
我今より菩提に至るまで、 己が為に四摂法を行ぜず。
一切衆生の為に、無愛染心、 無厭足心、無罣礙心を以て
衆生を摂受せん。
「私は覚りに至るまでの間は自分の利益のために四摂法(布施、愛護、利自行、共同)を行いません。今後は全ての人々に幸せ、喜びを与えるために、又執着心を離れ嫌気を起こすことなく、疑心暗鬼に陥ることなく、命あるものを救います。」 の意味。
今年も来年も厄年ではありませんが、厄ばらいのお寺として慕われる安来の清水寺を訪ねました。
情緒ある参道を上っていく。
長い石段を上ると、根本堂。

ここで参拝。 (-人-)
さらに奥に進むと三重塔があるので見上げてみる。
そして、根本堂と三重塔の間にあるお土産物屋さんを覗いてみた。
お店のフロント・ローには、主力商品の羊羹が並べられていました。

しかし、何故かお店には何方の姿も見えない。
ここで、突如としてお店の電話が「ジリリリーン!」と鳴った。
「あ痛たたたたた・・・!」と、腹筋運動のように起き上がるおばあさんが目の前に現れました。
なんだ、人が居たのか。 横になって寝てたので表から見えなかった。
おばあさん、電話をしながらも 「あなた、こちらに来て上がりなさい。お茶出すから。」 と、けん制して客がその場を離れることを許さないプロの業。
おばあさんの電話が終わるのを待って 「本当に上がっていいんですか?」 と再確認。
お店に上がり込み、おばあさん(87歳)と一緒にコタツにあたることとなった。

お茶というのが煎茶や番茶ではなくて、なんと目の前で点ててくれる本格的な抹茶で驚きました。
そして、羊羹やカステラを食べながら、世間話などをしつつ暫くの間を過ごす展開に。
勧められるままに、羊羹は砂糖のしゃりしゃり感がある昔ながらのものと、表面がぬるぬる滑らかな近代風なものとを頬張り、カステラは残り4切れのうち半分の2切れを食べさせて頂いた。
抹茶は時間経って覚めたからと、お替わりでもう一杯点ててもくれる大サービスでした。
羊羹の中で一番気になったのが、こちらの「苺ようかん」です。

この安来清水寺では、4軒のお土産物屋さんがあるが「苺ようかん」を出しているのはこのお店だけとの誇らしげな説明をされる反面、店頭の目立つ場所では無く目立たない場所に陳列してるなど、おばあさんとしてはそんなに一押しでも無い雰囲気であるように感じた。
苺ようかんを珍しがっていると、おばあさんが売り物のパッケージをおもむろに開け、なんと試食させていただくことに。

これが、苺ようかん。 苺の香りと苺の色がしてます。 食べてみれば、味は苺ジャムのようでした。
確かに、味は苺ジャムのようですけど、苺の香りがするのも、苺の赤い色も、羊羹としては珍しいし、パッケージも可愛いから、もっと目立つ場所に陳列してプッシュすればいいのにと思った。
苺ようかんを1箱買わせてもらいました。 6個入り、650円(税込)。

しかも、羊羹もう1本ときびだんごも持って帰りなさいと、最後の最後までサプライズがありました。
Posted at 2015/12/18 19:02:20 | |
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