令和の時代のブログの在り方を模索して早くも30年が経とうとしている。
みんなのカラオケ、略してみんカラにおいては、モザイクをするのが一般的となっているものの、どうも昔のエッチなビデオみたいな感じがしてしまう。どういうことであろうか。
日本の性的放埓さは歴史的なもので、モザイクとは凡そ無縁の歴史であった。例えば、赤松啓介の
『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』を紹介しておこう。
こういう歴史認識があれば、ビガーパンツなんて履こうとは思わないだろう。そしてまた、美女を侍らせる酒池肉林の世界なぞ希求しなくなるのではないだろうか。
というわけで、常識や価値観というものも同地域であっても、時代によって大きく変貌する。ゆえにこそ、常識は破壊するくらいの意気込みでありたい(行動に移さなくてもいい)。
北関東という呼称はおよそ関東の人間には常識である。
関東地方の北側にあるから北関東と呼ばれるようになったのであろうか。
首都圏がバラモン階級だとすれば、その下に位置されるように見なされることもあるけれども、これもまた当今の常識というものの罠であろう。
特に、上古において、上野国(群馬県)や常陸国(茨城県の大部分)は上国と呼ばれた。つまり、豊かな地域だったという。
「常識破壊が爆発だーー!!」
というわけで、この間、開催したクルマで行くぶらり散策とプチツーリングシリーズ(※)の一環の集まりでは、岡本太郎の太陽の塔のモニュメントが駅前に鎮座しているつくばエクスプレス万博記念公園駅前にした。
東京まで最短45分という好立地にある駅前の駐車したのだけれども、現代的で都心部とさして変わらない駅舎や車両とは好対照に、駐車場は機械に安易に頼らず、人々の善意によって成立するシステムが印象的である。
東京砂漠ではお目にかかれないであろう、素晴らしいシステムであり、こうした美風が今でも発展している地に残されていることが愛おしい。
午前中はこの駐車場にお金を入れて(一日200円)、古民家を来訪したりしながら、つくばエクスプレスでつくば市の中枢へ向かうこととした。つくばエキスポセンターでは、昭和60年(阪神タイガース日本一の年)に開催されたつくば万博の頃の写真や展示物が置かれ、コスモ星丸人形(家内はその存在を知らなかった!)等を不覚にも購入してしまったのだった。学園都市だけあり、知的な体験型の展示も盛りだくさんで、参加者の自然科学的知見が豊富だったこともあり、想定時間以上の滞在になった。コイルの魅力にはまった人間もいれば、錯視によって惑わされる人間もいる(惑わされなくても錯視してしまうのが錯視なんだけど)。誰しもが法則性に支配される自然科学は今後覆される常識はあるものの(それが健全な科学的態度でカール・ポパーによれば、科学には「反証可能性」が必要だという)、非常に明快である。エレベーター理論を駆使して、つくば市の中枢から筑波山をはじめとして学園都市や遠く東京砂漠までを眺望し、再び、集合場所まで電車で戻った。
今回の散策はわりとあっさりめ。
やはり、自動車の方が面白い。エンジンに火を入れて、
私の推奨でとんかつ笹というお店へ。カツの肉の中にカレーが入っているカレーカツがお気に入りなのだが、必ず念押しされる。「カツにカレーがかかっているわけじゃありませんよ」と。前回来訪時もそうだった。
このお店の矜持なのだろうか。考えてみれば、カツカレーはカツにカレーがかかっているから、それがいわば常識なわけだ。お店の優しさと気遣いが感じられる。さすがは上国の茨城である。余裕があるわけだ。お水を頼んでから十分後くらいにきたのは、これは都会人の傲慢というべきで、時間を矢玉のように激しく使うものでもない。反省した。
さて、ここで、開拓民を自称するみつびんさんが覚醒したようで、近隣の小貝川沿いの水門の傍にある焼きそば専門のお店あきたにまず来訪。ここもおばちゃんにも顔を覚えられるようになってきたのだけれど、食ってすぐというのもなんなので、三人ともテイクアウト(もう一名の参加者は無限のCR-Zでお越しになったホンダ愛溢れる橋蔵。さん。スーパーチャージャー付で新車価格は驚きのプライスで、パフォーマンスも超一級である)。
小貝川の堤防沿いは菜の花に包まれて非常に美しかった。数キロ走って、堰の分流地点まで歩いて、そして今度は谷田部バンクが残されている場所を見学。
みつびんさんの移動は騎馬民族的で迅速で素早い。
万博公園に赴くが、当時の会場配置図が描かれた地面のタイルが壊れかけて放置されている。この点が茨城らしく、リソースが豊かなために、大切な資産を敢えて守ろうとは思わないのであろう。
思えば、水戸藩も尊王攘夷の先駆けではあったが、続々と名士が亡くなり、結局、維新後に影響を及ぼすことは無かった。そんな土地柄なのであろう。
筑波山の北側に回り、淡い緑に囲まれた美しい風景を見ながら、適度なワインディングを走行する。ストップアンドゴーもなく、クルマに優しい。ケンメリGT-Rの残存数の半分以上は茨城であるという話を聴いたことがあるが、わかるような気がする。目的地直前から急に勾配がきつくなり、目的地である岩間の愛宕神社に到着。みつびんさんは愛宕の意味をさっそく検索して調べられていた。愛宕の名前の由来は諸賢に委ねよう。日本の古語から来ている。地名と関連しているために、日本各地に愛宕という場所があるはずである。
天気がよくて良かった。暑いくらいだったし。
桜の花もきれいだったけれども、ここからの眺望が素晴らしいのだ。山道も愉しいし。
再び、つくば方面に戻り、常連にさせていただいているレストランキャニオンでお茶。
なんと当時モノの万博ガイドブックを持っていらっしゃり、その程度が非常に良いことにびっくり。つくば万博へは両親と行ったことがある。
どこもかしこも非常に大盛況で、パビリオンもおおむね混雑していたので、閑散としていたチュニジア館に入ったことをよく覚えている。
一旦解散して、地元の居酒屋に集合。四方山話に花を咲かせて、終了。
私の書く気力も低下してきたので、いったん終了。翌日に続く。
※
「クルマで行くぶらり散策とプチツーリング」のご紹介
※ みつびんさんの読ませるブログ。私とは別視点で書かれているところが面白いですね!
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Posted at
2022/04/26 08:56:27