試乗させていただいたロードバイクの続編です。
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Pinarello DOGMA F10
ピナレロのドグマF10です。
これは…強烈カッコいいんです。
実物見ると正にイタリアンデザイン。
なんかね、物凄くね、カッコいいんです。
高価な理由もなんだか納得できるような形状。色っぽさも。
でもどちらかと言うと、男の子なんですよね。
クルマで例えたら、女性を感じられる方が長く好きで居られるって良く例えられるじゃないですか。
そればかりが正解とは思わないにしても。良く出る例えとして。
そういう意味で、私がクルマで女性つーか、ちょっと優しい。とか儚げな?とかそういう側面を感じたクルマって993とか991ですかねー。
964は普通のカレラ2でしたが、はっきりと武闘派でしたw
バッキバキの男の子ていうか。男性っていうか。
インプレッサのGDBにも乗ってましたが、あれも男でしたねー。
メガーヌRSは…男性的な側面が強かった気がします。
話しが逸れましたが、ピナレロは男の子です。
そういう意味では、S-Works VengeとかTarmacとかも男のコですな。
乗った感じ。
脚がバッキバキに元気な時だったんで、MadoneともVengeとも違う鋭く豪快な乗り味と繊細に曲がる軽量系の良さ?的なコーナリングも相まって、ピナレロはチームスカイが愛用しているだけあって凄まじいバイクだな。
フレームセットで70万円↑という高級っぷりもなんとなく納得w
できるだけの速さはあります。
ただ、総合的に見てデビュー年次が古いから比べるのもアレかも知れませんが、やっぱりVengeの方が全体的に速い。速い気がする。
そしてピナレロに乗って感じたのが、Vengeにも通じるところ。
・とにかく速い。
・勝てそう(レース出るならね)だと感じられる頼もしいフィーリングに満ち溢れている。
・実際に速い。
ただ、脚力がモノを言うのは間違いないです。
Vengeの方がより楽に前に出る、そういう側面はあり「機材ドーピング」と言われるだけの事はある。
というか現状、Vengeが一頭地飛びぬけて凄すぎる事実。
VengeもDOGMA F10も、両方に通じるところは「惚れ惚れするフィーリング」も満ち溢れている。
物凄くわかりやすく「良いモノ感」が満載。
Vengeに乗った時は頭がわいて(今も沸騰中ですけどw)とても凄いと思えるけれど、ピナレロの試乗記を思い出しながらまとめていて思い出してきました。
大事な事をw
なんであんなに興奮したVenge試乗した時に、勢いで買わなかったのかをw
Vengeもピナレロもロードバイクとして、レースに勝つ為の機材として非常に素晴らしい。
でもソレってプロ向けなんですよ。
やっぱ機材は機材なんですよ。
だからと言って魅力が無いワケじゃないですよ。
VengeもDOGMA F10も(F12は未試乗なので何とも言えませんがF10より素晴らしいと噂には聞くのでさらに素晴らしいんだと思います)乗って感じる凄まじさ、良いモノ感含めて素人が乗っても凄いバイクなのは間違いが無いです。
そして、2018~2020年くらいのエアロロードを代表する、後世で間違いなく「あの時の名車」として紹介されるバイクでしょう。
でもね、やっぱりね。
凄いのは「脚が元気な時」なんですよ。
あと、私はまだ初心者というのもあってソレに気付けたんだと思いますが、中級者以上、もっと言えば素人でも上級者の方向けなのは間違いないです。
強く踏めば進みます。
ビシッとバイクが期待以上の働きを以て応えてくれます。
その時の性能は凄まじい。
自転車やんな?
今乗ってるの、自転車やんな?w
って実際に乗っていて疑問を持つくらいに凄いです。
コレは実際に乗ってみて欲しい。
乗ったらわかると思います。
上手く言えないんですけど、まったり乗りたい時もありますよね?
趣味で乗るんだから。
レースで常に全開!ってワケじゃないから。
そんな時、VengeとDOGMAは微笑まない…って事はないですけど、なんだか伝えたい真意わかりますかね?w
そういう意味ではMadone SLRの方が好ましい気がしました。
踏めば速いのはMadoneも変わりません。
ただ、Vengeとかと比較してちょっとフレーム重いですけど。
そう、VengeもDOGMAもエアロロードにしては軽いんです。
ヒルクライム性能で言えば、一歩Vengeが抜きんでている感じでしょうか。
オールラウンダー的な性格が強くなってる気がするくらいに不得手が減ったエアロロード、それがVenge
近いところに居るのがDOGMAな気がします(素人なんで違ってたらすみませんw感じたまま書いてます)
Madoneの良いところは、フレーム剛性も買ってからスライダーで調整できる。
フルでスライダーを閉めて、剛性MAXで乗ればヒルクライムのタイムも現実として一番速いタイムが出る。
でもMadoneの良いところはソコだけじゃないんです。
プロ選手の別府選手もMadone SLRに乗ってレースに出ています。
その別府選手はレースでもスライダーは弱い方向に調整し、乗り心地優先で乗られているそうです。
ピナレロの試乗記書いていて色々思い出してきたw
そうなんですよ、大事なのはトータル性能。
常にMAXの体調、パフォーマンスで乗れるワケないですよね。
いくらホビーで乗ると言っても。
体調万全だと感じていても、出先で「アレ?今日はパワー出ないなぁ…」って時もありますよね。
そういう時に光るのがMadoneです。
というかTREKの最近のロードバイクの作り。
速さを得る為に何かが犠牲になっていないんです。
その代わり、一瞬の速さなどを捨てる代わりに快適性だの、乗って感じる優しさだの…というモノは確かにあります。
なうとかでも色々書きましたがw
Vengeは諦めよう。
あ、ピナレロの試乗記だった。
ピナレロも乗ると猛烈に惚れて欲しくなる病にかかってしまうほど魅力的なバイクなんですが、同時にバイク側も「もっと踏めよ」と求めてくる。
そんな感じのロードバイクなんです。
S-Works Vengeも遠からずそうかな。そう感じます。
TREKのDomaneなんかもね、驚く乗り心地ですよ。
ロードバイクって軽さも非常に大事な性能なんですけど、最近のメーカーが出すロードバイクはちょっとずつ変わってきています。
性能追求するばかりじゃなく(重量剛性比を追うばかりじゃなく)乗り手の事、ライダーの事を見るようになってきたなーって感じます。
TREKは2018モデルのemonda SL5に乗ってますが、コレでもそれは感じます。
今年出る予定の新型emondaがどの様に進化しているのか。
それが楽しみになってきました。
ピナレロの試乗記のはずがまとめ記事みたいになっちゃった。
でも考えを纏めるのに凄く良い乗り味のバイクだったな、ピナレロ。
ピナレロのバイクも乗ると痛快ですよ。
お財布の軽量化が物凄く進んじゃうっていう欠点がありますがw