アヴス(AVUS)

今朝とある「今日は何の日？」という記事を見ていると「1921年　ドイツで世界初の高速自動車専用道路「アヴス（AVUS）」完成」と書かれていました。

アヴス...久しぶりに聞いたな～と...。
学生時代、F1に興味を持ち始めた頃ですが当時ルクセンブルクGPやヨーロッパGPとしてニュルブルクリンクでもF1は開催されていました。
その頃色々な本を読んで知ったのが全長20kmにも及ぶニュルブルクリンクのオールドコースの存在。
(今や超メジャーなサーキットですね）
当時友達とそのロングコースの話をしていた時、友達が「他にもF1が開催されていたすごいサーキットがあるよ」と教えてくれました。
それがアヴスでした。

ニュルブルクリンクのロングコースでF1が行われていたのも衝撃的でしたがアヴスの存在はそれ以上に驚きました。
アヴスはドイツの超ロングストレートを持つサーキットで同時にアウトバーンでもあるのですが初めてF1ドイツGPが開催されたサーキットです。
このサーキットの2本のストレートの長さはなんと約9km！(ストレートの長いことで有名な富士スピードウェイでさえメインストレートは1.5km...かわいいもんです...）
ということでこのサーキットも全長約20km級です。

昔のF1がこんなところを走っていたなんて今考えると本当に恐ろしいことですよね。
アヴスのバンクのついたコーナーは「死の壁」...。
安全性についてそれほど考えられていなかった昔のF1マシンではワンミスで即、死に繋がります。
現代の技術を持ってしてもレースとなると非常に危険ですよね。
昔のクルマの耐久性にもビックリですが...(´･ω･｀;

そんなサーキットができたのが今から87年も前のことなんですね。
そこまで昔のことだったとは思いませんでした。
1959年のF1ドイツGPではあまりの高速走行を強いられることからトラブルを考慮し2ヒート制でレースが行われたそうですが最初から2ヒート制のレースが行われたのはアヴスだけだそうです。
その後もレースが行われる回数は少なかったようですが、8km程度のショートコースとなったアヴスでは1995年までDTMで使用され、その後は1998年にサーキットとしての役目を終えました。

アウトバーンといいニュルブルグリンクといいアヴスといい....ドイツではこんな所を走れるクルマを作っている訳ですから昔からドイツ車が強いのも当然ですね。
そんな元祖アウトバーンであり元祖高速道路のアヴス(AVUS)でした。