今から7年も前の2011年5月のこと。もうすでに先代となるルノーメガーヌ3(H/B)が日本で発売開始となりました。
そもそも、メガーヌ3がヨーロッパで販売開始となったのは2009年1月のこと。日本で販売開始となったのは遅れること2年!
実はメガーヌ3はR.S.モデルを2011年2月に先行販売開始していました。つまり、3ヶ月前ね。なぜ、メガーヌ3はR.S.の方が先行販売したのか?
当時のルノージャポンの販売戦略として、ライバルひしめくCセグメントにおいて、まずスポーツモデルを先行販売して、メガーヌ3のハンドリングやシャシー性能の高さをアピールしたかったからとのこと。
他にはまずない販売戦略と言えそうですが、これはルノージャポンのお家芸ともいうべきFTS戦略を活かした方策なのでしょう。
メガーヌ3日本発売当時は、プレミアムライン(コンフォート志向)とGTライン(スポーツ志向)の二つのグレード体系となっていました。
個人的にはスポーティな味付けはそれほど好みではなく、選べるのであれば、当然コンフォート志向のプレミアムラインと思い込んでいました。
当時、ルノーディーラーへ出向いて、プレミアムラインの試乗をする機会を得ました。その経験をおぼろげながら思い出すと、「柔らかい足廻りながら少々硬い」という印象。
なぜならば、当時は先代のC4ピカソを所有していたので、どうしてもそちらとの比較となってしまい、C4ピカソの方が乗り心地の面ではより良いという結論でした。
当時はGTラインの試乗も当然したいとずっと思っていたのですが、試乗車の用意がなかなかなくて、気付けば時間が経ってしまいました。結果として、GTラインの試乗はせずにいました。
あれから7年が経て、最近になって、プレミアムラインとGTラインってどちらが良いのだろうと、ふと思うようになり、思い始めたら気になって気になって仕方がありません(苦笑
過去のWeb記事をさかのぼって調べてみると、興味深いサイトにたどり着きました。下にリンクを貼りました。(元ワークスドライバーでモータージャーナリストの津々見友彦氏が試乗。)
引用先:AUTO PROVE 2011.7.7
以下、一部抜粋引用します。また、項目別に勝手にわけました。
■プレミアムライン
>今回はプレミアムラインからハンドルを握ってみた。欧州育ちのFF車らしく、ステアリングの直進性は素晴らしく高い。アクセルのオン・オフに関わらず、常に直進性は強い。そしてそこから1〜2cm程度の小舵角時には、ややダルな反応を示す。これは意図的な設定であり、過敏な反応を嫌った結果の味付けであろう。
◎シート
>シートはフランス車の個性でもあるソフトな座り心地でありながら、身体のサポートをしっかり感じることができるタイプ。サイドのサポートもしっかりしている。リヤシートも同様にソフトな座り心地で、ドイツ車の固いシートとはまったく異なるところだ。ちなみにシートはフォルシア社との共同開発によるものだ。
◎タイヤ
>装着されるタイヤは205/55-16で、試乗車はミシュランのエナジーセイバーというエコタイヤを履いていた。その乗り心地はソフト、フランス車特有のサスペンションの足の長さを感じ、ストローク感たっぷりなフィーリングを残してくれる。
■GTライン
>GTラインの狙いはフランス車特有の個性を少し薄め、どちらかといえばドイツ系のテイストに近づけている。つまり、どことなくカチッとした乗り味になっている。サスペンションもプレミアムラインより締め上げられたスポーツサスペンションであり、スタビライザーもひとまわり太いサイズに変更されている。
◎タイヤ
>装着するタイヤは205/50-17で試乗車はコンチネンタルのスポーツコンタクト3であった。その乗り心地も非常にうまくまとめられており、しっかりしたサスペンションフィールを味わうことができる。しかし決して硬いという印象はなく、RSと同じレカロのスポーツバケットシートの座り心地と相まって、とても若々しい印象の乗り心地である。
(引用終了)
私がプレミアムラインを試乗した時のいい加減なコメントよりはとってもタメになる印象記です。GTラインはプレミアムラインよりさらにサスペンションを締め上げ、スタビライザーを太いものに変更されていることからも性格がわかります。
素の味付けのプレミアムラインの方が良いのかとずっと信じていたのですが、これを読む限りではGTラインもまた良い印象を受けます。
GTラインでは固められた足廻りに対してコンチのスポコンとのマッチングが良いのでしょうね。うまく性能を引き出しているのかもしれません。GTラインのシートがレカロとは知りませんでした、、、
でも、シートだけで言えば、プレミアムラインの方が良さそう。「ソフトな座り心地」、「身体のサポートをしっかり感じることができるタイプ」という記載をみるととても気になります。もう7年も前に試乗したのでシートの印象はすっかり忘れています(苦笑
記事は次の言葉で締め括っています。引用します。
>フランス車のアシの長い、ゆったりとした乗り味を理解する人にはプレミアムライン、そしてドイツ車を好んできた人にはGTラインをという選択はいかがだろうか?
(引用終了)
プレミアムラインとGTラインにはそれぞれメリットがあれば、デメリットもあるはずです。柔を取るか剛を取るか。結局のところは、好みの問題でしょう。どちらが良いかなんて答えの出ない永遠のテーマかもしれません(^_^.)
GTライン、今にして思えば試乗しておけば良かったです(苦笑
※津々見友彦氏のインプレッション動画を貼っておきます。
※8/20 21時追記
メガーヌ3のモデルコードとシャシーについて、みん友さんの《》 nekさんが興味深いブログを取上げていらっしゃいます。ご参照ください。 (参照:
メガーヌⅢ研究 )
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ルノー | 日記
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2018/08/16 22:11:24