年末年始は実家やら親戚やらを行脚するのが恒例となっていましたが、2018年は予定の折り合いがつかず図らずも連休確保となりました。家でゴロゴロだたらな時間を過ごすのも正月らしいのですが、週間天気予報をチェックすると太平洋側はすこぶる良好の模様。大寒波が日本列島に近づいている事からある程度の寒さは覚悟し、5日分の荷物のパッキングを進めます。
悴む手を摩りながらイグニッションを捻り、暖機を済ませた800ccのツアラーバイクはガソリンスタンドでエネルギーを補給しつつ東京ICを通過。暁の空を従えながら、トラフィックの多い3車線を流していき、海老名JCTでグッと交通量が減った所からは新東名高速道路まで気分良くスロットルを開けていくのでありました。
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弾丸ライナー
掛川PAで休憩を入れる頃には体感温度はだいぶ和らいできましたが、浜名湖近辺は強風に晒されており、浜松いなさJCTまではトラックの後ろに隠れながら我慢の走行。東名高速道路にスイッチし、豊川ICで一般道へと下りました。国道151号線で豊橋方面へと南下し、国道259号線で渥美半島へと接続します。30km程のローカルロードは交通量僅少であり、遠州灘から流れ込んでくる潮騒を肌で感じながら、突端に位置する伊勢湾フェリー乗り場までの快走を楽しみました。
フェリーの出航時刻を調べていなかったのですが、丁度到着した10分後に乗船開始とのこと。トイレに行っている間に2,333tのコンパクトな伊勢丸が入港しており、そそくさと乗船を済ませたのち、2,998KWの出力をもって定刻通り出航しました。所要時間は1時間弱であり、場内アナウンスで説明される幾つもの島の歴史を聞いているうちに鳥羽港へと到着。午前中に紀伊半島に上陸出来るとは思っておらず、あまりの乗り継ぎの良さに驚きを隠せませんでした。
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パールロード
ツーリングマップル関西エリアバージョンを久し振りに開き、まずは県道750号線・128号線のパールロードを走ることに。紀伊半島屈指の観光道路も大晦日となれば人も車もごく僅か。沿道の牡蠣小屋は軒並み休業状態でしたが、甘美な曲線美を描く起伏に富んだツアラーロードであり、ピレリ・ANGEL STのドレッド面をアスファルトに食いつかせながら、無駄にタコメーターの針を振り上げてコーナーを駆け抜けます。
ひとしきりライディングプレジャーを炸裂させながら鳥羽展望台に到着。穏やかな島並みをゆっくりと眺めていたい所ですが、いかんせん開けた場所ゆえ風が強くジッとしているだけで体温を奪われる勢いでしたので、ジオグラフィックな景色をファインダーに収めたらそそくさと退散です。
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Addicted to Road
巻積雲が広がる伊勢湾に別れを告げ、志摩の市街地を抜けた後は国道260号線へとスイッチ。信号機がほとんどない目を見張る程の走り放題であり、その圧倒的な疾走感は私のボキャブラリーでは到底表す事が出来ません。時折顔を覗かせるターコイズブルーの海岸線は色温度豊かな情景を誇っており、荒涼としたリアス式形状の岸壁と相まって非日常感が満載です。
股下で脈打つV4エンジンの鼓動を臀部で感じながらダイナミックコースを走破し、紀伊長島ICより紀勢自動車道の無料区間を間借りして、尾鷲北ICまで一気にワープ。多くの観光車両の列から離れ、国道311号線への分岐へと向かいます。この道はZ4でも走った事のある中低速のワインディングであり、前走車が捌けた頃合いでアクセルオン!落ち葉だらけのコーナーも見受けられるので慎重に進入していきますが、そのロードレイアウトは秀逸であり、こんな道が50km近く続くのですからもう涎が止まりません。三木浦の海岸で暮れなずむ漁港を眺めながら、ホットコーヒー片手に小休止。そう言えばこの日は大晦日であり、2018年最後のライディングに相応しい格別の高揚感に暫し浸り悦に入るのでありました。
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熊野泊
引き続き国道311号線をなぞっていき大泊に到着すれば、本日の宿はもう目と鼻の先。手前のスーパーマーケットで夕飯を仕入れて黄昏時にチェックインを済ませました。一軒家式の建物が幾つも連なるコテージ式となっており、私1人には必要十分過ぎる程のスペックで、その上お値段も極めてリーズナブル。宿主から日付が変わる頃に近くの獅子岩で花火が打ちあがるとの情報を頂き、夕飯を頂き紅白を見ながらゴロゴロした後、2019年への年越しを綺麗な花火とともに迎えるのでありました。
Posted at 2019/02/03 19:30:11 | |
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VFR800 | 日記