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2019年03月12日

かつてシトロエンを取扱った日仏自動車販売社のリーフレット~やんぢさんpresents~

みん友さんのやんぢさんから、これまでに古いものから最新のものまでシトロエンに関するカタログ等をこれまでに多数いただきました。(やんぢさん、その節はありがとうございました。)

日本仕様のシトロエンの西武自販時代から現代のPCJのカタログに至るまで。珍しいところでは、海外仕様のカタログなんていうものも。

昨年いただいたカタログの中にまた珍しいものを見つけたので今回取り上げることとしましょう。それがこちら↓
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「シトロエン四つの顔」。センスの良さが光る鮮やかな緑の表紙。

これは西武自販時代のずっと以前の「日仏自動車販売株式会社」というインポーターがシトロエンを取扱っていた時代のリーフレット。なので、相当古いリーフレットということになります。

日仏自動車販売株式のリーフレットは、以前やんぢさんからいただいていて、ブログでも取り上げています。
(参照: 興味深い日佛自動車販売社のリーフレット~やんぢさんPresents~ その3

以前のリーフレットは「シトロエン四つの謎」という意味深なタイトルのものでした。今回のリーフレットは「シトロエン四つの顔」。シリーズなのでしょうかね。その辺りは謎です。

ご紹介の前にまず、日仏自販社についてさらっとおさらいです。上記リンク先ブログから引用します。

日仏自動車(にちふつじどうしゃ)は1950年代後半から1969年まで存在した輸入車ディーラー。その名の通りフランス製自動車のシトロエン、パナールを取り扱った。1969年6月より、西武百貨店グループ(後のセゾングループ)の西欧自動車(後に西武自動車販売に統合)にシトロエンの輸入販売権を譲渡し、会社は消滅した。本社・ショールームは東京都港区青山南町1-27(当時)にあった。

外貨規制が一時的に緩和された1952年頃に2CV、11CVを輸入したのを皮切りに、日本人への輸入車販売が厳しく規制された。1950年代後半には駐留アメリカ軍人や自動車メーカーの研究車としてDS/IDシリーズを積極的に販売した(当時数百台が輸入されたと言われる)。1960年代に入るとシトロエンと資本関係にあったパナールの販売にも進出、ディナや24なども輸入販売した。1964年には輸入業務を行う「日仏貿易」と販売を行う「日仏自動車販売」に分社化された。

(引用終了)

シトロエンは当然のこととして、ディナや24などのパナールも取扱っていたことは前回も取り上げたところ。シトロエンは2CVを取り上げましたが、11CVも正規で取扱っていたのですね。

DSやIDも日仏自販によって販売していますが、一般の顧客向け以外にも自動車メーカーの研究用としても販売実績があったようですね。これは興味深いことです。

さて、本題ですが、リーフレットの構成としては見開き2ページのシンプルなもの。
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DS・ID、ami6、2CV。往年のシトロエン名モデルたち!

DS・IDから。
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当時のシトロエンフラッグシップモデルたるDSが現役当時ということに胸が躍りますね。現代シトロエンではフラッグシップモデル不在ということは何とも残念なこと。

セダンは当然としても、エステート(ワゴン)までもが正規で販売されていたことはこのリーフレットを見るまでは知らなかったことです。意外に積極的な販売戦略だったんですね。

ところで、DSについては以前のブログでこんなことがわかりました。以下引用します。

DSの日本における輸入はデビュー当初から当時の富裕層のために数社のディーラーによって行われたが、その複雑なメカニズムのため整備が出来る熟練メカニックは数名でありハイドロ関係の修理は困難をきわめた。日本全国に数台しか存在しないDSにトラブルがおこるたびにそれらのメカニックがチームを組み出張旅費や修理終了するまでの滞在費をディーラーが支払い、修理費用の他にそれらの費用もオーナーに請求されたという逸話も存在する
(引用終了)

さすがにメインテナンスフリーというわけにはいかなかったでしょうから、それなりにトラブルに悩まされることも多かったことでしょう。それなりの覚悟を持たないと所有ができないということですね。

こちらはAmi6・2CV。
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Ami6も正規輸入販売されていたことは知らなかったこと。2CVとはまた異なった魅力があるはず。クリフカットのデザインは個性ですね。

こちらは裏表紙↓
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以前取り上げた「四つの謎」では会社名の表記が「日佛自動車」でしたが、こちらは「日仏自動車」に。新字体へと変更されています。ということは、このリーフレットは以前取り上げたものよりも新しいということなのでしょうかね。

当時、「四つの謎」、そして「四つの顔」という二つのリーフレットを手にした顧客にとって、シトロエンの魅力がより深まったのでしょう。このリーフレットによって、当時シトロエンの販売増に繋がったのだとすれば、日仏自販の販売戦略は成功したと言えるでしょうね。
ブログ一覧 | 日佛自動車販売社関連 | 日記
Posted at 2019/03/12 22:00:27

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この記事へのコメント

2019年3月13日 7:55
大阪営業所ってあるのが、今のPEUGEOT東大阪(関西日仏自動車)なんですね。
コメントへの返答
2019年3月13日 20:43
上述した日仏自動車の引用先はwikiからです。さらに読み進めていくと、関西日仏自動車がかつての大阪営業所という件が出てきます。歴史のあるディーラーなのですね。
2019年3月13日 8:09
直営以外で日本で唯一名前が載ってる名古屋の渡辺自動車。
カーグラの1985年6月号(カーグラ史上最大のシトロエン特集号)で「シトロエンの守り神」と言われた会社だけのことはありますね。
コメントへの返答
2019年3月13日 20:59
その節はありがとうございました。

名古屋でシトロエンと言えば、旧くから名を馳せた名門ディーラーです。でも、「シトロエンの守り神」と言われたほどのディーラーも今や大手企業の傘下なんですね。自動車業界は厳しいのですね。

プロフィール

「インパネ&ナビ画面がしれっとフランス語表記に変わるのって、最近のシトロエンあるあるだよね😅」
何シテル?   05/19 06:07
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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