
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
MOMOKO KIKUCHI 40th Anniversary FINALが終わりました。2日連続の興行で、のべ45曲を歌いあげた見事なステージでした。
初日は、2列目中央の砂かぶり席のような最高のシートで、桃子ワールドをとことん楽しんできました。改めて感じたのは、中央であることは、ときに、何列目であるか以上に大事だということです。最前列でも、端では、5列目中央の景色に遠く及ばないかもしれません。今回は、開演からコンマ数秒後に、脳内が桃子一色になっていました。
代表曲「Say Yes!」の前奏中には、頬に液体を感じ、「わっ、なんだ」と思ったら、シャボン玉発生装置から飛来してきた飛沫でした。素晴らしい泡かぶり席でした。
2日目は、9列目中央となり、一般席の最前列に相当する場所でした。目前がS席エリアと区分される通路になっており、8列目との距離がありました。しかも、その8列目が2つ空席になっており、目前の7列目まで広く開けて距離ができていました。
ここ最近は、桃子さんの表現力が上がっているのを実感し、くわえて、超一流のバッグバンドを引き連れるようになったこともあって、シンガー菊池桃子を鑑賞する姿勢を続けていました。草食系の観客に徹し、それを楽しんでいたのです。
――これは、定めだ。運命がそれを求めている。
名作「北斗の拳」で、サウザーとケンシロウの最終決戦を目前にしたときの、ラオウの有名な台詞があります。ヒョウが降ってくるのを見つめながら、「天も興奮しとるわ」とつぶやいたのでした。プロレスラー、橋本真也の「ときはきた、それだけだ」とも同じかもしれません。
そう考えるしかない状況でした。ライブハウスのような飲食はなく、誰にも迷惑がかかりません。一夜限りの肉食系復活です。広く恵まれた視界に向かい、魂を燃焼させる感覚で、声出しを連発しました。
途中で、3列目右端付近によく声が通る積極的なファンがいることに気づきました。「もっもこおーい」という少し癖のある発声でした。「君のことは認識しているよ」というサインとして、同じような発声もときどき交えてみました。「一緒に盛り上げていこうぜ」というメッセージです。学生時代のテニス部の強化練習で、そのような秘密のコミュニケーションが存在していました。「ファイト~」という声出しを通じて、「俺はまだ大丈夫だぞ」「お前は、大丈夫か」というメッセージを隣やその奥のコートにいる仲間達に送っていました。
ところで、自分の発声にも少し癖があります。これは、意図的に行っているもので、より声を響かせるために、「まっもこおー」と叫んでいます。「もっもこおー」では、「も」と「も」が連続し、トーンがイマイチなのです。
それにしても、2日間に45曲を歌いきるとは、なんという精神力なのでしょう。15曲くらいずつでも、ファンは大いに十分喜び、文句をいわなかったはずなのです。彼女の意気込みに応えたい一心での一夜限りの野獣復活劇でした。――帰れるんだ。これでただの男に。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、桃子がステージから見つめたくて、俺の前を開けさせたんじゃないの~。
ダーリン、ダーリン、いろんな角度から君を見てきた。
そのどれもが素晴らしくて。
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2025/06/01 08:46:10