今年のゴールデンウィークは破竹の10連休。初日の土曜日は仕事の処理に追われてしまいましたが、交通予報を見ると思っていた程劣悪な渋滞は発生していないようでした。トラフィックが少なくなる夕方位に出発しようと考えていましたが、雨雲の動きとも相談した結果、日曜に日付が変わるタイミングで洗車と注油を済ませたXRとともに自宅を出発。Mobilでタンクにしこたまハイオクガソリンを補充し、東名高速道路を巡航速度で進行していきました。
ということで、今年のGWも例に漏れず西へ西へと進み、九州まで足を延ばすことにしました。と言ってもフェリーは取れず自走でしたので、道中寄り道しながらの報告記になりますが、どうかご容赦下さい(伏)。
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Green Corridor - マキノ高原
暗闇に包まれた東名高速道路を進み、御殿場JCTで新東名へと流れる多くの車両を見送り、多少距離は長くなりますが東名高速道路の2車線を駆使して突き進みます。気温はグッと下がってきましたが、ウィンドブレーカーを着込んでいれば問題ないレベルであり、クルーズコントロールをここぞとばかりに活用。ウィンドスクリーンも一段高い位置に設定すれば、もはやバイクに乗っている事を忘れてしまう程の楽ちんさであり、その分疲れも溜まりにくく安全なライディングに繋がるので、一石二鳥と言えるでしょう。大型連休となれば四六時中トラフィックがだぶついている名神高速道路も、この日は比較的スムーズ。北陸自動車道の長浜ICまで快調に進行し、県道287号線へとシフトするのでありました。
明るさを取り戻した林間路を抜けると、マキノ高原のメタセコイア並木が目に飛び込んできます。全長2.4kmに及ぶ落葉樹の整列は圧巻であり、秋には目にも眩しい紅葉に彩られるようですが、春のみずみずしい新録カラーも悪くありません。こんな朝っぱらにも関わらず県外ナンバーの車が随所に見られ、グリーン・ビスタをファインダーに収め早々に次の目的地へと向かうことにしました。
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鯖街道~エンゼルライン
国道303号線に復帰し暫く進むと、以前VFRで訪れた熊川宿が目に止まりました。若狭と京都を結ぶ旧鯖街道の宿場であり、平成の名水100選になる前川の水は非常にクリアで、目の保養になります。
雨雲レーダーと相談しながら鯖街道を邁進し、県道107号線エンゼルラインへとスイッチ。ハイオクガソリンを詰め込んだXRの強大なトラクションを武器に、大小様々な曲率で構成されたカーブの連続を穏やかなリズムで乗りこなしていきます。木々の間から見え隠れする若狭湾は複雑な形状を成しており、曇天の空と相まって険しい表情となっていました。行き止まり道路なので交通量はほぼゼロであり、荒れた路面からの入力をゆとりあるサスペンションでいなしながら、並列4気筒エンジンが奏でるエモーショナルビートに酔いしれます。ヒルトップからの景色はややファジーでしたが、往路・復路ともに大満足のコースであり、三方五湖の隠れた名道を知ることになりました。
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寡黙な若狭湾
枯れ葉に足を取られないようダウンヒルを謳歌した後は、国道27号線・178号線と繋ぎ、小浜線とクロスラインを描きながら舟屋方面へ。観光名所が多いエリアであり、交通量が多くなってきたので、脇道に逸れ若狭湾を眺めながらブランチと洒落込みます(洒落てはいない)。
穏やかな表情を見せる若狭湾を眺めていると、随分と遠くへ来たのだなぁと思いましたが、九州まではまだ半分程度。慌てず急がず自由気ままに道を選んでいこうという事で、混雑する舟屋方面ではなく内陸側へとノーズを向けていきました。
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丹後半島突入
巻層雲のもと、林間路へ突っ込んでいくわけですが、今思えば今回のGTで一際秀でた選択だったと思う程、 怒涛のライディング・プレジャーが続くことに。 府道53号線~丹後縦貫林道~府道75号線とあてどなく道を梯子したのですが、アグレッシブなターンアングルやライト・ターン&ショート・ストレートの中速ワインディング、更にはXRお得意のツアラーラインまで、丹後半島に網目状に敷かれたローカルラインは目を見張る快走路っぷりであり、ボルテージは否応なく上がり続けます。適当に選んだ道にしては美味しすぎるコースですが、ここから丹後半島の奥深さを如実に体験することになるとは思ってもいませんでした。
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京丹後ランチ
ライディング・ハイに包まれながら等高線をなぞっていき、立て看板に誘われて、蕎麦屋天風へ。当初は別のお店に行くつもりでしたが、これもまたグランド・ツーリングの1つといって良いでしょう。古民家風の内外装はとても雰囲気があり、お値段はハッキリ言って高いですが、相応のクオリティで大変美味。ジューシーな地鶏や細切りの蕎麦、そしてトロトロの蕎麦湯まで完食し、お腹もしっかり満たされました。
小一時間ランチを楽しんだ後は、同席したおばちゃんに教えてもらった碇高原牧場へ。台地状の地形を利用した牧場には多くの牛やヤギが放牧されており、その広さは想像以上で驚きました。キャンプ場も併設されているので、機会があればここで泊まってみたいものです。
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Dancing Road
丹後縦貫林道に復帰し、勾配が付けられたシャープな切り返しを疾走。森閑とした林間路はほぼ無人であり、林道とは名ばかりの筆舌に尽くしがたいロードレイアウトに、笑いが止まりません。泉のように湧きあがる高揚感に包まれながら走破し、国道178号線へと合流。今まで足を運ぶ事の少なかった丹後エリアですが、ある意味大反省であり、また訪れたいエリアに早々にブックマークとなりました。
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山から海へ
エネルギーを補充したレーシングレッドのバイクとともに海岸線を進み、琴引浜へと足を運びます。ここでお風呂に入って何ならキャンプ場もあるので泊まろうかと思いましたが、GW2日目ゆえ大盛況の様子でしたので、駐車場から眺めるに留めます。その名の通り琴を弾いたような音を発する鳴き砂で有名であり、白砂青松の景勝地をファインダーに収めるのでありました。
感度の異なるカーブを抜けていき、県道665号線へスイッチすると、道の様子はガラッと変わり、断崖絶壁の上に敷かれたアグレッシブな雰囲気に包まれます。僅かに狭隘な個所がありますが、ストリーム形状の中低速ワインディングコースは絶巧のレイアウトを誇っており、荷物満載のツアラーバイクで壮観な舞台へと飛び込んでいきました。
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リフレッシュタイム
窮屈な走行ラインをなぞった後は、国道482号線~県道704号線と繋いでいき、天女の里で温泉タイム。旅の汗を洗い流し気分爽快となった後は、花朝月夕の気候となった逢魔時の国道482号線を南下し、本日の幕営地へと突き進むのでありました。
Posted at 2019/05/25 19:22:30 | |
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S1000XR | 日記