2016年末より乗り始めたVFR800ですが、S1000XRの存在とやや被るところもあり、ここの所登場回数が少なくなっていました。車検は通したものの、冷却水漏れが時折発生したりする等、走行距離も80,000km台に到達したこともあり少々ガタが出てきました。幸いエンジンは絶好調なご様子で、やや攻撃的な前傾姿勢&マイルドな出力特性はとても乗りやすく、曲率が低めのワインディングを走っていると、車体の倒し込みと共に感じる遠心力の心地よさはXRでは味わえないものです。一方で、ツーリング先でちょいちょい出くわすのが、入ってみたそうな未舗装路や砂利道。地図に載っているものの、フルカウルの大型ツアラーバイクでは不安だなぁということで諦めていましたが、その探求心だけは悶々と心の中で温めている状況でした。
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Take a chance
XRを買う時にも色々試乗しており、その際に気に入ったのが、YAMAHA WR250RとHONDA CRF250Lというオフロード車。SUZUKIのV-Stromもリーズナブルで食指が伸びましたが、跨った時の感覚は前者2台とは大きく異なり、どちらかと言うとツアラー色が強めだったので、XRとの棲み分けも考慮し選択肢から除外しました。
で、今回乗り換えとしたのはHONDA CRF250L。2017年製で、現行モデルの1つ前のバージョンになります。車体重量は144kgで、S1000XRのなんと半分。単気筒エンジンから絞り出される出力は、最大24ps(18kw)/8,500rpmとなっており、160psを叩き出す暴れ馬に慣れていたせいか、だいぶパワー不足に感じてしまうのは否めません。シート高は875mmで一見するとかなり高く感じますが、跨るとだいぶサスペンションが沈み込むので、足つきは問題ありませんでした。
大雨の中レッドバロンで引き取り、装備品を剥ぎ取って出荷状態となったVFRに別れを告げ、2りんかんでETCをセッティングしてもらい、この日は終了。翌日は伊豆半島が天気が良好そうなので、明日に備えて装備品をチェックするのでありました。
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極寒の東名高速道路
翌日AM6時前。遠足前の小学生の如く目が覚め、キーを片手に意気揚々と出発します。VFRに使用していたホムセン箱用の土台が上手いことCRFにも流用出来たので、1日程度のツーリングの積載量は十分に確保することに成功です。
早朝の東名高速道路はキンキンに冷えた冬枯れの空気に覆われており、その冷気を全身に浴びながら進行。ウィンドスクリーンのありがたみを身をもって知ることとなりました。厚木ICより小田原・厚木道路へとスイッチし、大磯から箱根新道方面へ。いつもは楽に登っていたこの道も2速⇔3速を駆使してトルクを維持しながら頑張って進んでいきます。この時は県道20号線が通行止めでしたので、そのまま沼津方面へ下っていき、ガソリンスタンドで給油をしたのち、県道17号線へとスイッチ。伊豆半島の西側をなぞっていくアドベンチャーラインへと入り込みました。
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Lush road
白波が立つ海岸線を眼下に従えながら、等高線をなぞるように屈曲路を進んでいくと、徐々にCRF250Lの特性が垣間見えてきました。最初はコーナーを曲がるのもおぼつかない感覚で、何でかな?ともやもや考えていました。XRやVFRはハンドルの向きはほぼ変えずに乗り手が姿勢を変えたり重心をずらしたりする事で曲がっていたのに対し、このオフロード車はバイクを傾けると路面の接地感が急激に低下する感じです。ブロックタイヤを履くオフ車はどうやらそういうものらしく、ハンドルを曲げて回頭性を維持する様は、子供の頃にチャリンコで培った性質に近いのかなと思いました。
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西伊豆スカイライン
御浜岬で休憩を挟みつつ、口笛を吹きたくなるような清澄な空気のもとドラマチックなワインディングを駆け抜けた後は、国道136号線へと合流。黄金崎公園でジオグラフィックな馬ロックを拝み、次なる目的地を検討します。当初は伊豆半島をぐるっと回りたい所でしたが、XRとは違い進行におけるロスタイムが多く、ここでノーズを内陸側へと転換することに。県道410号線は勝手知ったる豪快なヒルクライム路であり、250ccの機動性を生かし枯れ葉に足を取られないよう邁進。稜線に出ると牧場の牛達がお出迎えしてくれておりました。
県道411号線~西伊豆スカイラインへとトレースしていきますが、前半の高速ダウンヒルはCRFには過剰気味で、グルービイングの敷かれた高速域でのカーブはもはやウォーターベッドの上のようであり、極めて慎重にセンターラインを追いかけていきます。後半の中低速コースにスイッチすると、こちらの方はまだ相性が良く、ツーリング・エッセンス満載の伊豆の稜線を謳歌していきました。しかし、それも僅かなひとときであり、進んでいくにつれてあっという間に雲が降り始め、終盤はむしろ視界不良状態。冷や汗をかきながら走り終え、達磨山高原レストハウスのベンチに座りホットコーヒーで休まるのでありました。
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シーサイドラン
大きな弧を描きながら県道127号線を西へ進み、軌道の妙を楽しみながら真城峠を越えていきます。県道17号線に復帰すると駿河湾は花朝月夕のサンセットタイムとなっており、脇道の海岸で暫しそのシークエンスを堪能します。ちなみに、CRFはサイドスタンドを下ろす時に少し癖があり、乗り手の体重を抜きながらやらないと車体が垂直になってしまうようで、バイクから降りるのに慣れるまで少々時間がかかりました。
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エネルギー・チャージ
空虚に感じるような時間を過ごした後は、逢魔時の市街地を抜けて道の駅函南で
tododesuさん・
chobidesuさんと合流。だいぶ身体が冷えてきたので、駒の湯荘で固まった関節をほぐし、焼き肉で乗り手のエネルギーを充電しました。帰りはSERROWの案内に従い、熱海方面へと抜け湘南バイパスと国道1号で横浜方面へ。最寄りのコンビニで解散とし、寒空の中巡航速度を維持しながら第三京浜の一番左側の車線をキープするのでありました。
Posted at 2020/01/17 20:31:11 | |
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CRF250L | 日記