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2011年12月18日 イイね!

Audi A4 DTM 2009 T.Kristensen

Audi A4 DTM 2009 T.Kristensen2009年のアウディA4。
この前のシェイダーのモデルは真っ黒なので確認しにくいですが、このモデルでは複雑な空力処理がはっきり見てとれます。
従来とは異なる位置から出る大径のエキゾースト出口、ドアノブなどの形状はなんとか残されているものの空気の流路を作るために大きくえぐりとられたリアドアパネル、そしてリアフェンダーにかけての奇抜なデザインが特徴。

レーシングカーのデザインでは、低車高化とエアダムでボディ下部(底面)に大量の空気が流れ込まないようにしますが、エアダクト内もそれほどの空気を必要としません。
ル・マンのLMカーのようにフロントの開口部を無くし、ボディ上部へ全ての気流を流すことができればベストですが、ツーリングカーのようなスクエアなボディではそれができず、かと言って空気の抵抗を受ける壁にするわけにもいきません。
そのため、フロントには大きく口のように開いたエアダクトを設け、車体内部へ一旦空気を流し込みます。
この気流は冷却にも用いられますが、そのほとんどは内部を通過するだけで中央で分断され、極力抵抗の少ない形で両サイドのドアパネル下から外へ放出される仕組みとなっています。そのためボディサイドの穴から中を覗き込むと内部はフォーミュラカーのように絞り込まれていることがわかります。
DTMでは年々この絞り込みが過激になり、単なる空気の通路ではなく空力の重要な役割を果たすようになってきたのですが、これをさらに進化させたのがアウディのこのR14。
フロントのエアダクトから入った空気はエキゾーストと合流してサイドから吐き出すようになっています。
従来のサイド出しマフラー出口はリアドアの下あたりにちょこんと目立たないような形で出ていましたが、このモデルでは前方へ移動。
さらにかなりの大径で車体の進行方向に真っすぐ向き、出口は逆スラッシュ形状に切られています。
フロントのエアダクトから流れ込んだ気流はエキゾーストの流れと合流しフロアからリアフェンダーへ。
フェンダー前部では上中下と3方向に気流は分割され、下段中段はリアのホイールハウス側面に流れます。
上に流れた気流はフェンダー上を登り、ドアに彫り込まれたラインで気流を逃がさないようにカバーされ、車体前方からくる気流と合流しフェンダー後端まで空気を導くようになっています。
さらにこの気流を利用してホイールハウス内のエア抜き効率を向上させ、エア抜きの気流でアウディのDTMマシンの特徴であるリアフェンダーの多段ウィングでダウンフォースを発生。と車体に受ける気流は全て無駄なく利用するようにデザインされています。
メルセデスのドアパネルもリアフェンダー部でえぐれが見られますがアウディほどではなく、またドアパネル下部から出てきた気流は整流板で車外にもらさないように整流しリアフェンダー前で再度内部に取り込ませる流れ、とコンセプトが異なります。
このシステムがどれほど効果的なのかはわかりませんがデザインの派手さはでは断然アウディですね。
このように斬新で奇抜なデザインがDTMマシンの魅力であったのですが、来シーズンはレギュレーションによってシンプルになってしまうのが残念ですね。

ということでこのモデルですが、ドライバーはデンマーク出身のレーシングドライバー、トム・クリステンセン。
ミスタール・マン、別名、優勝請負人とまで言われるドライバー。
トム・クリステンセンのキャリアスタートはそれほど早くはなく、カートデビューしたのは17歳の時。
そこから一気に実力を伸ばし、4年後の1991年にはドイツF3でチャンピオンとなります。
しかし、欧州では上位フォーミュラにステップアップすることはできず日本に渡ることになります。
日本では1993年に全日本F3でチャンピオンになり、全日本F3000(現フォーミュラニッポン)にステップアップ。
平行してJTCC(全日本ツーリングカー選手権)、JGTC(全日本GT選手権:現SUPER GT)にも参戦します。
1996年には日本を離れ国際F3000にステップアップ。
そして転機が訪れたのが1997年。
チーム・ヨーストからポルシェでル・マン24時間レースに参戦することになるのですが、ベテランのチームメイト(元F1ドライバーのミケーレ・アルボレートとステファン・ヨハンソン)の助けもあり初参戦にして総合優勝を成し遂げます。
この活躍で1998年はBMWル・マンチームのワークスドライバーに抜擢されます。
しかし、1998年、1999年はBMWからBMW V12 LMRで参戦し速さを見せるもリタイア。
この時期は、1998年にティレルのテストドライバー、1999年はBMW F1テストチームにも加わりミシュランタイヤのテストを行っています。
そして2000年から始まることになる信じられないような快進撃。
2000年にアウディR8で優勝するや立て続けに勝利を重ね、連勝は2005年まで続いてなんと6連勝!
この時期、アウディ(ベントレー含むVWグループ)に匹敵するメーカーが存在しなかった点にも助けられていますが、チームの移籍やタッグを組むドライバーが変わっても優勝してしまう点はまさに優勝請負人。
2008年も再度チーム・ヨーストのアウディR15 TDIで総合優勝とル・マン通算8勝。その他、2002年にはALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)のタイトルも勝ちとっています。
そんなとんでもない記録を持つクリステンセンですが、現在もル・マン24時間レースへの参戦を続けています。

そしてDTMですが、DTMはル・マンでのアウディとの繋がりもあり、アウディのDTMワークス復帰の2004年と同時にチーム・アプトから参戦。
タイトルは獲得できませんでしたが、シリーズランキングは2005年と2006年に3位を記録しています。
この2009年モデルですが、ボンネットにはトム・クリステンセンのイラストが描かれており、そこには「Danke Tom(ありがとう、トム)」の文字。
2009年を最後にDTMを去ることになったトム・クリステンセン。このモデルはDTMラストレースのために用意された1戦のみの特別モデルです。
偉大なるドライバーのDTM引退、ファンに惜しまれつつDTMを去ることになります。

しかし、2011年。
第2戦のザントフォールトで優勝も記録していたアウディのDTMドライバーであるマイク・ロッケンフェラーがル・マン24時間レースでクラッシュ。
これにより負傷したロッケンフェラーは第4戦ユーロスピードウェイでのレースを欠場することになるのですが、その代役として抜擢されたのはなんとトム・クリステンセン。
1年ぶりにDTMに復帰してファンを沸かせました。

このような時にオファーがあるのはすごいことですし、復帰は良いことだと思うのですが....。
このモデルの存在意義っていったい??...ww
Posted at 2011/12/18 18:50:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミニカーコレクション | 日記
2011年12月07日 イイね!

Mercedes Benz C-Class DTM 2009 R.Schumacher

Mercedes Benz C-Class DTM 2009  R.Schumacher2009年のメルセデスベンツCクラス。
メルセデスもアウディ同様スワンネック式リアウィングを採用しています。
また2009年のメルセデスはフロントのカナードが大型化され、より攻撃的なルックスになっています。
コストダウンで開発の制約が厳しいDTM、その中でもわずかなダウンフォースを得ようと努力していることがミニカーからも伝わってきます。

TRILUX(ドイツの照明製造大手)カラーのこのモデルですがドライバーはラルフ・シューマッハ。
F1で7度のタイトル獲得記録を持つミハエル・シューマッハの6歳年下の弟。
ということで兄が偉大すぎるが故に、兄抜きには語れない、常に兄と対比される宿命にあります。

ラルフは1995年までは自国でドイツF3などに参戦し、マカオF3では優勝とシューマッハの名に恥じぬ走りで注目を集めます。(マカオF3のタイトルを兄弟で獲得しているのはシューマッハ兄弟のみ)
1996年は兄の薦めで日本に渡ることになります。
全日本F3000はフォーミュラニッポンへと生まれ変わるのですが、初代チャンピオンがラルフ・シューマッハ。
同年、JGTC(全日本GT選手権:現SUPER GT)にも参戦し、LARKカラーのマクラーレンF1 GTR(←昔ミニカー紹介したモデルです)でシリーズ2位となっています。

そして翌年、兄と同じくジョーダンからF1デビュー。
ミナルディから移籍してきたジャンカルロ・フィジケラのチームメイトとなるのですが、この時ラルフはチームメイトとしてデイモン・ヒルを希望していたという裏話があります。
ワールドチャンピオンとなったデイモン・ヒルに勝てば、兄よりも速いことを証明できる、と考えていたと推測されていますが、兄よりも速さを見せる自信があったのでしょう。
生意気で傲慢という言葉がピッタリですww
この年はフィジケラとの同士討ちによりチーム内で確執が勃発。
その後、F1引退まで言葉を交わすこともない関係となります。
僕はフィジケラが好きだったので、ラルフに勝つフィジケラを見ては喜んだものですww
この時からラルフはあまり好きになれないドライバーでした。

1999年はウィリアムズに移籍。
ルノー撤退後、1998年メカクローム、1999年スーパーテックと名前は変わるも進化しないエンジン(ベースはルノーエンジン)でパッとしないウィリアムズですが、2000年、BMWエンジンを手に入れ速さを取り戻し、ラルフは2001年と2002年はシーズンランキング最高位である4位を記録。この頃はフェラーリの兄との直接バトルも何度か見られました。
2005年、長年在籍したウィリアムズを離れトヨタに移籍。
トヨタ時代のここら辺はあまり記憶になく、そういえばトゥルーリと一緒にいたな~といった程度ですww
その後、2007年シーズンをもってF1を引退。2008年からDTMに参戦することになります。

DTMでの戦績は未だタイトルに絡むような速さを見せておらず、ポールポジションは今年獲得しましたが優勝経験は無し。
ミハエルは「僕たちの走りはDTMに合わないのでDTMマシンで速く走ることはできない」と語っていましたがその通りとなっています。
来シーズンもDTMへの参戦を続けますがそろそろ良いところを見せてもらいたいですね。

そんな感じでラルフ・シューマッハになるとこんな感じですが、嫌いではないけど好きにはなれないドライバー。
速さは認めますが、とても荒い印象で他のドライバーといざこざが起きやすいのも特徴です。
謝っているところなど見たことないですし、荒さを見せつつも自分が悪ければちゃんと謝罪するハミルトンの方が断然マシです。
性格で良い印象はなく、仲の良いドライバーがいるのか疑問。
ラルフのファンが存在するのかも疑問、とボロクソです。(失礼)
なにより兄とも昔から不仲なことで知られており、両者がF1に在籍している時から疎遠と言われていましたし、おそらく現在もそのような関係でしょう。
なんだかそんな感じでゴシップ的なネタが多くなってしまうラルフ・シューマッハですがついでなんでさらにそっちの話にしましょう。

まず妻のコーラ・シューマッハ。
彼女はドイツのセレブとして有名だそうで、一応レーシングドライバーのライセンスを持っているそうです。
DTMの前座サポートレースにも出走したことがあり、シューマッハの名を売りに多額のスポンサーマネーを手にしていると言われています。
つい最近の話題ですが、コーラの不倫疑惑が浮上。
ラルフとの関係は終焉をむかえ離婚間近と報道されていました。
離婚したのかどうかは知りませんがそのような関係だそうです。

ちょっと明るい話題と言えばラルフの息子デイヴィッド・シューマッハ。
5歳の時点でカートやポケバイで遊んでいると言われていましたが、現在、8歳にしてレーシングカートのドライビングに夢中なんだそうです。
将来レーシングドライバーとなる可能性はかなり高いでしょう。
ラルフも息子が望めば全面的にサポートすると言っています。
ちなみにミハエルの息子、ミック・シューマッハも現在12歳ですがカートレースに参戦しています。
F1にはこの先もシューマッハ一族が残りそうな予感です。
ミハエル、ラルフの両息子には、速さ以上に誠実でクリーンなドライバーに育ってくれることを願う、ただそれだけです。(お父さんに似たらあかんよ!ww)
Posted at 2011/12/07 21:41:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニカーコレクション | 日記
2011年12月01日 イイね!

Audi A4 DTM 2009 T.Scheider

Audi A4 DTM 2009 T.Scheider今回は2009年のアウディA4。
2008年からDTMベース車として投入された現行型A4。
アウディのレーシングカー開発コードR14となるこのモデル。
シャシー、エンジンともに大幅なアップデートが施されています。
ちなみに来シーズンにデビューするA5ベース車はR17。
R15とR16が飛んでいますが、R15は名前そのままル・マン参戦車両のアウディR15 TDI。
R16は市販車のアウディR8ベースのレーシングカー、耐久レースやGT3に参戦するアウディR8 LMSのコードネームとなります。

アウディ・トップ・サービスのボディーカラーのこのモデル。
アウディ・トップ・サービスは顧客の想像を超える品質のサービスを提供するというグローバルテーマ。
各アウディ・ディーラーのメカニックによる整備技術を競う世界大会なんかも毎年行われているそうです。
アウディとなると相当厳しい審査がされることは容易に想像がつきますね。

このモデルのドライバーは2008年のチャンピオン、ドイツ人のティモ・シャイダー。
ということでカーナンバー1。
2000年からDTMに参戦し今やベテランのシャイダー。
当初はオペルのドライバーだったのですが、オペルの撤退に伴いアウディに移籍。
それほどパッとしない感じのドライバーだったのですが、2008年にタイトルを獲得するや、2009年も連続でチャンピオンになります。
(ちなみに2008年のシリーズランキング2位はポール・ディ・レスタ。その差4ポイント。惜しい!)
マティアス・エクストロームらと並ぶアウディを代表するドライバーですね。

新型となりさらに攻撃的なルックスになったA4ですがこのミニカーも見惚れるほどにかっこいいモデルです。
スパーク製のこのモデル、レジンの長所を見事に生かした作りになっています。
エッジのシャープさは実車さながらで芸術的とも言える作りです。

2009年モデルで特徴的なのはリアウィング。
ウィングステーは最近のル・マンの主流であり、SUPER GTでも採用され始めているスワンネック式。
DTMでは2009年から採用されています。
ダウンフォースを生み出すためには、ウィング上面よりも下面(裏面)の湾曲したラインに整流された気流を流すことが重要。
その下面に付属物があると都合が悪いというわけで、少しでも下面の面積を稼いでダウンフォースを得ようと、上から吊り下げるようなステーとなっています。
F1のような翼端板一体型のステーであればこのような配慮は必要ありませんが、F1でも一部チームがスワンネック式ステーでビームウィングを吊っています。
一見おかしな形ですが、見慣れるとなかなかカッコよく見えるスワンネック。
トレンドとなりつつあります。
Posted at 2011/12/01 21:31:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニカーコレクション | 日記
2011年11月25日 イイね!

Audi A4 DTM 2008 K.Legge

Audi A4 DTM 2008 K.Legge今回も2008年のアウディA4。
ドライバーはF1参戦を夢見るイギリス人の女性レーシングドライバー、キャサリン・レッグ。
残念ながらF1でシートを獲得するには至りませんでしたが、F1に乗ることはできた女性ドライバーです。

それは2005年、キャサリン・レッグが25歳の時。
ミナルディのポール・ストッダートからオファーを受けF1を初めてテストドライブすることになります。
F1を女性が運転するのは1991年のジョバンナ・ アマティ以来のことでした。
しかし、わずか4周で大クラッシュしマシンを大破させてしまいます。

その後、アメリカへ渡ることになるのですが、F1でのクラッシュの件は「これによって名を広く知ってもらえるきっかけになった」と捉えているそうで、何があっても常に前向き。
このような性格でないと女性ドライバーとしてトップまで登りつめることはできないでしょう。
クラッシュすれば評価は下がるけれどチャンスも生まれる。
女性がレースに参戦するには不利なこともあるけれど女性であることにより有利な点もある、と何事も一長一短と考えているようですね。

2006年、2007年はデイトナ24時間レースの他、チャンプカー・ワールドシリーズに参戦。
アメリカで引き合いに出されるのはダニカ・パトリックですが、彼女は肌を露出しモデルになったりもしますが、キャサリン・レッグはそれに対して否定的で、「知名度も上がり経済的にも良いかもしれないけれど長期的に見た時に正しいこととは思えない。」ということでそのようなオファーがあってもレース一筋です。(まじめ!)
そしてヨーロッパに戻り、2008年からはヴァニーナ・イクスの後を継ぎアウディからDTMに参戦します。
昔から女性ドライバーの採用に積極的なDTM、こういった点も良いところですね。
DTMには昨年2010年まで参戦していました。

様々なカテゴリーに参戦したキャサリン・レッグですが、戦績をみると驚くような結果は特に残せておらず。
しかし、女性でトップカテゴリーに参戦するだけでも大変なことですから評価されるべきことでしょう。
これまでにF1でレースに出場した女性ドライバーは過去5名。
F1ドライバーまで登りつめるのは至難の業ですが、女性となるとさらに難しくなります。
女性がレースに参戦していても男勝りの速さを見せることができるドライバーはほとんどおらず、トップカテゴリーで通用しているのはIRLでポール獲得、優勝経験もあるダニカ・パトリックぐらいでしょう。
しかし、最近のレーシングカーやフォーミュラカーはドライバビリティが向上しているので、ハンデとなる体力面を補えば女性にもチャンスがあると言えます。レースでは相手の動きを読む洞察力が必要となるので女性の方が有利なのでは?と可夢偉も言っていましたね。
ヨーロッパ圏ではレーシングドライバーを目指す少女も多いので、近い将来、F1でトップ争いができる女性ドライバーが現れるかもしれませんね♪
バーニー・エクレストンもF1に女性ドライバーの参入は必要と考えているので今後も注目したいところです。

最後にこのミニカーですが、カラーリングがロスマンズチックでとてもカッコいいモデル。
スポンサーはHofmuhlというドイツのビールブランド。
以前にもビールブランドは何度か出てきましたが、この辺はやはりドイツらしいですねww
上半身裸でビール片手にレースを観戦するのがドイツ人のレース観戦のスタイルです。
(注:個人的な勝手な思い込み)
日本でも酒造メーカーがモータースポーツのスポンサーとしてどんどん出てきたらいいのに...。
宝山のLEXUS SCなんかがありましたが、あれはカッコ良かったな~と思う今日この頃です。
Posted at 2011/11/25 22:17:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニカーコレクション | 日記
2011年11月20日 イイね!

Audi A4 DTM 2008 O.Jarvis

Audi A4 DTM 2008 O.Jarvis2008年のアウディA4。
ドライバーはオリバー・ジャービス。
2006年、圧倒的な強さで全日本F3のタイトルを獲得したエイドリアン・スーティル。
スーティルはF1にステップアップするのですが、その後釜としてイギリスから日本にやって来たのがオリバー・ジャービスです。
2007年の全日本F3ではトムスのエースドライバーとして活躍しシリーズ2位。チャンピオンにはなれませんでしたが、マカオF3ではユーロ勢を退け優勝。
その後スーパーGTやFポンで走ると思われていたジャービスですが、2008年はヨーロッパに戻りDTMデビューすることとなります。
今シーズンもDTMに参戦していますが、未だ優勝経験はなし。
ジャービスも若いドライバーですが、若くて速いドライバーがどんどん出てきている時代なので、もうひと踏ん張りほしいところですね。

このA4は2008年シーズンのモデルですが、車両は2007年モデルのR13。
(2008年モデルは新型の現行A4にモデルチェンジされR14に進化)
何より、目を奪われるのはこのカラーリング。
キース・へリングのアートが描かれています。
キース・へリングは、地下鉄の壁面などをキャンバスにアートを描くストリートアーティスト。
ポップアートの先駆けとして、アメリカの1980年代を代表する画家です。
しかし、天才的な腕を持つキース・へリングは若くしてエイズに感染。
その後、彼の生活は一変し、病魔に侵されながらもエイズ撲滅運動、貧困の子供たちを救済する支援活動を積極的に展開することになります。
特にエイズに関しては、自分のアートを通じて、若者たちにエイズ予防のメッセージを発信し続けました。
しかし残念なことに1990年、エイズに勝つことはできず31歳という若さでこの世を去ることになります。

DTMマシンに描かれたキース・へリングのアートには「Best Buddies」(ベスト・バディーズ)と書かれています。
ベスト・バディーズはアメリカのアンソニー・ケネディー・シュライバー(ケネディ元大統領の家系のようです)という人物によって設立されたNPO法人で、知的障害児への支援を目的としたボランティア団体。
1989年、アンソニーはベスト・バディーズを立ち上げる際、大学時代の友人であったキース・へリングに、イメージ画の作成を依頼。
このアートはその依頼によって描かれ、ベスト・バディーズのロゴとして採用されたものということです。
ベスト・バディーズの意味はベストフレンドと似たような意味で「仲間」ということになりますが、ベスト・バディーズの活動は差別のない社会づくりも目的のひとつ。
2人が仲よく肩を組むこのアート。意味するものと同時に暖かさも伝わってくる点は流石ですね。
現在、ベスト・バディーズはアメリカをはじめ、全世界1400もの中学校や高校、大学で知的障害者への支援を展開しているそうです。

キース・へリングとベスト・バディーズについては以上として、気になるのはなぜにNPOのボランティア団体のロゴが、DTMのアウディのマシンを飾っているのか。
このような団体がスポンサーとなることなどあるはずがないと思い調べてみたところ、どうもアウディはベスト・バディーズのサポートシップパートナーとなっているようです。
アウディ側がボランティア活動の一環として、ベスト・バディーズの活動を広く知ってもらおうとDTMマシンを使って広告スペースを分け与えている、と考えるのが自然でしょう。
Posted at 2011/11/20 21:12:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニカーコレクション | 日記

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