RYO@カロリンターのブログ一覧

先日のカム交換でエキゾースト側のカムポジセンサーの上ぐらいのカムキャップを締め付けている時、「バキン！」と言う嫌な音と感触がありました(汗)

その時は気付かなかったんですが、後々よーく見てみるとカムポジセンサーのギヤが欠けているのを発見(涙)
どうやらカム側のギヤとセンサー側のギヤがかみ合っていない状態で無理やり締め付けてしまったようです。

貴重な4AGZのカムポジセンサーが～
マジでショックで夜眠れなくなりました(涙)

仕方が無いので貴重なストックのセンサーからギヤだけ外して交換する事にしました。

最後の1個のまともなギヤを使ってしまいました。

プレスでギヤを外します。


外れました。


ギヤの位置を合わせてプレスで圧入。

位相は多少ズレてもセンサー本体の調整幅で何とかなるので結構アバウトですが、圧入寸法はかなり気を遣って位置出しました。

無事に完成。


カム側のギヤもダメージがあったのでヤスリとペーパーで必死で補修しました。


以前にもここのギヤがダメになったことがあって原因が良く分からなかったんですが、よくよく考えると同じようにカムを交換するときにダメにしてしまったんではないかと思います。

今回の失敗の教訓でカム交換する際はカムポジセンサーを外して行うべし！ってのを今後徹底して行きたいと思います！

前回のカム交換の続きで、バルブクリアランスの調整をやります。

まずバルブクリアランスの測定でいつも思うのがカムの角度によって測定値にバラツキが出てしまい、正確に測定出来ないのが気になっていました。

そこで今一度エンジン修理書を読み直してみると、正しい測定の仕方が載っていました。
正規手順では1番シリンダー圧縮上死点と4番シリンダー圧縮上死点で測定を行うみたいです。

1番シリンダーの圧縮上死点での測定部位


4番シリンダー圧縮上死点での測定部位


IN　前回測定 正規手順
1　0.21mm　→　0.21mm
2　0.19mm　→　0.18mm
3　0.17mm　→　0.18mm
4　0.18mm　→　0.18mm
5　0.18mm　→　0.17mm
6　0.19mm　→　0.18mm
7　0.20mm　→　0.19mm
8　0.22mm　→　0.20mm
EX　前回測定 正規手順
1　0.26mm　→　0.24mm
2　0.25mm　→　0.24mm
3　0.22mm　→　0.22mm
4　0.21mm　→　0.21mm
5　0.22mm　→　0.23mm
6　0.21mm　→　0.22mm
7　0.23mm　→　0.24mm
8　0.22mm　→　0.23mm

測定値にそこそこの変化がありました。
こちらの値を元にリフターの入れ替えを行います。
調整の度にベルト周りを分解してカムを外さなきゃなんないのはマジで面倒です(汗)
IN　
1　5.46mm
2　5.40mm　→　5.38mm
3　5.52mm　→　5.50mm
4　5.44mm　→　5.42mm
5　5.50mm　→　5.48mm
6　5.50mm　→　5.48mm
7　5.44mm
8　5.48mm

EX
1　5.30mm
2　5.40mm
3　5.38mm　→　5.36mm
4　5.46mm　→　5.44mm
5　5.44mm　→　5.42mm
6　5.44mm　→　5.42mm
7　5.44mm
8　5.40mm　→　5.38mm

1度ではきれいに決まらず、2度目で何とかイイ感じのクリアランスになりました。
IN
1　0.21mm
2　0.21mm
3　0.20mm
4　0.21mm
5　0.20mm
6　0.20mm
7　0.19mm
8　0.20mm
EX
1　0.24mm
2　0.24mm
3　0.25mm
4　0.24mm
5　0.25mm
6　0.25mm
7　0.25mm
8　0.25mm

もう1回くらいやれば0.01mm以内に収められそうですが、これくらいでやめときます(笑)

ついでにヴィッツリフターの外径も測定してみましたが、27.955mmとノーマルよりも外形が小さく、厳密には4AGの規格の27.975～27.985mmからは外れているようです。

まあ定番の流用ネタなので特に問題は無いんでしょうけど。

そんな感じでいよいよ終わりが見えて来ましたが、ちょっとやらかしてしまって修理するところが出てきたので、完成はもう少し先になりそうです。

前回のクランクオイルシールからのオイル漏れ修理が終了したので、カム交換を進めて行きます。

カムは今回、TODAの256度7.9mmリフトからTOMEIの264度8.15mmリフトに換えてみる事にしました。




ついでにヴィッツリフターに換えちゃいます。


よくよく見るとダイハツ純正品だったりします。

ヴィッツの1SZとパッソの1KRで同一品番なんですが、同じ1KR用でもダイハツでブーン用を買った方が単価が90円ほど安くかったのでこちらを購入。
なので正確にはブーンリフターですね(笑)

ヴィッツリフターのサイズは元々付いてるノーマルのリフター＋シムの厚さを元に選びました。
IN　ノーマル　　　 ヴィッツ
1　5.483mm　→　5.46mm
2　5.389mm　→　5.40mm
3　5.520mm　→　5.52mm
4　5.437mm　→　5.44mm
5　5.500mm　→　5.50mm
6　5.498mm　→　5.50mm
7　5.430mm　→　5.44mm
8　5.483mm　→　5.48mm

EX　ノーマル　　　 ヴィッツ
1　5.300mm　→　5.30mm
2　5.390mm　→　5.40mm
3　5.380mm　→　5.38mm
4　5.450mm　→　5.46mm
5　5.450mm　→　5.44mm
6　5.446mm　→　5.44mm
7　5.435mm　→　5.44mm
8　5.400mm　→　5.40mm

ヴィッツリフターは裏側にサイズ表示があるので便利ですね♪


リフターをセットして


カムを装着


お次はバルブクリアランスを測定しますが、ここでちょっと問題発生。
IN
1　0.21mm
2　0.19mm
3　0.17mm
4　0.18mm
5　0.18mm
6　0.19mm
7　0.20mm
8　0.22mm
EX
1　0.26mm
2　0.25mm
3　0.22mm
4　0.21mm
5　0.22mm
6　0.21mm
7　0.23mm
8　0.22mm

基準値IN 0.20mm　EX 0.25mmに対して全体的に0.02mm程度狭くなってしまいました。
TODAカムよりTOMEIカムの方がベースサークルが大きいのかな？

一応基準値内ではあるんですが、出来るだけきっちりと合わせたいので足りないサイズを追加発注しました。

更にバルタイの測定もやっておきました。
スライドプーリーの目盛りを0°に合わせて基準値を測定します。


1番の上死点を出して


分度器と針金をセットし、針金を0°の位置に合わせます。


IN側


EX側


バルブリフターの最大リフト付近でダイヤルゲージの針が止まった位置と動き出した位置を4回分記録して中心値を出しました。
IN　　　　中心　　　
104.5°　106.5°　108.5°
104.0°　106.5°　109.0°
105.5°　107.25°　109.0°
105.0°　107.0°　109.0°

EX　　　　中心　　　
110.0°　108.0°　106.0°
110.5°　108.0°　105.5°　
110.5°　108.0°　105.5°
111.0°　108.5°　106.0°

だいたいIN 107°　EX 108°ってとこだと思います。
このポンカムの基準バルタイがIN 105°　EX 110°で、測定値はIN EX共に2°遅れなので、面研分などを考慮するとまあまあ正確に測れているんじゃないかと思います。

あとは追加で発注したヴィッツリフターの入荷待ちですが、納期が5月になっているんですが早く入荷しないかな～

久々にカムでも換えてやろうとタイベル周りをばらした時にふとオイルポンプの辺りを覗いて見ると・・・盛大にオイル漏れしているのを発見(涙)

見て見ぬ振りをしてやろうかとも思いましたが、さすがに直さないとまずいと思ってクランクプーリー回りもばらしてクランクオイルシール交換をすることにしました。

オイルまみれです。O/H後6年経過でこの有様です。


しかも4AGあるあるでタイベルプーリーが全く抜けません(汗)
10数年前に青空駐車場でやったときはドリルで穴開けてプーリーをカチ割りましたが、大人になった僕は工具を買って来ました(笑)


無事に外れました。


掃除してオイルシール打ち換え。


プーリーもそんなに高いものではないので新品に交換。


ついでにTODAの強化タイベルに換えときました。


想定外のトラブルに時間を取られましたが、引き続きカム交換を進めて行きます。