まだ暗がりに覆われた東北自動車道。7月末の梅雨明け前のハイウェイは意外にも冷涼であり、ガラガラの3車線を巡航速度で北上します。レインウェアを着込んでスタートしたものの、宇都宮付近で霧雨に突っ込んだ程度で済み、福島JCTを過ぎる頃には燦々と陽が差し込むように。
東北中央自動車道で合羽を脱いで、本日のルートを模索。日本海側は割と好天の模様であり、山形上山ICで一般道へと下りることにしました。
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狐一巡り街道
県道17号線は旧狐越街道と呼ばれており、地元民しか使わなそうなローカルロードですが、ブラインドの少ない好走路。ライトターン&ショートストレート中心の妙々たる林間路を駆け上がると、小さな展望台が見えてきました。狐一巡り街道ふれあい展望台と名付けられており、天童市をパノラマビューで堪能出来る良スポット。加えて市内へ向かう下りコースは眺望も開けており、ピストンライドする価値はあると言えるでしょう。
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山形縦走
国道112号線に復帰し、単調な移動を強いられた後は、庄内こばえちゃラインで一気にトラバース。すくすくと育っている実り豊かな水田の中を突っ切り、悦楽に浸りながら遊佐方面へと爆走しました。
コンビニで水分補給を挟み、国道7号線をのんびりと北上し、日が暮れる前に奈曽川河川公園キャンプ場に到着。この日は移動メインで1日が終わりました。
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冷涼の朝
AM5:30起床。夜半は本降りの雨に襲われましたが、そのおかげか外には美しいシルエットの虹がかかっていました。朝ご飯を済ませすぐ傍に流れている奈曽川で涼を取り、テントが乾いたところで撤収開始。まずは県道312号線で仁賀保高原へと舵を切ります。
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風踊る仁賀保高原
濡れた路面に注意を払いつつ、標高を上げ下げしながら軌道の妙を満喫。目覚ましいワインディングロードをなぞっていくと。視界が開け大きな風力発電機が目に飛び込んできます。心地よい風とともに靄が流れていくウィンドファームは紫幹翠葉の景観美であり、コーヒー片手に小一時間ベンチに座ってまどろんでしまいました。
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Sunny Summer day
引き続きライディングプレジャー満載の県道312号線をなぞり、大きな弧を描きながら山肌を下っていき海沿いへ復帰。 充足感を覚えながら交通量の多い国道7号線をだらだらと進んでいきます。白波が立つ海岸線をバイザー越しに眺めながら八郎潟まで北上する頃には、雲は海の向こう側へと追いやられていきました。
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男鹿の雄
半夏生を思わせる夏の八郎潟を過ぎた後は、県道55号線で寒風山へアプローチ。鬱蒼とした森の中を抜けると、漠然と広がる草原地帯が現れ、緑の絨毯に敷かれた1本の道は筆舌に尽くしがたいシークエンスを体感出来ます。バミューダカラーの日本海をバックに聳える標高355mの成層火山は落ち着いた出で立ちであり、冴え渡る鮮やかな景色に暫し見とれてしまいました。
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ウィンドファーム
悠々と空を闊歩するパラグライダーを従えて寒風山道路を下っていき、国道101号線で八竜風力発電所方面へ。無人の海岸線に列を成してせっせと回転する風力発電機は時間の経過を忘れさせてくれるものであり、ジャケットを脱いで1人海遊びに興じるのでありました。
バックミラーに映る長閑な風景に別れを告げ、五能線とクロスラインを描きながら国道101号線を進んでいきます。道中にある黄金崎不老ふ死温泉で汗を流し、県境を越えて鯵ヶ沢で今晩の肴を買い出し。ガソリンスタンドでXRにもエネルギーを補充し、県道3号線へと進路を変えます。
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県道3号線
岩木山の麓をつないでいく県道3号線は高速ツアラーラインであり、路面も綺麗で非常にコントローラブル。放たれた矢のように消えていくレーサーレプリカを見送り、レーシングレッドのバディとともに起伏のある高原道路を3速メインで駆け抜けます。光の斑点を縫って猪突猛進の勢いでアクセルを開け、黄昏時に照らされた無骨なシルエットの津軽富士の麓を疾走。ひりひりとした快感に満たされながら岩木青少年スポーツセンターへと到着しました。
スポーツの日という事もありキャンプ場は賑わっていましたが、幸いサイトが広大なので端っこの方に陣取り晩酌を開始。併設のお風呂場で湯舟に浸かり、ひぐらしの鳴く東北の夜は過ぎていくのでありました。
Posted at 2020/08/16 15:20:54 | |
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