「ナフタレンの錠剤をレギュラーガスの補給と共に数錠放り込むとハイオクになる」
というのはよく聞く。実はパラジクロロベンゼンでもOKだという眉唾な話もある。
ハイオクガソリンの密造
げげっ、ここ白井内燃機工業の掲示板じゃないか。
ここはアレだ、自作ジェットエンジン作ってる途中でカセットガス入れてチマチマ回してるのが嫌になって、ハイパワーな灯油突っ込んでエンジンまるごと吹っ飛ばしたあげくに、それネタにして写真をアップロードしたキれてる姫路のにーちゃんの所だ。
あの人の多芸さは誰も真似できないと思うね、うん。
灯油や軽油を混ぜるという話は初耳だ。クマリンとか入ってて見つかると罰則あるはずだが
確かに、もう時効だと思うがガソリンに混ぜてクルマを走らせてみたことがある。「ノッキングが酷くて、とても使えたもんじゃない」というのが正直なところ。
100%灯油ではそもそも始動すらしないし。
(発動機の中には
スバル(富士重工)のロビンエンジンのように始動だけガソリンで、後は灯油で動くエンジンというのもあることはある)
インジェクションではなくて、キャブのエンジンだったから燃料が多すぎたのかもしれないけれど、とにかくノッキングが酷いし、エンジンの点火を切っても回り続けるぐらいディーゼリングも酷いしで、二度とやるまいと思ったよ。
また「ガソリンなんて灯油を蒸留して作ればいいだろ?」という物凄い話まで見つかった。
灯油を蒸留してガソリン成分を抽出して直留ガソリンを作り、接触分解用の触媒を放り込んでかき混ぜることで改質、さらにエチルアルコールを混ぜてハイオクガソリン相当になるのだとか。
本当なのか?、それは(汗
以下引用:
>自家用ガソリンの作り方
>硫黄分を取り除くため、92リットルの灯油を60℃~80℃で低温蒸留。
>蒸留すると多少ロスが出るので、92リットルの灯油が90リットルほどに。
>これが直留ガソリン。(オクタン価は70ほど)
>直留ガソリンのタンク内に FCC 触媒を取り付けた手製の攪拌機を入れる。
>FCC(Fluid Catalyst Cracking)触媒はシリカ、アルミナ、粘土などから成る MATRIX にゼオライトを分散させた触媒。
>ほとんどの材料は個人で容易に入手できます。
>FCC 触媒と蒸留した直留ガソリンを接触させることにより、重質留分が分解し、触媒に炭素が吸着。
>引火すると危ないので電動モーターは使用しない。手作業で攪拌。
>(FCC 触媒は焼くことによって、再生が可能)
>オクタン価の高いガソリンベースの完成。(オクタン価90程度)
>オクタン価を高め、排気ガス中の一酸化炭素を減らすため、
>特定アルコール10リットルを追加。
>(特定アルコールとは、酒類として転売できないように、予め高価格になっているアルコール)
>ガソリンベース90リットルに対してアルコール10リットルが適量。
>(市販ガソリンより一酸化炭素の排出量が少ない)
>最後にオートバックスなどで購入できるガソリン清浄剤を添加。
>自家製ガソリンの出来上がり。これでハイオク並みの性能。
接触分解用の触媒って確か摂氏500度前後の高温でないと反応しないんじゃなかったかなぁ。
だから石油精製工場では物凄い設備を使って反応条件を揃えるのに。
あ、もし作れても、自動車に入れるのはやめといたほうがいいと思うよ(汗
草刈機とかに入れる分には自己責任だけど。
もっとマイルドにやろうとすると、「ガソリン+水+界面活性剤」というのがあるそうだ。
ガソリンは軽いといえども油の仲間だから水とは普通混ざらない。ところが石鹸とか洗剤のような界面活性剤を使うと乳化して混ぜ込むことができる。
水ってのはたいしたもので、ガソリンに混ぜて熱を加えると物凄い大きさに膨らんで燃焼ガスの圧力を上げるのに貢献するし、地球上では豊富に存在するので値段も安いときている。頑張ればマフラーからでも回収できるマテリアルだ。
蒸発潜熱が大きいのでエンジンの熱を奪う能力も高く、結果的にアンチノック性が高いという。
例えば、飛行機とかで馬力アップに使われる水メタノール噴射ってのは、要するに水が出力増加に重要な働きをしている。メタノールはもちろん燃料としても燃えるのだが、実際は気温の低い上空でも凍らないように不凍液として添加されているのだそうだ。
自動車にも実はウォーターインジェクションが装備されていたことがあるのだが、現在は廃れている。
一時期のラリーカーはこぞって採用していた時期があったとか。
システムは
売られているようなのだが、日本ではそう有名ではないね。
だが、これを使えばおそらくハイオク燃料を使ったのと同じ効果があるはず。
実際に、燃料に水を添加することで起きる出力変化を測定した結果がここにある。
燃料に混ぜてしまうと結局のところ、オクタン価は上がっても水が燃えないことから熱量が落ちてしまうため、水を混ぜる比率を上げるほどハイパワーになるというわけでもない、という結果になっているようだ。(当然だろうな)
How Water/Methanol Injection Works & How It Makes Horsepower in Gas Engines
Posted at 2015/02/19 21:28:05 | |
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