
いつ何が起こるかわからない。
それを実感した10年前の3月、さまざまな葛藤を経ながら翌年4月にロードスターを「買戻し」ました。
つまり、購入時は震災翌年(2012年)になるのですが、ウチのNBは2003年式。なんと、当時は9年落ちだったんです。ロードスターで9年落ちっていったら「新車」と同じですよね!
そんな冗談はさておき、あれだけのインパクトがあった震災ですから、ところどころで突然思い出すこともあるもので・・・

教訓めいたことでいえば震災当時はエネルギー、特にガソリンが高騰して、近所では給油制限が行われました。
大変な時ですから必要な処置だし、(当時所有していた)趣味車のAZ-1に給油するのは申し訳ないと、落ち着くまでの2~3ヶ月くらい、あの子に「乗らなかった」ことを思い出します。
ただ一方で、これ幸い(?)とリッター230円くらい(他では高くても180円だった)でガソリンを販売したスタンドがありました。それでも必要なものですから、給油したいクルマたちが行列を作っていたのがとても印象的で・・・

そしてガソリンの安定供給が始まった数か月後、同じスタンドの前に通りかかると、そのガソリンスタンドは潰れていました。
経営難で致し方なしに高額販売を行ったのか、儲けるためだったのか。その真意はわかりません。
でも、個人的に「ここでは絶対に給油しない」と強烈に覚えていたので、潰れてしまったことに「やっぱりな・・・」と納得したのでした。
その時強く感じたのが、困ったときに付け込むような、ズルい商売は長続きしない、というものでした。

あの頃小学生だったお姉ちゃんは、この春女子高生(!)になりますし、妹は日々巨大に成長しています。
そしてあの時、何が起こるか分からないなら、自分が一番好きだったクルマを買おうと購入したNBロードスターに、いまだに飽きることはありません。
一方で、近年でもマスクやら任天堂switchやら、ガンプラやらで同じような高額販売の嫌なニュースを見かけますが、それを見るたびに潰れてしまったガソリンスタンドを思い出します。
そして、今日のような日は特に「自分はズルい仕事をしていないよね」と自問自答をするのでした。
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Posted at
2021/03/11 18:54:56