昔から鳥の声を楽しむ国は多いけど
虫の声を楽しむ国は日本しかしらない。
ヨーロッパなどは虫の声は雑音に
聞こえるらしい。
2015年、友人と鳴く虫を捕まえに行きました。(キャンプ兼ねる)
入道雲もくもく。まさに夏の空だな!
夜叉神峠にダッジラムを置いてバスで広河原まで入る。
友人はクワガタ狙い、私は鳴く虫狙いなので、服装も違うし採集の時は別行動。
ワシ、アミ持ってるしクワガタ採集に雑木林に入って行くのは無理です。
広河原の近辺でテント張ります。
広河原の山小屋の周りは登山客が多いのでちょっと外れた場所に。
目的が彼らとは違うからね。
私はエアライズ1人用、友人はムーンライトⅠ型。
明るいうちに2人で採集できそうな場所を見回り、夜19時くらいに採集開始予定。
私は鳴く虫狙いだけど、同時にタマムシも採集したかったりして探しましたが、
広河原近辺はタマムシのエサとなる榎の木が1本もなかった。
残念。断念。
夜まで仮眠。
暑いよー。眠れない。充電扇風機とか欲しいなぁ。
とか言ってたら眠れました。寝つきは良いな、私。
夜中、採集に出かけます。
友人は森の中に。
私は川沿いの草やぶの中に。
採集が終わって次の日、車を置いてる場所まで戻り、お互いの成果を見せ合う。
前日、私が捕まえたのは、
マツムシ5匹(♂3匹+♀1匹)、
こいつはチッチロと良い声で鳴くのです。
<↑画像はウェブから拝借>
おそらく鳴く虫の中で一番美声のカンタン(♂3匹、♀5匹)、
<↑画像のカンタンはウェブから拝借>
デカくてうるさいクツワムシも取れました(♂2匹)
そして早朝にテントの外に出たら偶然テントのひもに止まっていた、
ルリボシカミキリ(性別?1匹)!!うれしい。
うおー物凄く美しい!!
こんな美しい虫がこの世のものなのだろうか!
瑠璃色のボディに筆で墨を数滴落としたようなボディ。
これは飽きずに1日中見てられるな!わっくわくだぜ。
一方、友人の方はコクワガタやらノコギリクワガタやらけっこう採取できてた
けど(ホントにうじゃうじゃ)結局ほとんどをリリースしました。
その中でオオクワガタ(大型♂1匹)とミヤマクワガタ(ペア)のみ持ち帰る事に。
なんと、これは立派なオオクワガタじゃん!これは誇っていいと思うぞ。
でも当人は山梨産の天然ヒラタクワガタが欲しかったと言ってた。
オオクワガタのブリードはもう飽きたらしいw。
ブリードするだけなら簡単だからね。
お互い、自宅に帰ってすでに準備していた飼育ケースに虫たちを移動します。
これはカンタンを入れたガラスケースの水槽。
カンタンはヨモギがエサとして必要なので個別で飼います。
むっちゃくちゃ良い声で鳴きます。トレモロの音色。
雄と雌のカンタン。
なんか早速メスが枯れたヨモギの茎に卵産んでた!
もっちゃんがガン見してる。
なんかいるよ!動いてる!!
ほら、ここになんかいるよ!手も出るもっちゃん。
無茶苦茶興味しんしんのもっちゃん。
捕っちゃだめだよ。
ルリボシカミキリは1匹なので小型ケースで飼う。
うーん1匹なので逃がした方が良いとわかってはいるんだけど、どうしても
じっくり見たくて飼ってしまった…。
林檎をしゃくしゃく食べてます。
マツムシは生きているイネ科の植物が必要、クツワムシは葛の葉とかが必要
なので、なかなか飼いづらい虫です。
簡単に飼育できるスズムシと同じようにキュウリやリンゴでも一応飼えますが
繁殖しなくなる確率高いです。
なので植木鉢に植物を植えて、それごとネットでくるんで飼っています。
稲の葉を食べてるマツムシ。
スズムシは馬鹿みたいに飼いやすい虫で、人がいても大音量で鳴き始めますし
繁殖も容易。しかも秋にはカツオブシとか煮干しを入れてても盛大な共食いが
始まるので結構うんざりしてて私はもう飼いません。
でもマツムシは人の気配があると鳴かないし、共食いもほとんどない
デリケートな優しい虫で大好きです。
クツワムシは鳴き始めると円谷宇宙人の登場音のようにうるさいです。
でも大型の虫なので、江戸時代は大人気で、他の虫より2倍近い値段で売られてた
記録があります。
葛の葉を与えるとむしゃむしゃあっという間に1枚無くなります。
ちなみにこれは江戸時代にあった虫盒(ちゅうごう)というもの。
いまでも作ってる会社があります。
これは虫を入れて自分の懐に入れて鳴き声を楽しむ、いわば大昔のウォークマン
ですね。
こんな風流な器具があった国が日本です。
日本人は昔から虫のブリードはほとんどせず、1匹だけを観賞用として楽しむ
趣味人の国でした。
虫だけでなくメジロとかの鳥も観賞がメインで、ブリードするという考えは
西洋から入ってきたようです。
そのため、飼育道具も観賞用に特化してました。
シャッターを開けばガラス張りで虫を見れますし、極小でありながら
餌を入れる場所もあります。(煮干の粉とか詰め込む)
私はこの虫盒に実際虫を入れて使った事はないのですが、ネットで調べる限り
ヘッドフォンしなくてもなかり大きく虫の音色が聞こえる構造になっているそうです。
浴衣の胸元からすっと取り出すとか、なかなか粋な虫かごですね。
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Posted at
2019/08/04 13:42:08