梅雨前線は予想以上の速さで日本列島を駆け抜け、炎天下が続く日々となった7月の3連休。エアコン全開の部屋でのんびりするのも悪くないですが、好天に恵まれるチャンスを逃さない訳にはいきません。街灯がちらつく薄暗い甲州街道を通り抜け、首都高を経由し東北自動車道へ。小休止のため入った都賀西方PAは朝早くにも関わらず多くの観光客で賑わっており、JARTICの渋滞情報を見ると既に各ハイウェイは軒並み阿鼻叫喚の様相を呈しておりました(危)。
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一服の清涼剤
矢板ICのETCゲートをくぐり、徐々に気温が上昇してきたこともあり標高の高い所を求めて県道56号線へと向かいます。鬱蒼とした林野の中に敷かれたローカルロードは、様々な曲率のカーブが断続的に現れるいかにもな峠道。後輪にかかるトラクションを維持しながら進んでいけば、外気温は瞬く間に下降しカラッとした空気に変わっていきました。
明暗の激しい木漏れ日の中を突き進み、脇道に逸れて八方ヶ原大間々(おおまま)台へ到着。展望台からは標高約1,200mの広大な樹海がパノラマで広がっており、エンジンを切りヘルメットを脱ぎ胸のすくような光景を暫し独り占めです。
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アグレッシブ・ヘアピン
レンゲツツジの群生地として有名な場所であり、周辺を少し散策するとちらほらと見受けられましたが、観光客でごった返す見頃はもう少し先のよう。往路を戻り山の駅たかはらでトイレ休憩を挟み、県道56号線を更に北上します。峠を越えると強烈な勾配が付けられた九十九折の羊腸路へと変貌し、オートバイだと恐怖を感じる程のヘアピンコーナーが容赦なく襲いかかってきますが、その高低差ゆえバイザー越しの景色は中々の壮観。路面には大量のタイヤカスが散乱しており、夜間は近寄らない方が良さそうですが、そのアグレッシブなターンアングルは一度は走っておくべき価値があるでしょう。
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南会津ロングクルーズ
荒れた路面にタイヤを削られながらも日塩もみじラインへと接続し、国道400号線から南会津方面へ。ここから約50kmの呆れるほどのノンストップランが続く訳で、そのスケールアウトした走り放題っぷりには開いた口が塞がりません。燦々と降り注ぐ夏の陽射しは厳しいものの、東京都心に比べれば天と地の差であり、会津鉄道とクロスラインを描く国道121号線で県境を越えていきました。今回は足を踏み入れませんでしたが、国道352号線や未踏の大規模林道飯豊・桧枝岐線と組み合わせて走った日には、走りたい成分が枯渇する事は想像に難くありません。
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羽鳥湖~猪苗代湖
国道118号線から脇道に逸れ、クアハウスが連なるエリアを抜け羽鳥湖に到着。地元ナンバーのバイク集団も見られ、同じ穴の狢、いや兄弟の存在が頼もしく感じられます。荒れた路面が目立つ県道37号線でレイクサイドランを謳歌し、鉛色の人造湖をSONY α300のファインダーに収めた後は、国道118号線に復帰し一路北上。熱中症対策のためコンビニでアイスを補給しつつ、ややもたつき感のある幹線道路を流していきました。
国道294号線を暫く走ると郡山市が見えてきたので、せっかくなので猪苗代湖湖畔をぐるっと周遊することに。青松浜からのびる一本の道で、湖との境界は華奢な柵で仕切られているだけであり、猪苗代湖を間近に感じられる文字通りのレイクサイドロードです。
さすが観光名所の面目なのか、風光明媚なシークエンスはそこかしこに点在しており、国道294号線で時計回りに進んでいくと、今度は目にも鮮やかな夏色の田園地帯が広がってきました。脇道を数珠繋ぎになぞりながら、青々とした緑の絨毯を真紅のVFRに跨り進んでいきます。山々から聞こえる蝉の鳴き声のみが響き渡るその景色は、まさに日本の原風景と言ったところでしょうか。
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県道70号線 磐梯吾妻スカイライン
何てことのない田舎の景観美に心洗われつつ、登坂車線満載の国道115号線で磐梯山を横目に進んでいくと、県道70号線磐梯吾妻スカイラインの入り口が見えてきました。アップダウンの激しい山岳系のワインディングであり、3連休とは思えない程の交通量の無さに若干心配になりながらも、V4エンジンの拍動を感じながら意気揚々と海抜高を上げていきます。標高1,600m近くまで登ると、岩肌が剥き出しの荒涼とした景色に様変わりし、鼻を劈く硫黄の臭いも相まって非日常感が満載。天然の冷蔵庫とも言える清涼感たっぷりの高原の空気を味わいながらスロットルを開ければ、もれなくドライビングプレジャーが炸裂です。
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小坂峠越え
荒漠とした風景に別れを告げ、下界へと飛び込んでいくようなアップダウンの施されたスカイラインを謳歌した後は、福島市内をバイパスで迂回しつつ、県道46号線七ヶ宿街道で小坂峠を越えていきます。目の回るような羊腸路であるマイナーな道ですが、クイックなターンが断続的に現れる屈指のワインディングコース。2年前にZ4で初めて走りお気に入りのルートとしてブックマークしていましたが、オートバイでもその快感は全く変わらずです。ヒリヒリする悦楽を末端神経まで染み渡らせた後は、国道113号線沿いの七ヶ宿で小休止。既に陽はだいぶ傾いてきましたが、うだるような暑さは中々緩和されません。
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夕暮れの湖畔
自動販売機のアイスクリームでクールダウンし、市内のGSで虫アタックにより汚れまくったフロントカウルを軽く拭き取り、国道457号線を暫く北上し今晩の幕営地へと到着。去年のGTでもお世話になった牛野キャンプ場は賑わっており、人気の少ない湖畔にStacy-STⅡを設営しました。
隣のキャンパーから荷物のパッキング術にお褒めの言葉を頂き、まさかの冷たい缶ビールまで差し入れしてもらい感謝。すっかり日の暮れたダム湖は蛙の合唱が響き渡り、心地良い風を頬で感じながら1日が終わるのでありました。
Posted at 2018/08/11 17:54:09 | |
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VFR800 | 日記