グリーンガーデン「エデン」
この住宅街には少々変わったところがある。
先ず第一にゲートがある。
このゲートを通らなければ住人だとしてもこの街に入ることは出来ない。
住民の9割以上は高齢者なのだが、このゲートによる侵入者のチェックなどで犯罪を未然に防いでいるのだ。
また、警察などの巡回も滅多に無く、住宅街には信号機もひとつとして無い。
住民達は一切気にせず好きな速度でクルマを疾らせているが、事故はいまだにない。
クルマ好きには楽園のような場所である!
前回エントリの白銀銀矢おじいちゃん

これ、ホントは
911以外はポルシェではないからッ!
って云いたかった。
今回フィーチャーしたいのはこの人。市川蛇蔵おじいちゃん。

ちょっとボケかけている。

下着も穿かずにスリッパで庭を徘徊する。、、こともある。
だけど、アルファロメオ1300GTAコルサに乗るときはいつだってイケイケなのだ!
さて、私の所は建築ブログ(いつの間に??)なので、蛇蔵おじいちゃんのお宅を見てみよう。

蠍の標識を抜けて・・蛇の標識を左折すると、市川蛇蔵邸がある。
Tuscan Styleな建築だね。日本だとトスカーナ風?とかいうのかなあ。
典型例は

あれ?車庫の位置も玄関の位置も丸い尖塔も同じだぞ?
Tuscan Styleって南欧風なんだけど、風がそんなに強くない(ミストラルが吹かない)ので窓周りにアイアンの補強が入らないのが特徴。
中に入ってインテリアを見てみよう。

ああ、こっちもTuscan Style。
垂れ壁が丸くラウンドするのが特徴だけど、玄関あたりのところにその意匠が見える。
家具もTuscan Style。アールヌーボーほど装飾性が強くないっていうかね。
しかしまあ、よく描き込んである。
玄関は3ステップ上がりなんだけど、フロアは結局ガレージと同じ高さなんだね。しかも、この家は靴を脱がない。流石である。
脚を切ることができない南欧家具は日本では使いづらいのは、日本人は靴を脱ぐからね。ソール(ヒール)分、座面が高いのよ。でも、椅子の脚がカーブして装飾してあるで切れない。
この点、北欧家具はヒトの暮らし似合わせて脚を切るのが前提なので、(北欧人は日本人と同じように靴脱いで家に入ります)私は北欧家具が好き。
典型例はこんな感じ
Tuscan Styleな市川邸のご近所には、蓮池邸がある。こっちはGeorgian styleの建築に、クルマはロータス・コーティナ(ボディはFRP)。西風さんの背景設定の緻密さは凄い!
いずれにせよ、市川蛇蔵じいちゃんは伊達男ってわけだ。
EDENはエンスーの楽園な訳だが、、
・高齢者ばかりの住宅街
・クルマ騒音に寛容
・異形なクルマに寛容
・ワインディング速度取り締まりが(ほとんど)無い
・信号もない
・若い頃に乗ったクルマが大好き
という条件はおそらく、多くの田舎で当て嵌まるのでは。
ウチの田舎の例をご紹介。
我が谷は、日本最大の谷にして、どの村も超高齢化と限界集落にあえぐ。
んで、こういうのもOK。ヒトが来てくれればそれで有り難い。
エントリーカーも、ターマックなんで?ちょっと見ないようなクルマもはしる。
MRのオープンスポーツカー、MR-S。最近あまり見かけないよね。

白ボディのDHT付きは格好いいねえ。
日本仕様ではほぼ絶滅の、FF3ドアホットハッチ。

これ、ホンダだよね。ホンダらしくない格好良さ。
凄い纏まってるデザイン。
コースは素晴らしい。わが谷らしいアルパイン・ワインディング。
どうよ、これ。素晴らしいじゃないか。
是非、最大画面で見てみて。
同日開催の会場ではヒストリックカーの展示イベントも

とにかく、過疎化の田舎はイベントが大事なんだね。
EDEN近くにはCafe GT romanがあるが、ウチのご近所には、まんまガレージカフェのCafe rendez-vousがある!

北欧の手作りフィーカが食べられるという完璧なのである。

マジで、クルマと同じフロアでお茶を頂くのだが、不思議と生ガスの匂いはしない。
クルマは、このときは、右奥から、ケンメリ、スバル360、フェアレディ1500、プリンススカイライン、、、とまあ、そうそうたる、、。

ケンメリのGTXと、、、、これ、911ポルシェの50周年アニバーサリー車。
これらオーナーのコレクションは頼めば売ってくれるのもこのカフェのポイント。
この週末の日替わりケーキはレモンタルトとマロンシフォンをご用意と。
たぶん、EDENって、日本中の田舎のどこにでもあるんじゃないだろうか。
もちろん、ウチの谷にもある。ワカッている奴等が棲んでいる。
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想い出のかけら | 日記
Posted at
2018/01/20 22:10:08