BMWが2001年に発表した「バルブトロニック」。
連続可変バルブ・タイミング&リフトは燃費とパワーに効果がありました。
2007年にトヨタが発表!
2ZR-FE型'(1800㏄)のストロークを伸ばして2000㏄になった、新エンジン3ZR-FE型が登場。
3ZR-FE型はデュアルVVT-i (吸・排気連続可変バルブタイミング)が採用されていました。
さらに!
吸気バルブのリフト量を連続的に変化させる「バルブマチック」が採用された3ZR-FAE型も新登場。
3ZR-FE
最高出力 143PS/5600rpmと
最大トルク 19.8㎏m/3900rpm
10・15モード燃費:13.6km/L
3ZR-FAEバルブマチック
最高出力 158PS/6200rpm
最大トルク 20.0㎏m/4400rpm
10・15モード燃費:14.4km/L
最高出力と燃費に違いがあります。
スロットルバタフライでの吸気量コントロールって、当時は絞り損失の発生が避けられなかったんです。
そこを解決したのが「吸気バルブのリフト量で吸気量をコントロール」。
トヨタの答えが「バルブマチック」でした。
しかし「バルブマチック」は、この後改良されることなく消えていきます。
損失低減対策ができたんです。
EGR(排ガス再循環)量を増やすようになりました。
温まりにくい排ガスと吸気を一緒にします。
吸気に排ガスが混ざりますので、体積が増えるんです。
そのため、スロットルバタフライは開け気味にしなければならない=損失低減。
さらに、排ガスって吸気より温度が低いので、ピストン内の温度が上がりにくいんです。
圧縮率UPや点火進角を進めたりできますので効率が良くなります=燃費向上。
ミラーサイクルも組み合わせることで、もっと損失は低減します。
バルブ周りが複雑な機構になる「吸気バルブのリフト量コントロール」は損失低減が最大目標でした。
でも、EGR再循環とミラーサイクルという簡単な機構で損失低減するんです。
とはいえ「バルブマチック」という「吸気バルブのリフト量コントロール」を、普通の4気筒エンジンに搭載したトヨタの開発力は素晴らしかったですね。
Posted at 2021/08/28 18:35:38 | |
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