2015年08月31日
本試験から1週間が経ちました。
受験された方、少しは落ち着いたでしょうか?
自己採点してギリギリのラインの方はなかなか落ち着くこともできないと思いますが、今まで一生懸命勉強した分、しばらくは頭も体もゆっくりと休めてください。
さて、今年度試験の個人的感想を書いていきたいと思います。
まずは択一式から。
○労働基準法、労働安全衛生法
どちらも基本的事項からの出題が多く、難易度はさほど高くなかったと思います。
過去問やテキストを学習していれば十分に対応できた問題ばかりでしたので、高得点を狙えたのではないかと思います。
○労災保険法
結構細かいところに論点を持ってきているものが多く、全体的にはちょっと難しく感じたのではないでしょうか。
ただ、基本的事項をきちんとおさえていれば、消去法で正答を導ける問題もありました。
個人的には6点くらいは確保して欲しいなと思いました。
○雇用保険法
全体的に迷いやすい肢が多く、やや難しめに感じました。
基本的事項で点数が取れたのは5問程度ではないかと・・・
また罰則は学習が浅い人もいたと思いますので、結構迷ったのではないかと思います。
ちなみに、問5、問6については正答なしあるいは複数回答となる可能性があるとの発表が各資格学校の解答速報でも発表されています。特に、問5のB肢は改正点ですので、出題ミスの可能性が高いと思われます。試験センターからの正式発表がどうなるかわかりませんが、しばらくは注視する必要があると思います。
多分、この辺の対応があるかないかで結構変わるのでは・・・
○一般常識
毎年思いますが、やはり一般常識は難しいですね。
特に統計関係は全ておさえられないので、受験者の読解力と運に左右されがちです。
問1、問2、問3、問7、問8で5点取れれば十分かと思います。
その他問題で1問でも当たって点数が上乗せできればラッキー。
問3はイ、ウ、エが比較的正しいと判断しやすい肢でしたので、消去法で正解を導けるかな、と思います。
○健康保険法
ぱっと見は「あれ、ちょっと難しいかな」という印象でしたが、よく読むと比較的基本的な事項が出題されており、落ち着いて取り組めば比較的解けたのではないかと思います。
日付がからむような事例的問題は、時間を取られやすいのであまり深入りしないほうがいいと思います。
そういう肢は後回しにして、消去法で攻めるというのも1つの方法かもしれません。
○厚生年金保険法
全体的に基本的事項からの出題でしたので、そこそこ点数は取れたのではないかと思います。
個数問題もありましたが、基本的な事項でしたのでさほど抵抗なく正答が選べたと思います。
他の問題でそこそこ取れていそうであれば、問9、問10あたりは後回しにして時間調整するのも方法でしょう。
特に問9のA肢、B肢は下手する時間を食ってしまいそうな肢ですので、ここで時間をロスするくらいならさっさと捨てるか後回しにした方が賢明だったと思います。
○国民年金保険法
こちらも全体的に基本的事項からの出題でしたので、そこそこ取れたのではないかと思います。
厚生年金保険法同様、問9は事例問題でしたので、時間がかかりそうであれば後回しにするのがいいのではないかと思います。
問10はまるで年金アドバイザー試験みたいな問題でしたね。
全体的にはちょっと難しかったなぁ、と思いました。
それに加え、昨年に比べ文章量が多くなっている(問題のページ数が増えている)ことから、かなりの労力を使わせるような問題でした。
実際に自分も解いてみましたが、面倒な問題をすっ飛ばしても時間ギリギリな感じでしたので、面倒な問題に時間を取られ時間不足なんて受験生もいたかもしれません。
また以前に比べて事例的問題も多く、過去問ではわかっていても事例で出されると「あれ?」となってしまう受験生も多かったのではないかと思います。
雇用保険法、一般常識はなんとか4点を死守し、労働基準法や厚生年金保険法、国民年金法でどれだけ点数を稼げたかがポイントになるでしょう。
おそらく基準点は昨年よりも低め、基準点補正となる科目がでる可能性は否定できません。
雇用保険法の疑義問題の取り扱いがどうなるかによっても変わるかもしれません。
Posted at 2015/09/04 07:59:24 | |
社会保険労務士 | 日記