5月8日~10日に行きました2泊3日の仙台遠征を振り返る連載ブログの続きです。
5月9日(水)、遠征2日目の朝を迎えました。
この日はあいにくの雨模様で寒くもあった。
朝から行動。 身支度して出掛ける準備をする。
フロントに鍵を預ける際、部屋の暖房が効かずに寒かった旨をやんわり伝えた。
不思議そうに首を傾げるホテルマン。
(何故、暖房のエアコンが動かなかったかは夜ホテルに戻った時に判明します)
2日目朝から向かうのは仙台市お隣の多賀城市にある多賀城跡です。
宮城県に2つある日本100名城、1日目の仙台城に続いて2日目は多賀城を巡ります。
仙台駅7:47発JR東北本線・小牛田行に乗る。
途中駅の国府多賀城駅8:00着で降車します。
多賀城跡の日本100名城スタンプ設置場所は2箇所あり、1つは多賀城跡管理事務所(9時~16時)、もう1つは国府多賀城駅構内北側出口手前の公衆電話の脇でした。
早速、駅構内でスタンプを押しておきます。 (多賀城跡管理事務所はまだ開いてない時間なので)
これで日本100名城スタンプは79城目となりました。
宮城県に2つある日本100名城は制覇。
もちろんスタンプだけでなく多賀城跡現地にも向かう。 雨模様なので傘をさして歩きました。
駅から多賀城跡へのアクセス途中にある台形状の丘を通る。 ここは「館前遺跡」という場所。
館前遺跡:
多賀城跡の南東200mの台地上から、多賀城の政庁殿に匹敵する規模の主屋を中心に6棟の建物跡が発見されました。 年代は9世紀頃で、多賀城に赴任してきた国司の邸宅か、あるいは多賀城に関わる重要な施設ではないかと考えられます。 昭和55年に特別史跡に追加登録されました。
そう、多賀城はとっても古いお城で、奈良時代・平安時代に陸奥国の国府が置かれた場所でした。
多賀城跡へ向かうのは案内看板がいくつもあるので分かりやすかったです。
どうやら、「多賀城(政庁)跡」と「多賀城碑(壺の碑)」が2大見どころのようだ。
丘陵を越えると小さな堂があった。
多賀城南門跡近くに建つ多賀城碑の覆屋。
格子から中をこっそり覗き見してみます。
これが多賀城碑だ。
1998年に国の重要文化財に指定。 高さ約196cm、幅約92cm、厚さ約50cm 大きい。
多賀城碑(たがじょうひ):
奈良時代にあった石碑で、当時陸奥国の国府があった多賀城の入口に立つ日本三古碑の1つ。
石碑には、多賀城の位置と724年の創建、762年の改修を伝える碑文が彫られている。
西
多賀城
去京一千五百里
去蝦夷國界一百廿里
去常陸國界四百十二里
去下野國界二百七十四里
去靺鞨國界三千里
此城神龜元年歳次甲子按察使兼鎭守將
軍從四位上勳四等大野朝臣東人之所置
也天平寶字六年歳次壬寅參議東海東山
節度使從四位上仁部省卿兼按察使鎭守
將軍藤原惠美朝臣朝獦修造也
天平寶字六年十二月一日
この碑は歌枕「壺碑(つぼのいしぶみ)」としても有名で、元禄2年(1689年)松尾芭蕉は旅の途中で碑と対面し、そのときの感動を紀行文「おくのほそ道」に書き残しています。
外郭南門跡
南門が正門でした。 ここから多賀城の中心施設だった政庁跡まで真っ直ぐ約300m。
多賀城の規模は約900m四方で、周囲は築地塀で囲まれ、南・東・西に門がありました。
先に進んで多賀城中心に位置する政庁跡を目指します。
「史跡多賀城跡」の石碑。 多賀城跡は国の特別史跡に指定されてます。
政庁南大路跡
多賀城の正門である外郭南門から、中枢部である政庁まで、南北に真っ直ぐ通じる道路で、多賀城の中で最も重要な道路です。
政庁跡の入り口に立ちました。
入り口の脇にあった政庁の復元模型。 (縮尺1/200)
正殿、東・西脇殿、南門などがある。
まっすぐ進んで中央へ向かう。
正殿跡の南側は石敷きの広場となっていました。
政庁正殿跡
政庁の中心となる建物の跡です。
多賀城は、奈良・平安時代に陸奥国の国府や鎮守府が置かれたところでした。 11世紀の中頃に終焉を迎えるまで、古代東北の政治・文化・軍事の中心地としての役割を果たしました。
手前の石碑は「多賀城跡」。
正殿跡に上って立っています。
現在は建物の基壇のみを復元してますが、礎石の一部は当時の実物だそうです。
正殿跡の後方(北側)から見た政庁正殿跡。
周囲には桜の木がたくさん。 多賀城跡もお城でよくあるお花見スポットかな?
政庁跡の後方に多賀城跡管理事務所が見えました。
ちょうど軽トラに乗って職員さんが出勤された。 多賀城跡を訪れて初めて人の姿を見ました。
事務所の鍵を開け、中からパンフレットを出して下さいました。 そして、熱心に解説もしてくれる。
ここにも日本100名城スタンプが設置されてます。 せっかくなのでパンフの中にスタンプ押した。
多賀城跡では約1時間の散策をしました。 これにて多賀城も攻略といたします。
日本100名城スタンプ活動の進捗状況です。 これまで77城を攻略してきました。
これが・・・
↓
ドン!
今回の「FDAで行く仙台遠征」では、仙台城と多賀城の2つのお城を巡り・・
宮城県が塗りつぶし出来ました。 これで79城です。
仙台遠征での大きな目標の一つが達成されました。 あとは観光します。
最後におまけ。
多賀城跡から国府多賀城駅に歩く田園の中に、小さなトラックの農耕車を見つけました。
農家のお父さんに気安く声を掛け、このトラックを拝見させてもらいました。
農業に身近な人には何てことない車かも? でも自分はあまり見たことなく珍しかったので。
このトラックの名前はなんと「ライガー」でした。 つい獣人サンダーライガーを連想する。
クボタが製造し筑水キャニコムが販売する小型特殊自動車。
名称:ライガーワンワンワン、型式:J112S キャビン付きダンプ
全長3550mmX全幅1320mmX全高1800mm (長さは軽自動車の規格を超える)
ナンバーは付いておらず公道は走れないとのこと。 (最高速度14.7km/h)
お父さんの説明では北海道でよく売れてるらしい。
車体下のプロペラシャフトが見える。 このトラックは四輪駆動車。 乗員2名。
空冷4サイクルガソリンのエンジンで最大出力11.3ps。 (排気量は分かりませんでした)
メーカー希望小売価格(税込)¥1,774,500です。 (北海道・沖縄・離島を除く日本本土価格)
ちゃんと見ることはなかなか無い農耕車の小さなトラック、これはいいものを拝見させて頂きました。
さて、この後は日本三景の1つ、松島巡りの観光船に乗りに行こうと思いました。
ですが、国府多賀城駅から北上し松島に向かう良い時間の電車が無く、東北本線を南下しいったん仙台駅に戻り、仙石線に乗り換え松島に向かうことになりました。
「FDAで行く仙台遠征」のブログは続きます・・。<(_ _)>