
日曜のことですが、Garage Attivoに86を見に行きました。
Garage Attivoにはコスケさんもいて、表で「これが噂のやつか~」と一緒に86を見ているとS会長が出てきて、突然86のキーを渡されました。
「せっかくだから自由に乗ってきたらいいよ。」とのことで「え?!まじっすかー?!」と喜んでコスケさんと試乗に出かけることになったのです♪ということで86インプレッションです。
やはり自分の8ベースの感想になってしまいますので、下記は参考程度にということでお願いします。
まず乗りこんだ感じ。
シートの高さは純正の8同等?ホールド性も物足りませんが、この点はBRIDEベースでしか述べられずよくわかりません。腰高感があるので車高を落としてシートを変えれば別モノといってよいほど印象が変わるでしょうね。
前方視界はフェンダーの盛り上がりがあるので見切りは良さそう。
後ろもちょっと見にくい点もありますが言うほどではないです。
インパネなど内装はとても安っぽいです。コストカットで致し方ないとは思いますがセンスの悪さすら感じてしまう部分もあります。
リアシートは使えたものではありません。
S会長曰くRX-7の方がシートが深みがある分ちゃんと乗れると思う、とのこと。
走りだした感じ。
クラッチがビックリするぐらい軽い!ミートポイントも掴みにくいのですが、これはしばらく乗っていれば自然と慣れてきます。
そしてブレーキのストローク範囲が狭い(浅い)。
ブレーキの踏み代が浅く最初は戸惑いましたがこれも慣れですね。ブレーキを踏み込んだ時のペダル位置とアクセルペダルが非常に近い位置にあるためヒール&トゥはかなりやり易いです。
ミッションは繋がり易く操作性良好。ですが、スバルそのものと思われるシフトノブはストロークが長い印象を感じてしまうのでRX-8の方がクイック感がありスポーティです。
エンジン。
2~3千回転ではとても静か、スムーズ且つ軽く吹け上がるのでフィーリングは良好です。
加速性能、速さは車重の軽さとトルクで充分な速さがあり気持ちのいい伸びを味わえます。
しかし、4千回転ぐらいまで回すと水平対向のドコドコ音が唸りだします。
吹け上がりのスムーズさにアメリカンなサウンド。
フィーリング(回転の伸び)と音がマッチしておらず軽快感が感じられません。
キュィーンと吹け上がるロータリーサウンドにエンジン回転数の伸びが絶妙にシンクロしている8の方がはるかに官能的で爽快感があります。
ハンドリングに関しては素直に動くので8と似たような印象。ハンドルを切るごとに体に情報が伝わるので感覚は掴みやすいです。
全ての動きに軽さが感じられ、これは山に行くと面白いはず、と思わせてくれるものでした。
最初はペダル類など想像以上の違和感に戸惑いましたが、慣れれば気にならないので試乗はロングコースで試すべきですね。
そして次はドライバーチェンジでコスケさんがドライブ、ということで助手席での感想です。
まず気になるのは乗り心地。
運転している分には足回りは程良い硬さで気持ち良いレベル。
コーナーリングでも感じる軽さ。
ロールも少なくクックッとしっかり4輪で曲がり、横Gが真横方向からかかる感触は気持ちいいです。
車重が軽くても跳ねた後の衝撃の収まり、ダンパーの効きが良いので足のしっかり感が感じられます。
ですが、助手席に乗っての乗り心地のとなると正直、悪いです。というのもところどころで感じる不快感。
おそらく車重の軽さ、それとホイールベースの短さからきていると思われるのですが、わずかな振動であったり揺れ、フワ付きを感じてしまいます。
やはりロングホイールベースの8の方が安定感があり、助手席への優しさ、気遣い、快適性は8の方が上。
86はドライバー以上に助手席の人が疲れるだろうなと思いました。
予想するに高速道路などでの高速安定性、快適性からくる気持ち良さ、居心地の良さも8が上でしょうね。
全体的な印象として簡単にまとめると、「8はマイルド」、「86は軽快」、といった印象。
86はどの動作に関しても軽さが感じられ、それによる俊敏さが伝わってきます。
その反面、その軽さとディメンションの違いによる不安定感を感じるので、8の方が安定感、安心感があるといった印象になります。
街乗りではハンドリングなどに関して大きな差はないと思いますが上記の違いが印象的でした。
その他に細かいことを書くときりがないですが、ファーストインプレッションとしてはこれが素直な感想でした。
でも純正の8との比較差でもないから実際ちょっと違うかな...。
Garage Attivoに戻ってからS会長、コスケさんと86について話をしていたのですが、「8は生産中止にしなくてもまだまだ売り続ければいいのにね。」という話に。
この点はほんとに強く思うんですよね。
今話題の86&BRZ。
受注台数はすごいですが、乗らずに購入した人は多いはず。
そして最近は試乗をしながら購入を検討している人も多いかと思います。
トヨタは86の競合車種としてロードスターやRX-8を上げているそうなのですが、僕は86に乗ってみて、RX-8は過去のものになりつつあるクルマながら十分競合できる車種であると感じました。
もし僕が86を試乗せずに買い換えていたとした場合、納車時に「えっ...」って思ったんじゃないかなと思うんです。
試乗でもそんな感じの印象を受けた人がもしいたとしたら是非RX-8に乗ってみてもらいたいですね。
何を求めるか、趣向も違えば見方も様々ですが、比較した場合、あらゆる面で8が勝る部分を感じました。
そう思えるだけに、生産中止にならなければもっと多くの人にRX-8の良さを実感してもらえるチャンスがあったのでは....と思うと余計に残念に思ってしまいます。
最後に写真のアバルト500。

アバルト正規ディーラーは国内に4店舗しかなく、アバルトはフィアットのディーラーでは扱っていないそうです。
正規では首都圏でしか購入できないので石川県にはそれほど台数はないレアなクルマです。
ドリルドローターを装備していたりとなかなか過激な仕様。エンジン音もいい音します。
中も見せて頂いたのでが、このクルマには86以上に興奮してしまいましたww
内装の作りも素晴らしいのですが、レザーのステッチひとつとっても、その前に見た86の内装に貼りつけられたレザーのステッチとは全く違う。
縫い目のピッチ、糸の張り、糸の太さがわずかに違うぐらいの違いなのですが、それでも質感の高さ、高級感にものすごく大きな差があるのです。
インパネもとても綺麗にまとまっており、かといってコストをかけました、という感じではない、にも関わらず高級感が感じられるのです。
ヨーロッパ人のセンスの良さを感じずにはいられないポイントでした。