
赤穴瀬戸山城(あかなせとやまじょう)に興味を持ったのは、1年半ほど前に月山富田城で逢った人にお勧めの山城だと教えてもらってからです。
以来ずっと訪れたいと思ってましたが、いよいよ秋の気持ち良い天気の日に赤穴瀬戸山城の登山をすることにしました。
現地入りして予定外の自動運転サービス実証実験の長閑なドライブで遅れが生じましたが、本来の目的であった赤穴瀬戸山城の登山を決行しています。
最寄りの道の駅で赤穴瀬戸山城(あかなせとやまじょう)のちらしと登山ガイドマップを貰いました。
道の駅にあった大きな登山道の案内図。 歴史などの記載もされている。

戦国時代には尼子vs大内・毛利の戦場となり、江戸時代には松田左近が城主となり整備を行った。
道の駅からはまず町中を歩いて麓の登山口へ行き、そこから約30分の登山です。
駐車場から望む赤穴瀬戸山城跡。 標高631m(比高190m)の衣笠山の山上に築かれました。
歩き始めて代表銘柄「絹乃峰」の赤名酒造越しに見上げる赤穴瀬戸山城跡。
山上部が城跡であったことがよく見て取れます。

赤穴瀬戸山城は東西約400m、南北約200mに及ぶ広大な山城でした。
登山口に向かって町中を歩くと再び自動運転車両と遭遇したりもしました。
登山口に到着。 バイクが1台ある。 どうやら先客がいるようだ。

登山口から山頂までは約1,000mの登山との案内。 マムシやハチに注意ともある。
登山道を歩き始めてすぐ稲荷神社があり、その鳥居横に赤穴瀬戸山城の説明看板がありました。

1377年に築城。 戦国時代には月山富田城(尼子氏)の支城として度々戦場となった。
江戸時代には、松田左近が城内に石垣を築くなど近代城郭化を図り、城下に町並の整備も行った。
1615年の一国一城令により廃城となり、石垣を意図的に破壊した形跡が各所に見られる。
月山富田城の支城ということで調べると赤穴瀬戸山城は「尼子十旗」の一つだったと知る。
尼子十旗(あまごじっき)は、戦国時代に出雲国を支配した尼子氏の本城である月山富田城を防衛するため配置された主要な10の支城です。
本城の
月山富田城を守る尼子十旗は、
白鹿城、
三沢城、
三刀屋城、赤穴城、牛尾城、
高瀬城、
神西城、
熊野城、馬木城、大西城。 (攻略済みのお城はリンクを貼ってます。いずれフルコンプしたい。)
朽ちて倒れたのだろうか、「瀬」と「戸」の看板が残る。
登山中は山上部までずっと森の中を歩きます。
ときどき休憩し水分補給しながら登りました。
登山道にところどころ案内があるので助かる。 もうすぐ本丸だ。
約30分の登山で山上部に到達です。 大手門跡が現れました。

敷石と石段が残る。
この大手門がお城の入り口の正門になります。
主郭(本丸)に登る前に周りの郭(くるわ)から見ていきます。

まずは左回りに第4郭、第5郭に向かう。 足元には破城の痕跡で大きな石が転がっている。
第4郭。

郭(くるわ、曲輪)とは城郭において人工的に整地された区画です。
一段下がったところに第5郭。

第5郭から先は行けそうになかったので今度は右回りに戻る。
第4郭から主郭(本丸)を見上げる。

秋らしい空の下、ススキ越しに側壁の石垣が見える。
あちらに行くと東郭群(第7~9郭)なのだが、ベンチの上に飲みかけのペットボトルお茶。

人の気配がする。 先客のライダーだろうか。 東郭群は後で行くことにする。(何故?)
主郭(本丸)の下を右回りに進む。 破城の痕跡で大きな石が散乱。
第2郭。 主郭(本丸)のすぐ下にある郭です。
第2郭から上に眺める主郭(本丸)の側壁が実に素晴らしいです。

この光景がずっと訪れてみたかった赤穴瀬戸山城跡のベストショット。
すぐに主郭(本丸)に登りたいところですが先に一段降りて第3郭です。
第3郭から見上げる主郭(本丸)と第2郭。 郭が段階状になっているのが分かります。
さらに下に降りると広大な郭(第6郭)があって南西郭群。

この先にも無数の小規模郭が存在するという。
南西郭群に残る土塁。 土塁とは人工的に盛られた城郭の防衛線。
それでは満を持して主郭(本丸)に登ります。
秋の気持ち良い天気の日に訪れて良かった。
ついに山頂の主郭(本丸)に到達です。
ここには標高630mとありました。
主郭(本丸)
瀬戸山城本丸跡の碑。
猫?
山頂の主郭(本丸)からは360度パノラマ景色が望めました。
城下町が見える。
ズーム。 赤丸が駐車場に停めてる愛車コルベット、黄色丸に自動運転車両が見えた。
主郭(本丸)から見下ろし眺める第2郭と第3郭。
反対側の方角を見下ろすと第4郭。
ベンチに座り、持参した鬼滅の缶コーヒーを飲んで休憩します。

山頂は心地良い風が通って気持ちいいです♪ 暫くの時間をここで過ごしました。
あと、主郭(本丸)には記帳ノートもあり、ここを訪れたことを記しておきました。
ここで先客のライダーさんが主郭(本丸)に登って来られて遭遇。 暫くお話をしています。
単独ツーリングしながらあちこちの山城(200城)を巡っておられるとのことでお城に詳しくいろいろと情報を教えてもらえました。 先に下山されてここで別れる。
赤穴瀬戸山城跡 主郭ぐるり360度の動画です。
主郭(本丸)から降りて、後回しにしてた東郭群にも行ってます。
さらに300m先には毛利元就が攻めに来た際の陣城だった武名ヶ平城の跡がありますが、

先ほどのライダーさんがマムシ3匹見て途中断念したとのことで自分も行くのは止めときます。
下山して麓にある江戸時代に城主だった松田左近のお墓にも行っておきました。(-人-)
最後に、赤穴瀬戸山城(衣笠山)と赤名酒造をバックに愛車の記念撮影です。

念願の赤穴瀬戸山城跡を登城。 約2時間弱の山城跡巡りでした。 ありがとうございました♪