<世紀末覇王、世界平和祈願大太鼓、並びに額づく参詣者の皆さん>
091107
笹一酒造「ささいち新酒フェア」の参戦記の続き、これにて終了です。
ついに笹一酒造に到着。ついにと申しますか、勝手に寄り道していただけですけども。いよいよ御酒を頂戴いたします。
笹一酒造株式会社:ささいち新酒フェア(11/7〜11/15)
お出かけ:0911 ささいち新酒フェア参戦 其の一/The Colour Out of Space の事
お出かけ:0911 ささいち新酒フェア参戦 其の二/ The Whisperer in Darkness の事
お出かけ:0911 ささいち新酒フェア参戦 其の三/The Dream Quest of Unknown Kadath の事
<新酒フェア会場>
<搾りたて生原酒Yeah!>
「新酒フェア」とだけあり、新酒搾りたて生原酒を筆頭に、各種新酒日本酒、新酒赤白ワイン、にごり酒に麦焼酎、等々呑み放題。甘酒や各種ソフトドリンクも在。グラス代100円で限界チャレンジが可能です。
これこそまさに桃源郷。日本のドランカーが夢に求める未知なるカダスは、凍てつくレン高原の先にでも、氷結する狂気山脈の向こうにでもなく、山梨は笹子に実在したのでした。
<イワナ塩焼きYeah!>
<モツ煮Yeah!>
お酒も最高なのですが、会場屋台にて饗される各種山梨特産食材もまたグッド。イワナ塩焼き、モツ煮、焼き鳥、広島風お好み焼き、餃子…屋台と言うよりも、一般店舗からの出張出店という形式のようで、どちらも本格的品ばかり。しかもリーズナブルでございました。
<焼き鳥Yeah!>
<もろみワインYeah!>
非売品のもろみワイン。こちらは発酵途中のワイン。微炭酸でアルコール度低め、爽やかな甘味が実にフレッシュです。これは何杯でも行けます。
非売品の理由は発酵途中の為、常に炭酸ガスが発生。呼吸できる木の樽以外の器では破裂してしまうのだそうです。まさに醸造元でしか頂けぬスペシャル・メイドと言えましょう。
あれですね、「古い革袋に新しい葡萄酒」を地でいってもおります。
<大道芸有り>
<蔵見学有り>
さて、新酒祭は11/15(日)まで開催されております。新酒呑み放題、大道芸や利き酒コンテストなどイベントも有り。蔵見学もできます。今日はあいにくのお天気ですが、明日は晴れるようです。ご都合のよろしい方は是非是非。
蔵見学もかなり面白かったです。
ちなみに、見学そのものは通年可能なのですが、普段は品質管理上精米室のみの見学。新酒フェアのこの時期だけは、蔵の全ての施設を見て回る事ができます。
施設そのものも一見の価値有りです。個人的には機械化された一般清酒と、今でも手作業メインの吟醸酒との扱いの差についての解説が実に興味深かったです。
また、精米されたお米、蒸されたお米、麹、発酵後の米、に直接ふれて、さらにそれを試食する事もできました。もちろん槽入れ前の原酒の試飲もあり。結構各地で色々と見学いたしておりますけど、ここまで詳細かつ親身な見学もなかなか無いかと思われます。年に一週間だけのスペシャル・ツアーならではでしょうか。
この先はちょっと専門的になりますので、以下のHP、並びに小さめのフォントにした当方の駄文をご参考ください。
笹一酒造:蔵見学
高度に機械化された通常の清酒の工程と、逆にあまりに繊細なコントロールが必要な為、今でもほとんど手作業で作られる吟醸酒の工程には大きな違いがありました。
例えば、精米(清酒:13時間70%まで削る、吟醸酒:70時間以上50%まで、大吟醸では35%まで削る)、浸漬(清酒:数十分機械にて、吟醸酒:数分手作業。季節温度湿度によって微妙に変化)、麹発酵(清酒:機械作業、吟醸酒:木枠、専用室にて手作業)、槽出し(清酒:機械にて圧搾、吟醸酒:重力で徐々に)、後工程(清酒:加水、加アルコール、ブレンドなど、吟醸酒:基本生のまま、熟成等)等々。
正直、今までは大吟醸は美味しいけど高いなぁ、という感想もあったりしたのですが、今回の解説を受け、その手間ひまを考えるとむしろいっそリーズナブルだなと。例えば、あのメロンのような吟醸香。あれは蒸された米を低温でじっくりと発酵させる事によって生まれるのですが、それを身につける為には、便利な速醸酵母と温室を使えません。そんな具合に、これまで漠然と「美味しいなぁ」と感じていたその幼稚な感想に、ちょっと反省もしております。
どの分野でもそうなのですが、優秀なプロダクトの送り手の現場というモノは、実に真摯で先鋭的。不断の努力の元に運営されております。それを受けて、当方としても今後は酒道に一層精進しよう、ガバガバ呑んでゲハゲハ笑っているだけではいかんなと。
ま、そんな感想を、今回説明してくださった杜氏の方にもお伝えいたしたのですが、基本的には美味しく呑んでいただければ結構、とのお言葉も。その押しつけのない謙虚な姿勢。これまた作品に自信有ってのこととお見受けいたしますが、やはり倣わなければなりますまい。
でありますが、やっぱり今宵も呑んで酔ったら、「美味しいなぁ」で終ってしまうのでしょうけども、ウヒヒヒ……スイマセンスイマセン。
<世紀末覇王ラオウ&黒王号>
<世界平和祈願の大太鼓>
さて、笹一酒造と言えば有名な「世紀末覇王ラオウ像」に「世界平和祈願、世界一の大太鼓」。どちらも圧巻のオブジェ。こちらもまさに見物です。
大太鼓はギネスに認定される世界一。そしてラオウ像。黒王号に騎乗したその姿は、まさに世紀末の王たる雄姿。山梨はすでに拳王の膝下に跪いていたのでした。しかし毎度ながら素晴らしい…まさに「我が生涯に一片の悔いなし!」です。
ちなみに、笹一酒造では「拳王」という北斗の拳に因んだ日本酒が作られておりました。ラベルには「数多ある銘酒から【拳王】を選べし漢(おとこ)達よ、剛直なる味わいと拳王の銘を後の世まで流伝するがよい」との一文が。それに恥じぬストロンゲストかつハーデストな辛口、実にパンチの利いた美味…限定醸造でしたけど、再販を望みます。
<ちょんまげ・ケンちゃん>
<JR笹子駅からすぐ見えます>
と、実に名残惜しいですのですが、明るいうち、意識のあるうちに撤収です。拙宅への距離、電車のラッシュ、リュックに背負った戦利品の重さ、等々を鑑みますと、ホワイトアウトするわけにも…残念でもあります。
笹一の象徴たる、ケンちゃんさんにもきちんとご挨拶してきました。もちろん新酒頒布会の申し込みも。この先三ヶ月、厳選新酒の一升瓶が月二本づつ届きます…ウヒヒ
<ひとまずの鹵獲品>
と、例によってアレな感じな終り方で申し訳ないのですが、ついでにここで一つ告知を。
「20周年だよ!/BDN@好好さん」の日取りが決定いたしました。
日 時:11月22日(日) 19時スタート
参加予定:D3、kan2525さん、有限さん、MA;さん、sivaさん(検討中)、うーきちさん(ドタ参?)
BRTG:BDN@好好さんのお誘い
みんカラタグ:好好
ちなみにBDNとは…ええと、ただの呑み会です。
今月で20周年目を迎える、川崎市幸区の中華の名店「中華創作料理 好好」さんでの絶品料理の数々。さらに上掲の笹一さんでゲットしてきた鹵獲品も供出いたします。
お近くでご興味のある方は是非。上のBRTG掲示板かこちらのコメント欄、並びに弊ブログタイトル下の「掲示板」から御表明ください。
フォトギャラリー
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2009/11/14 12:01:30