜山や普賢岳を眺めながら頂くモーニングコーヒーは格別であるとともに、海の幸・山の幸を気軽に味わえるキャンプ泊はすっかりグランド・ツーリングの楽しみの1つとなっております。

1日平均430kmの走行となりましたが、行きと帰りのハイウェイランを除けば、ロングライドのストレスは殆ど感じませんでした。やや前傾姿勢ではあるものの、適度な休憩を挟めば何ら問題はなく、ホムセン箱とサイドケース装着で必要十分な積載量を確保出来るVFRはツーリングに打ってつけのマシンです。もう少し重量が軽減されれば御の字ですが、その分直進安定性は軽量バイクに比べて高いはずなので、目をつぶるしかないでしょう。
いかんせんバイクは安全性の観点では弱い乗り物なので、センターラインをカットした追い抜きやすれ違いには十分注意が必要であり、Z4の時以上にそのリスクを念頭に置いた乗り方が求められます。そして、そんな不安定な乗り物だからこそ辿り着いた先での充足感はひとしおであり、駆け抜ける歓びとは別の"苦労してやってきたぞ感"を共に味わう事がGTへと駆り立てる大きな動機の1つとなっているのでしょう。


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で、長距離走行の代償となった真ん中だけスリップサイン丸出しのリアタイヤを交換するために、梅雨入り前に2りんかんへ。フロントタイヤはまだ溝が十分残っているのですが、偶然発見した前後セットのセール品はリアタイヤのみより3,000円高いだけとなっており、迷わず注文。法定点検も合わせて行うことで工賃が浮いたのでほぼ同額でリフレッシュとなりました。

選んだタイヤは、METZELERのロードテックZ6というブランドで、 割とリーズナブルなタイヤを供給してくれるピレリ傘下の企業のようです。ロードテックZ6は、数あるラインナップの中で長距離走行向きのセグメントとなっており、ショルダー部を削るような走りをする訳でもないので、私にとっては必要十分な性能。グランド・ツーリングの最中、ハンドルを持つ手を緩めると不自然な横揺れが発生していましたが、バラストも調整してくれたようで交換後は症状も発生しなくなりました。皮剥きも兼ねて道志みちを往復してみましたが、感触の変化は一切感じられず、図らずも私にはこのレベルのタイヤ以上のスペックは必要ない事が証明されてしまいました(悲)。

さぁ、次は夏のGTに向けての妄想が膨らみますが、その前にZ4の車検が手ぐすねを引いて待ち構えているのでした(恐)。
Posted at 2018/06/26 22:34:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2018年06月17日 イイね!

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day8&9 山陰から帰路へ

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day8&9 山陰から帰路へ
グランド・ツーリングもついに8日目となり旅の締めくくりが近づいてきました。重たい瞼をこじ開けながらスマートフォンで天気予報を確認すると、西から迫りくる雨雲の追い上げが思いのほか速い事が判明。今日九州に帰るというキャンピングカーのおじさんと談笑しつつ、朝ご飯は省略し荷物を取り纏め、混雑する前に日本海沿いを進んでいくことにしました。


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山陰地方横断


国道191号線北浦街道は山陰地方の海岸線を構成するメインロードであり、それだけに地元・観光問わず多くの車両が通るルートでもあります。しかし、時刻は8地前とは言え交通量は意外にも僅少であり、分厚い雲が覆う空は今にも泣きだしそうな様子ですが、日本海を眺めながらのライディングは実に格別。山陰本線とクロスラインを描きながら、一気呵成に島根県へと突入していきました。

国道9号線にスイッチしながら太田へと到着する頃には既にオドメーターは150kmを示しており、朝っぱらから過剰なペースで走行距離を稼いでいきます。ここからは山陰自動車道で松江付近をパスし、米子自動車道溝口ICのETCゲートを潜り抜け、すぐ傍の田園地帯へ。GT2日目に訪れた際、これから田んぼに水やりをするんだと息巻いていたおじさんがいたのですが、棚田にはしっかりと水が張られており、風で波打つ水面に凛々しい大山が映り込んでいました。


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蒜山満喫


空っぽ間近となったVFRのタンクにハイオクガソリンを充填し、国道181号線・482号線で蒜山方面へ回り込むことに。GT初日に食べた蒜山焼きそばを再度食すために沿道ののぼりを頼りにテイクアウトで購入。旭日川の河川敷にオートバイを停めて、ニンニクの効いたパンチのある焼きそばに食らいつきます。


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孤独感満載


国道313号線で岡山方面へ南下していくと、対向車線には合羽を着込むライダーもちらほら見えてきました。随分とローカルな川沿いの道へ入り込むと、前も後ろも誰もいない俗世界から隔離されたような名もなきリバーサイドロードが延々と続いています。Google Mapが表示する現在地は、岡山市内からそれほど離れていない場所のはずですが、何だかドエラい所に来てしまった感満載の素晴らしい田舎道でした。


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雨中進行


雨雲はまだ追いついていないのかたまにパラつく程度であり、ここまではある意味順調に進んできましたが、今晩の天気は崩れるのは必至なのでここで今夜の宿を予約。宍栗にある旅館を目指し、国道484号線から県道90号線へとスイッチします。コンビニで休憩を済ませ、さぁ出発というタイミングで急に雨粒が大きくなり始め、地元車両に道を譲りつつ、鹿児島ナンバーの日産・ティーダとカルガモ走行。後輪の溝はやや危ういレベルに到達しているので、ハイドロプレーニングに注意しながら安全運転で進んでいきました。

岡山国際サーキットの前を素通りし県道46号線・90号線で兵庫県へと足を踏み入れる頃には、ハンドルを握る初心者ライダーは見るも無残なずぶ濡れ状態。宿に到着しチェックインを済ませ、脇目も振らず大浴場へ飛び込み冷えた身体の筋肉をほぐします。ややもすれば保養所のような雰囲気が漂う旅館ですが、宿付きのお店で風呂上りのビールで喉を潤し、トンカツ定食をつまみながらのんびりと晩酌タイム。窓の外の雨は次第に強まり、明日はどう足掻いても雨に降られる予定なので、諦めの覚悟を決めて就寝するのでありました。


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移動日


グランド・ツーリング最終日。久し振りの布団で快眠を取りましたが、窓の外は残念ながらどんより曇り空の装いでした。
とは言え、雨は一時的に止んでいる模様で、スマートフォンで雨雲の動向を見ると、なるべく早めに関西エリアを脱出した方がマシのように感じたので、朝食もそこそこに出発。最寄りのICから中国自動車道へと乗り込み、ハーフウェットの路面にドレッド面を食いつかせながら巡航速度で東へ東へと突き進んでいきました。


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雨宿り


雨雲の間隙を縫うように暫く快走が続きましたが、150kmほど走って新名神高速道路に接続した辺りから時折バイザーに雨粒が落ち始めます。暗雲立ち込める不気味な空から逃れるように関西エリアをトラバースし、伊勢湾岸道へとスイッチ。回転数を高めに保ち風に煽られながら何とか湾岸長島PAに退避し、早めのお昼ご飯でエネルギーを補充しました。
新東名高速道路に入るといよいよ降雨は本格化し、長篠設楽原PAでゲリラ豪雨を眺めながら暫し休憩。レインスーツは着ているものの、手足は既にびっしょりですので、打ちひしがれるジョーの如く若干魂を抜かれながらも体力回復を挟んでいきます。


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GT終了


路面に水たまりが浮き出るようになってきたので、ハイドロプレーニングに注意しながらスローペースで進んでいき、夕刻には見慣れた東名高速道路の景色が広がってきます。昨年の北海道GTの帰り道で八戸から自宅までの弾丸走行で懲りたはずですが、結局今回も最終日に570kmをしかも雨の中走るという苦行にてグランド・ツーリングを締めくくることになりました。真っ暗になる前に自宅のパーキングスペースにVFRを収め、イグニッションオフ。雨脚が強まる中いそいそと荷物を部屋へと引き上げ、9日間/3,809kmのGTは静かに終わりを告げるのでありました。
Posted at 2018/06/17 22:44:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2018年06月14日 イイね!

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day7 異国薫る天草の風

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day7 異国薫る天草の風
グランド・ツーリング7日目。諏訪の池の湖面は穏やかであり、テントから外へ出ると重苦しいほどの静けさに包まれていました。インスタントコーヒーを淹れているとポツポツと釣り人が訪れ始め、キャンプ場も目を覚まし始めたようです。ここは九州・長崎ということで、昨晩に引き続き朝から自家製ちゃんぽんを頂き、7時前には撤収を完了。フロントカウルにこびりついた虫アタックを軽く拭き取り、天草へと渡るフェリー乗り場へと向かいます。


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フェリー縦断


国道389号線を快調に南下し口之津港で乗船手続きを済ませると、ものの5分も経たぬうちに我々が乗るフェリーくちのつが入港。甲板で朝日を浴びながら島原湾を縦断していきます。1,700馬力を誇る548トンのフェリーは30分ほどで鬼池港へ到着。無事に着地した800ccの真紅のオートバイは、燦々たる陽光を浴びながら半島のシルエットを形成する国道324号線へと舵を切ります。


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天草更紗


GSでバイクに朝ご飯を注ぎ込み、交通量僅少のツアラーロードを堪能した後は、国道389号線に接続し大江天主堂に寄り道。1933年に建設された天草初の教会は美しい月白色を放っており、青々とした空とのコントラストが印象的です。カトリック系教会の建築を主に手がけた鉄川与助により設計された異国情緒あふれるデザインは、天草のシンボルと言えるでしょう。荘厳な空気が張り詰めた教会内を拝見した後は、国道389号線・266号線で下島を周遊し、全長700mの天草瀬戸大橋で飛び石を渡るようにして上島へと上陸。ここから先は抜群の形状を誇る広域農道に身を委ねることにします。


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上島ロード


上島をぶち抜く白い道。それは上島中央地区広域営農団地農道という何とも覚えにくいネーミングですが、その名を覚えておいて損はない絶巧の高速ワインディングコースであり、もれなくライディング・プレジャーが炸裂です。路面からの突き上げも比較的少なく、泉のように湧き上がるトルクで後輪タイヤを削りながら、青々と茂る樹木の中を駆け抜けていきました。約20kmの桃源郷を謳歌したのもつかの間、天草五橋を経由し天草フラワーラインで再びのアドレナリン全開のツアラーロードをひた走ることに。筆舌に尽くしがたい素晴らしいロードレイアウトを誇っており、こんな小島にこれほどのツーリング・エッセンスが凝縮されているとは驚きです。終点の弓ケ浜海水浴場にバイクを停めて、浜辺のベンチに座りランチタイム。ジャケットを脱ぎキャンピングチェアを取り出し、木陰でのんびりとアイスコーヒー片手にクールダウンするのでありました。


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九州離脱


時間が止まったかのような長閑な情景に別れを告げ、国道266号線天草パールラインに復帰。熊本市へと向かう道はこのルートのみである事から、半島の根元は非常に混雑していました。アクセス路が限られているので仕方ありませんが、久し振りの渋滞に嵌った後は一気に九州脱出へと移ります。松橋ICより九州自動車道へ乗り込み、怒涛の勢いでハイウェイを北上。PAでお土産を仕入れつつ200km程の巡航を続け、関門海峡を渡り本州へ復帰しました。
いつの間にか中国自動車道と名を変えた高速道路も飽きてきたので、小月ICで一般道へ接続。ガソリンスタントのお兄さんに教えてもらった豊関広域農道を駆使しつつ、斜陽に照らされた交通量皆無のローカルラインを悠々自適に進んでいきます。


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角島&千畳敷


県道275号線に合流し暫く進んでいくと、ようやく日本海がお目見え。蛇のようにうねった形状の巨大な架橋は言わずと知れた角島大橋であり、前回Z4で訪れた際は往復して楽しみましたが残念ながら一面雨でした。今回は天気は曇天であるものの陽も時折差し込むレベルであり、意気揚々と渡ろうと思いましたが、海上の橋には本土へ戻ろうとする車が隊列を成しており、角島まで走っておきたい気持ちは山々ですが、流石にこの渋滞に飛び込む勇気はなかったので眺めるだけに留めておきました。

急激に観光車両が増えてきた国道191号線で山陰本線とクロスラインを描きながら、向津具(むかつく)半島にある元乃隅稲成神社へ。県道66号線を西側からアプローチしたのですが、入口手前で凄まじい台数の観光車両が行列を構築していました。ここってそんなに有名だったか?と疑いましたが、既に夕刻にも関わらずとんでもない量の車が入場待ちとなっており、イベントでもあるかと見間違う程。こんな行列に合流するのも馬鹿らしいので、そのまま行列の脇を抜けて千畳敷方面へとエスケープしました。因みに、途中で数えるのをやめましたが目視で確認しただけで狭い道路に70台以上の観光車両がずらりと並んでおり、おそらく逃げ道もなく八方塞がりで待機せざるを得ない状況なのだろうと思いますが、これに嵌っていたらと思うと恐ろしい限りであります(汗)。
目論見通り千畳敷はゴールデンウィークとは思えない程のガラガラであり、標高333mの広大な大地に足を下ろし、雲の多い夕暮れが緩やかなシークエンスで染まっていく様をファインダーに収めるのでありました。


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二位ノ浜


日が暮れ始めると体感温度はぐっと下がり、インナーを1枚着込んでリスタート。地図上の"白い道"を辿りながら二位ノ浜海水浴場へと寄り道します。当初はここでキャンプでも良いかなと思いましたが、管理人もお客さんも誰一人いない殺伐とした状況に不安を覚え予定を変更。明日以降の走行距離も鑑みてもう少し東へ進行しておく事にしました。なお、この二位ノ浜へのアプローチの道はこれまた走りやすいツアラーロードであり、こういった広域農道的な素晴らしい道が無数に存在する中国地方は実に羨ましい限りであります。

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萩泊


夕焼けに染まった水田をバイザー越しに眺めながら国道191号線に戻り、すっかり暗くなった幹線道路をのんびりと進み、萩の市内へ到着。テントを設営し、スーパーで購入した総菜やご当地名物萩かまぼこをつまみつつ、実質的なGT最終日と言える明日の旅程を脳内に描きながら、睡魔の谷へところがり落ちていくのでした。
Posted at 2018/06/14 20:21:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2018年06月10日 イイね!

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day6 九州カルデラ巡り

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day6 九州カルデラ巡り
AM5時半、フライシートが風でバタつく音で目を覚まし外の様子を見てみると、メイストームの名残りなのか時折強い風が吹いていました。そのまま二度寝を決め込もうかと思いましたが、何だか目が冴えてしまったので明るくなり始めた周囲を軽く散歩。朝食もそこそこに幕を撤収し、フロントカウルやヘッドライトにこびりついた虫アタックを拭き取ります。ボディも綺麗にしておこうかと思いましたが、泥だらけの足元周りは極力見なかったことにし、チェーンに油を注しV4エンジンに火を点けました。


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阿蘇の外輪


グランド・ツーリング6日目の最初の目的地は阿蘇。国道10号・502号はやや単調ではあるものの、眠気も吹き飛ぶ程の爆走路であり、ペースは快調そのものです。日が高くなるにつれて体感温度も上昇し、豊肥本線とクロスしながら県道135号線で熊本県に突入する頃には汗ばむ陽気になってきました。
竹田市に入ったところからは、等高線をなぞるように幾つもの道を梯子していくと、徐々にアップダウンの頻度が高まり時折広大な阿蘇の景色が垣間見えるようになってきます。巨大なカルデラの麓を一気にトラバースし、牧場地帯の合間を縫って北側に回り込んだ後は、県道11号線やまなみハイウェイ・県道45号線ミルクロードへとノーズを転換。緑の絨毯の中に引かれた高原道路は均整の取れた姿を誇っており、その高低差が織りなす圧倒的な広がりのあるダイナミックな景観美は唯一無二と言えるでしょう。カルスト台地で出会った北九州のライダー曰く、阿蘇は交通量が多く白バイも頻繁に出るのでスピードは抑えめになると言っていましたが、スロットルを開けてしまうのがもったいないと思わせてくれる道は早々ないものである。


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草千里


ここでしか味わえない至高のシークエンスを謳歌した後は、大観峰を経由し国道212号線でカルデラ内に降りて、皐月晴れの空の下、田植えが行われた田園地帯を繋いでいきます。巨大な凹地のカルデラ内に広がる田畑や牧草地は、ここが火山のど真ん中である事を忘れさせる風景であり、自然が生み出す荘厳な雰囲気に何度訪れても圧倒されます。
阿蘇駅で休憩を挟んだのち、県道111号線阿蘇パノラマラインに乗り換え、再び標高を稼いでいくことに。新緑眩しい円錐状の米塚はアイコニックな表情をしており、その均整の取れた美しい装いはジオパークの中でも際立ったものと言えるでしょう。中岳の火口に近づいていくと、標高1,100mに位置する草千里がお出迎え。中岳第一火口からは噴煙が上がっており、火山活動は未だ小康状態である事が窺えます。


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Fabulous Road


昨年のGTの時は通行止めであった県道111号線はどうやら走行可能となっているようなので、南麓の斜面を駆け下るダウンヒルに興じることに。威風堂々と構える標高1,337mの烏帽子岳をバイザー越しに眺めながら、息を呑むほどの圧倒的な高低差に五感が震えます。時折地震の被害が残る部分も見られますが、ロードコンディションは何の問題もなく、写真や文字では決して味わう事の出来ない高揚感を与えてくれるドライバーズロードに感謝。何度訪れてもやっぱり阿蘇は比類なき場所である。


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長崎進行


国道325号線にぶつかった辺りでコンビニ休憩&作戦会議。勢いで九州に上陸したものの、阿蘇以外の目的地を決めておらず、ツーリングマップル九州も家に置いてきてしまったので、Google Mapを見ながら何となく北上していくことにします。国道57号と325号は単調な幹線道路で味気ないもので、いつの間にか福岡県をパスし佐賀県に足を踏み入れていました。イートインコーナーで 高千穂ヨーグルトと饅頭を補充し、風に煽られながら有明海をなぞるように国道444号を進行していくと、長崎県との県境に位置するなだらかな形状の多良岳が見えてきます。


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潮受堤防


長崎本線を越えた後は、多良岳オレンジ海道で東麓を一気に縦走。交通量は多いのですが殆ど信号がなく、呆れる程のアンストッパブルな走りが可能な末恐ろしい道であります。そのまま定規で引かれたような直線形状の堤防道路へと接続し、陽が傾き始めた湾の中で一休み。阿蘇に比べると流石にライダーは減ってきましたが、それでもパーキングスペースには地元ナンバーのオートバイがずらりと並んでおり、ツーリングエッセンスが凝縮されたエリアであることの証左と言えるでしょう。


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普賢岳の雄姿


国道251号線にぶつかった所から、夕刻のトラフィックを避けるために広域農道雲仙グリーンロードへスイッチ。北麓に回り込み県道13号線で仁田峠へと挑むことにします。稀にみる快走路でぐいぐいと標高を稼いでいくと、国道389号線から仁田峠循環自動車道の案内板が見えてきました。 全長8.2kmの元有料道路は一方通行という珍しい循環式道路となっており、勾配のキツい山岳路は山肌を縫うように敷かれており、鋭いエキゾーストノートを放ちながら1.5車線幅の緑陰モールを抜けていきます。稜線上に出ると標高1,483mの雲仙普賢岳がその全貌とともに登場。その圧倒的な高低差と荒々しい表情は、 畏怖の念を起こさせる存在感を放っていました。


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1年振りのRe Start


ジオグラフィックな景観美を楽しんだ後はぐるっと循環道路を走り、国道57号線で小浜町方面へ。昨年のGTでVFRのエンジンが止まったコンビニに到着です。1年前の九州GTはここでストップしてしまいましたが、V4エンジンは気持ち良く一発でエンジンがかかり1年間 止まっていた針を動かしました。沿道のスーパーで買い出しを済ませ、橘湾に沈む夕日をファインダーに収め、夕暮れを追いかけるように県道30号線で諏訪の池キャンプ場へ。テント設営が終わる頃にはすっかり暗くなってしまいましたが、長崎ちゃんぽんを作りながら地元の釣りおじさんと一緒に杯を交わすのでありました。
Posted at 2018/06/10 23:43:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2018年06月04日 イイね!

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day4&5 四国から九州へ

グランド・ツーリング in 西ノ国 Day4&5 四国から九州へ
グランド・ツーリング4日目の朝。夜通し降り続けた雨はピタリと止んでおり、VFRのカウルは思いのほか濡れていませんでした。温帯低気圧の急速な発達により今日は"メイストーム"と呼ばれる嵐が到来する予定とのこと。のんびりと朝食のバイキングを頂いていましたが、空は拍子抜けするほど明るく、Yahoo!の雨雲レーダーをチェックすると松山市内は午前中は我慢してくれそうな様子です。前日に連泊する旨をフロントに伝えておいたので、身軽な状態でVFRを始動。路面はウェットコンディションなので午前中に軽く市内観光に興じる魂胆です。


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坂の上の雲ミュージアム


路面電車に轢かれないよう注意しつつ向かったのは、松山城のすぐ傍にある坂の上の雲ミュージアム。司馬遼太郎著の坂の上の雲を題材とした美術館ですが、建築家安藤忠雄氏がデザインした回廊のような建物が気に入っており、3年前にスープラで訪れて以来となります。一見すると迷路のような高低差のあるスロープで繋がった展示室は、そのレベル差を感じさせないような空間の連続性となっており、吹き抜けのある細長いホールも印象的。一応ライダーズジャケットは脱ぎなるべく違和感のない服装で、小一時間美術鑑賞を嗜むのでありました。


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ライダーズハウス?


道後温泉にも寄ろうと思いましたが、近づくにつれて渋滞が酷くなってきたので途中でドロップアプトし、食べログでヒットしたスイーツ店で糖分を補給し、雨が降り出す前にホテルへ帰還。ホテルに隣接するたかのこの湯に向かうと入口にマッサージの看板が立っていたので、時間もあるので心身共にほぐしてもらいました。普段であれば利用しない類のものですが、こんな時じゃないと体験しないものです。

アルカリ性の湯に浸かり、部屋で冷やしておいたビール片手にラウンジへ。実際に来てから知りましたが、このホテルのエントランススペースには様々な2輪車が展示されており、惚れ惚れするようなシルエットを放つドゥカティ・デスモセディチRRや、VFRと同じV型ですが疑似V8のオーバルピストンを積んだ20,000回転まで回るとされるホンダ・NR750、おそらく骨董品的な価値の高いものであろうBMW・R47&R39、もはや名前も初めて聞いた世界に30台しかないとされるビモータ・TESI 3D Concept・・・どういう繋がりでこれ程までに希少価値の高いバイクが惜しげもなく陳列されているのかは不明ですが、私のような初心者ライダーでも眺めているだけで酒が進むというものです。どの車種もとても手に入れられない額が付けられている事は想像に難くないですが、見るだけならタダですので、柿ピーを頬張りながら吹き抜けラウンジで暫し鑑賞させて頂きました。


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休息日


ホテルのレストランで遅めのランチを頂き部屋に戻った後は、溜まっていた洗濯物をコインランドリーで処理。元々4日分の衣類しか持ってきていないので、丁度良いタイミングで洗濯出来ました。衣類をピックアップする頃には外は横殴りの雨となっており、今日は大人しくホテルで滞在することにしました。
部屋でスマートフォンにこれまでの旅程をメモ書きし、有料チャンネルの映画を見ながらツーリングマップルで明日の旅程を妄想。ローカルテレビ局がアナウンスする明日の天気は総じて回復の見込みであり、明日のロングランを楽しみにしつつ再び温泉へと向かうのでありました。


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目覚ましラン


AM5時半起床。窓の外は明るさを取り戻し始めており、やや雨粒が残っているものの、ほぼ止みかけといった状況でした。今日は朝食なしなので6時半にはチェックアウトを済ませ、VFRのリアに荷物を括りつけ、グランド・ツーリング5日目をスタートです。
国道33号線をなぞっていき多くの車両がバイパスに流れていくのを横目にしながら、旧道と思われる国道440号線へとスイッチ。前方を塞ぐ車両は一切いなくなり、マイナスイオンたっぷりの林間路を流れる中速ワインディングを楽しみます。昨日の雨で路面はハーフウェットなので無理は禁物ですが、朝っぱらから目の覚めるような快走となりました。


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四国縦走


国道33号線に復帰し、交通量の少ない朝っぱらをいい事に、予想を上回る勢いで南下を続けます。昨日走る事が出来なかった分を取り返すかの如く小一時間走ったところで面河川とぶつかり、御三戸嶽が見えてきました。高さ37mの岸壁が誇らしげにそそり立つ様を眺めていると、徐々に雲の隙間から太陽が御開帳。これ幸いとばかりにスロットルを開放し、面河川沿いを一気呵成に駆け抜けていきました。

柳谷大橋交差点で国道440号線に乗り換え、更に奥深い森の中へと突っ込むことに。渓谷を縫うようにレイアウトされたローカルロードは時折狭隘路となるものの、概ね2車線幅の確保された走りやすいコース。ゴールデンウィークは後半戦に突入したはずですが、もはや孤独感に苛まれる程の交通量の無さには驚きです。加えて交差する主要道路がほとんど存在せず、信号機はほぼゼロなので、途中で強制的に休憩を入れる位のノンストップランが続いてしまいました。


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RESET


地芳峠の下をトンネルで潜り抜け高知県への県境を越え、梼原町に入ったところでガソリンスタンドで燃料補給を済ませます。道の駅ゆすはらで休憩していると、昨日の夜半に北九州からフェリーで来たというライダーと談笑。海上はそれほど風も強くなく普段通りに乗ってこられたとの話を受け、見送った後に九四フェリーに電話してみると、既に波は収まりかけており通常運行とのことでした。GW後半は四国を巡ろうかと思っていましたが、30秒ほど悩んだ結果フェリーを予約。つい数時間前までツーリングマップル片手に四国GTのプランニングをしていたのですが、これも自由気ままな1人旅だから成せる業である。


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五里霧中のカルスト台地


とは言え、カルスト台地へ足を運ぶ事は変わりないので、国道197号線から東津野城川大規模林道のゲートをくぐります。ここは2年前にZ4で訪れ衝撃を受けた道であり、VFRでも是非走りたいと思っておりました。前回はカルストまでのアプローチ部分だけ堪能しましたが、今回は全長60kmにも及ぶこの大規模林道を全線走破する所存です。
全線2車線の山岳路は、様々な曲率のコーナーが断続的に現れるメリハリのある形状となっており、トラクションを維持しつつ重力と遠心力のバランスを体感しながら嬉々として駆け抜けていきます。標高を稼いでいくうちに、外気温は心地よい→涼しい→肌寒いと変化し、県道383号線に合流し稜線に上がる頃には数ヶ月時間を巻き戻したかのような気候となっていました。

ガソリンスタンドのおじさんの忠告通り、標高1,400mのヒルトップは靄に包まれており、石灰岩が構成する荒涼とした原野や遠方に望めるはずの石鎚山を目視することは叶いません。加えて局所的に突風に晒される状況であり、低速ギアでゆるゆると慎重に進行。時折垣間見える草原と朝ご飯中の牛をファインダーに収め、滞在時間わずか15分ほどで撤収となりました。こんな劣悪な天気でも姫鶴平にはキャンパーが何組かおり、頭が下がります。


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大規模すぎるぞ


バックミラーに映るホワイトアウトの風景に別れを告げ 、県道383号線をさらに西へ進み大野ヶ原を目指すことに。前半の姫鶴平付近と比べ総体的にマイナーであるため、道もあまり補修されていない箇所があったりするので、道路の凸凹に注意しながらぐいぐいと進んでいきます。徐々に靄は解消されてきたものの、太陽が顔を覗かせる程までは回復せず、周りに牛しかいないんじゃないかと思わせる程の途方もない高原地帯を孤独感一杯で駆け抜けていきました。

高原地帯を抜け県道36号線から 東津野城川大規模林道へ復帰すると、長短織り交ざった薄暗い林間路へと突入。穏着沈黙に包まれた高知県と愛媛県の県境を、V4エンジンの咆哮で切り裂いていきます。標高を下げていくにつれて暖められていく空気の香りを満喫しながら、やや荒れた2車線路を一心不乱にトレース。ゴール付近では崩落の箇所が未だに残っていましたが、ここまで走る事に専念出来る道は貴重と言えるでしょう。


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県道45号線 野福峠


国道197号線に合流し、コンセントレーションをほぐすために宝泉坊温泉へ寄り道。弱アルカリ性の湯船で綺麗さっぱりしたらお腹も空いてきてしまったので、併設のレストランで柚子胡椒チャーハンを頂きチャージ完了です。県道35号線・国道441号線・県道29号線と走り放題のローカルラインを制覇し、野福峠のある県道45号線へ。ここは桜の名所として有名なそうですが、みかん畑が織りなす傾斜地に敷かれた九十九折の道はダイナミックそのものです。ターコイズブルーに輝く宇和海と青々としたみかんの木々のコントラストは目にも眩いものであり、季節の香り漂うアイコニックな景観美に暫し見とれてしまうのでありました。


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追想


ここから先は国道378号線の一本勝負。島のシルエットをなぞるコースですが、ワインディングからツアラーロードまで混在しており、お気に入りの道の1つです。クイックな切り返しで断崖上を駆け抜けていけば、午前中の極寒のカルスト台地が嘘のように、島の突端は燦々と陽が照っておりました。コーヒー牛乳で一息入れた後は、県道26号線で再び内陸部へ。わらマンモスがある県道25号線は2年前にZ4が追突された現場であり、リニューアルで小綺麗になったマンモス親子とともに安全祈願をしておきます。

長さ40kmに渡る佐多岬半島へのアクセスとなる国道197号線を進んでいき、脇道へ逸れて川之浜海水浴場へ。断崖絶壁を這うローカルロードは最果てを感じさせる雰囲気であり、麗しい景観美に酔いしれながらハードコアな道を進んでいきます。特段何かあるスポットでもなく、普通の観光客なら足を運ばないであろう無名の地ですが、それ故ツーリング・エッセンスは満載。いやはや、日本にはまだまだ走るべき道があるようです。


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九州上陸


しらすパークで風にたなびく鯉のぼりを眺め、せと風の丘パークに立ち寄りつつ、陽も傾いてきたので四国最西端のフェリー乗り場へ向かうことに。出発1時間前に到着すると、受付のおじさんに1本早い便に乗っていいよと言われ急いで渡航料を支払い、既に乗り込みが始まったライダーの後を追いかけるようにして乗船。大きな汽笛とともに998tの鉄の塊は三崎港を出発し、一路佐賀関港へと進んでいきました。大分県は既にネオンライトが煌めいており、着岸後すぐに九州に上陸。軽く買い出しを済ませ、今夜の宿泊地へ向かうためV型4気筒エンジンの拍動を臀部に感じながら、ひたすら暗闇の中を南下していくのでありました。
Posted at 2018/06/04 23:01:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記

プロフィール

「チーズ工房でアツアツピザを頂きました。弟子屈ではヒョウが降ったそうです。」
何シテル?   05/03 20:17
ペリです。よろしくお願いします。
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