
中国地方ダムマニア認定コンプリートコース達成後も、その栄光に胡坐をかくことなく各地ダム見学会参加の精力的なダム活動を続けています。
そんな中、みん友のジュゴン9さんから
湯原体験プログラムの一つに「湯原ダムバックヤードツアー」があるとの貴重な情報を頂きました。
湯原ダムは過去2回訪れてますが、ダムの中には入ったことがありません。

定員15名ということだったので急いで参加申し込みしました。
当日、湯原ダムに向かう途中の蒜山でランチを食べることにしました。

ここにはラム肉を使ったカツの定食、『ラムカツ定食』なるメニューがあると知って訪ねました。(初)
ダム活の前にラムカツを食べたかったというのが偽らざるところです。
ところが、目当てのラムカツ定食はお盆前後の繁忙期はメニューから外してるということで・・残念!
気持ちの切り替えに時間を要しましたが、妥協して「冷泉ラーメン」なるものを頂くことにしました。

冷泉ラーメンという名前ですが、温かいラーメンです。
醤油ベースに豚チャーシュー、煮玉子、ネギ、なると蒲鉾、それにゴボウやほうれん草も。
次回はラムカツ定食リベンジを誓い噛み締めるように食べた。 どうも、ご馳走さまでした(^^♪
すぐ近くに「塩釜の冷泉」と呼ばれる名水がありました。

先ほど食べた冷泉ラーメンは当然ここの湧き水が使われているのだろうな。
全国名水百選の石碑、その奥にある囲いの中に湧き水の小池があります。
塩釜の冷泉。 透き通った水が湧き出ていました。

ここから流れ出る小川の水を手で掬うと水温11℃でとても冷たく気持ちが良かった。
さて、湯原温泉の駐車場には余裕をもって到着しました。
湯原ダムバックヤードツアー集合時間までにはまだ1時間以上もある。

流れる河川は旭川。 架かる橋は寄り添い橋。 左手の建物は八景という温泉旅館。
旭川は岡山県を流れる3つの大きな河川の1つで、先ほどの塩釜の冷泉も支川として旭川に流れ出ます。 この旭川のすぐ先に天然露天風呂の砂湯、そして湯原ダムがある。
湯原温泉はダムのすぐ下流にあるため、大雨災害時にダム放流の危険を知らせる警報システムや情報表示板もありました。
湯原ダムに向かって川沿いを歩きます。

この先に無料開放、男女混浴、全国露天風呂番付において西の横綱とされる名所「砂湯」がある。
遠巻きに湯原ダムと砂湯を撮影。

道路や向かいの旅館から丸見えのヌーディストビーチ「砂湯」を横目にスルーして先に進む。
川に降りて正面から湯原ダムを撮影してみました。

湯原ダム下流側ふもとに指定されたバックヤードツアーの集合場所を確認。
まだ集合時間まで1時間もあり誰も集まっていないので、いったん駐車場に引き返しました。

車を停めてたのが撮影用に駐車場の端っこだったので、駐車枠のある場所に少し移動することに。
エンジンを掛けたところ、ここでまさかのトラブルが発生!! Σ(゜□゜;)!

「SERVICE COLUMN LOCK」 噂には聞いていたが、初めて目にするメッセージでした。
この直前に「PULL KEY WAIT 10 SECONDS」という予兆となるメッセージが出てて、その通りにキー抜いて10秒待ってからエンジンを掛けたのですがダメでこのような結果でした。
ステアリングがこんな位置でがっちりコラムロック・ホールドを極められてしまった。

以降、キー抜き差し、エンジン・オン/オフ繰り返してもロックは解除されずもうタップアウト寸前。
6月の車検と7月~8月の1ヶ月間入庫の際は、いつものショップで2回発生したというステアリング・コラムロックの症状。
ただ自分自身は17年間乗ってそんな症状を経験したことが無かったので、いつものショップで症状が出たのは慣れない若いメカさんによる不思議な力がたまたま働いただけと思っていました。
それがこうして現実に目の前で起きている。(゜゜;)
一応、応急処置としてステアリング・コラム下のカバーを開けて、コラムロック・モジュールをコンコン叩けばロック誤動作が解除されて回復はすると聞いてました。
ところが、カバーを開けるのに外すネジがプラスでもマイナスでも無く、菊型のスクリュー・レンチが必要。 あいにくそんな工具は持ち合わせてない。
困った。 これはまたレッカー車のお世話になるのか?
炎天下の暑さと絶体絶命のピンチに、すぐに大汗がだらだらと・・。
それでもカバーを下から覗いてみると・・ なんと、あるはずのネジが取り付けられてなかった。
あの若いメカさんの取り付け忘れだ! 何でネジを付け忘れるのかな? 憤慨して呆れた。
どおりで整備から戻って来てからステアリング回すと何かに摺るような音がしてた。 カバー取付のネジがされてないもの。 整備士としてどうなのか。
一瞬、憤慨して呆れたものの、現在のこの場面では逆に好都合でした。 不幸中の幸いというか。

ステアリング・コラム下のカバーをずらして開けて、ステアリング・コラムロック・モジュールを確認。
ここをコンコン叩いてみればいい。 最初は叩くものが無くて地獄突きしてみるも全く効かない様子。
ペンなどを使いコンコン叩いて格闘し、その度にエンジン・オン/オフして、何度か繰り返すとついにコラムロックが解除された。
助かった! これで帰れる。 でもこの夏一番の大汗を掻いた。 温泉に入りたい。
とりあえず応急処置で難を逃れたものの、早いうちに何らかの処置が必要です。
こんなときになんですが、湯原ダムバックヤードツアーの集合時間が迫ってました。
自販機でペットボトル飲料を買って飲み干し失われた水分を補給してから集合場所へと向かった。
前置きが長くなりましたが、ここから本題の湯原ダムバックヤードツアーが始まります。
集合場所に着くと、意外に人が集まっていない。 定員15名のところ参加者5名(ちびっ子2名含む)だけでした。 あとツアー企画事務局から2名、湯原ダムの職員さんが3名。 総勢10名。

まずパンフレットが配られ、ダム職員さんの説明が始まる。
ちびっ子2名は夏休みの自由研究にするのだと一生懸命メモしてました。
「何でダムって言うんですか?」と、その場にいる誰もが答えられない鋭い質問もありました。
そして、いよいよダム見学の開始。 普段は固く閉ざされているゲートが開いた。

湯原ダムは県の土木部が管轄するダムで、見学の機会も年1回だけだそうです。
このバックヤードツアーも始まってから今年でまだ6年目だとか。
湯原ダムは昭和30年完成の重力式コンクリートダム。 堤高73.5m、堤頂長194.4m
また、露天風呂から眺められるダムというのは全国的にも珍しい。

ダム右下の建物は水力発電所。 発電所の中は見学できませんでした。(恐らく電力会社の管轄)
ダムの中に一歩入るととてもひんやり涼しくて気持ちが良かったです。 温度18℃ということでしたが、体感ではもっと涼しく感じました。 これは決してクーラーが効いているわけではなくダム内部の自然な温度。 温度の変動も少なく冬では逆に暖かく感じるのだとか。

通路にずっと続く大きな配管は水力発電所を経由して常時0.8㎥/sの水が旭川へと流れている。
通路を進むとT字路があって、そこには地震計などの計器類がありました。
T字路を左に進む。 ダム左手に向けて270段の階段を上ります。

上に上がれば上がるほど地上の温度に近くなり暑くなります。
途中2ヶ所くらい階段の踊り場があって皆で休憩しながら上りました。
ダムの堤頂に出て無事に地上の世界へ。

ここも山影になってて吹く風が心地よかった。
ダム湖の眺め。 奥にひょっこりひょうたん島みたいな島?が見える。

流域面積は広大でちびっ子には東京ドーム100個分との説明をされてました。
下流側の眺めは湯原温泉の名所「砂湯」
今年4月に湯原ダムを訪れたときには、勇気を出して入湯しましたがもう止めとく。
最後にダム管理事務所に寄って、ダムカード2種(通常版と季節限定版)、それに湯原温泉の旅館で使えるソフトクリーム券をもらって、

バックヤードツアーはお開きとなりました。 どうも、ありがとうございました(^^♪
コルベットを停めた駐車場から見えてた寄り添い橋を渡り、温泉旅館「八景」へ。

ソフトクリーム・マシーンのセッティング不調のようでこんな形となりましたが、美味しいソフトクリームを頂きました♪
あとは、コルベットのコラムロック症状対処の難題が残った湯原ダムバックヤードツアーであった。