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2025年06月06日 イイね!

夢の島を追われ半世紀余り

夢の島を追われ半世紀余り日本でもリゾート地として有名なモルディブは、1,192個(!)もの島々から構成されるのだとか。




そんなにたくさんあるのかと驚くと同時に、「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」ではなくなった代わりに「島々がいい国(1192)モルディブ」と覚えやすくもありますね。

あっそうそう。そう振っておいてなんですが、モルディブの島の数に驚いた貴方、でも日本には14,125個(!!!)の島があるのですよ。世界有数の多島海国家、日本。


さて、そんな小ネタから入りつつ、モルディブからさらに南のインド洋のど真ん中に、チャゴス諸島というところがあります。



チャゴス諸島?

そう、スピットファイアを載せたコンテナ船が、ロドリゲス島の傍を通った後、ちょうどチャゴス諸島近海を通過中なのです。British Indian Ocean Territory (イギリス領インド洋地域)と書かれているところが、チャゴス諸島です。



このチャゴス諸島には18世紀後半から入植が始まり、20世紀半ばには2000人程の住民が住んでいたそうです。その当時、英領モーリシャス(植民地)がチャゴス諸島の自治権を持っていました。気候も平穏で農産物が豊富に採れたため村は繁栄し、学校や病院、教会、鉄道も整備され、生活に困ることはなかったそうで、「夢の島」と形容されることもあったようです。

現在のチャゴス諸島はイギリス領となっていて、夢の島だったはずの島には一般住民は誰も住んでいません。今は、かつての居住地に廃墟が残るのみです(以下はプランテーション跡地)。


そこには複雑な背景があるようなのです。ちょっと勉強したので、今日は少しその話について。


まず、現在のモーリシャスは独立国ですが、マダガスカル島の東側にある諸島からなる国です。前回のブログで書いたところですね。


チャゴス諸島は地理的にはモルディブに最も近いと思いますが、植民地時代にモーリシャスと一緒に統治された関係でモーリシャスとの繋がりが強いようです。

1965年にモーリシャスがイギリスから独立する条件として、チャゴス諸島を分離してイギリスに残す密約が交わされたのだそうです。合わせて、400万英ポンドの支払いも行われたのだとか。
400万英ポンドは、イングランド銀行提供するインフレ率計算機で計算すると、現在の価値で6751万英ポンド相当となるので、約132億円となります。領海の広さを考えると足下を見られてかなり安く買い叩かれたのでしょう。

この密約の背後には、イギリスによるモーリシャスへの脅迫があったそうで、モーリシャスの自発的意思とは考えられていないようです。

分離されたチャゴス諸島は現在もイギリス領のままです。この密約が交わされた同時期に、イギリスはアメリカとも交渉を行っていて、一番大きな島ディエゴガルシア島に後にアメリカ軍基地が作られることになります。密約のあった翌年の1966年から50年間、アメリカの軍施設として使われることとなり、その後に20年延長され、今現在もそれが続いています。

下の写真は現在のディエゴガルシア島です。


滑走路が見え、軍事施設も確認できますね。環礁の内側にある巨大な礁湖は、艦船を荒波から守る安全な天然の避泊地として利用されているようです。たくさんの船舶が見えますが、全部軍用なのでしょう。

大きな出来事を時系列的に並べるとそうなるわけですが、冷戦下にあったアメリカがインド洋に軍事基地を欲しがった方が先のようです。アメリカがイギリスに働きかけて、モーリシャスとの密約を取り付けさせたのでしょう。1961年は、アメリカ海軍の提督が、チャゴス諸島を調査のため訪れていることがわかっているそうです。イギリスは、アメリカに土地を租借する見返りとして、ポラリス(核兵器)をアメリカから1,100万ポンドの値引きを受けて供与してもらったそうです。


アメリカはさらに、ディエゴガルシア島に基地を作るにあたって、チャゴス諸島の全住民を追放することを望んだそうで、実際にすべての住民が強制移住させられました。時期は資料によって揺らぎがあって、1968~74年だったり、1968~73年だったり、1967~71年だったりしますが、アメリカに租借してすぐのことです。

そのやり口はかなりひどかったようで、退去命令を出して物資輸送の禁止から始まり、それでも残ろうとする住民に対して、約1000匹の犬の見せしめ殺戮、すし詰めで船に乗せ一時的にセーシェルの刑務所に収監、住居も仕事も用意せずにモーリシャスのインフラのない放棄地に連行したのだとか。


植民地意識があったせいなのか知りませんが、よくもそんなことがまかり通ったものだと思います。そんなに昔の話ではないのですけどね。

住民を追放したかったのは、軍事施設や滑走路の建築、その後の24時間軍事運用で生じる騒音・落下物などの諸問題に対して、住民の反対を気にする必要がないことを望んだためのようです。

そのディエゴガルシア島に造られた基地からは、1991年湾岸戦争でのイラクへの爆撃、2001年アフガニスタン空爆、2003年イラク戦争の爆撃が行われたそうです。アメリカが中東に軍事的影響力を与える拠点となっているわけです。また、この基地の孤立性・秘匿性の高さから、CIAが"black site"として利用しているという話もあるようです。
https://www.theguardian.com/world/2014/apr/13/cia-black-site-diego-garcia-uk-role

そして今現在も、重要戦略拠点としてステルス戦略爆撃機等が配備されています。空中給油機とセットでの運用で、いつでも爆撃できるぞと目の前で構えているわけです。


軍用艦が泊まる港もあり、そこを母港とする潜水艦もあるそうです。



Googleマップでアップで見てみると、4000m級の滑走路の近くに駐機している軍用機が少ないような‥‥


港に停泊している船に明らかな軍用艦はないような‥‥


Googleマップの衛星写真では、礁湖の中にもほとんど船が写っていないので、写真を選んでいるのか、加工しているのかも。

居住区を見ると、日本の低層の団地っぽい集合住宅が、基地の人の住まいなのでしょう。レストランや宿泊施設、テニスコートに野球場なんかもあるようです。



そんなチャゴス諸島ですが、元住民たちが帰島を願って活動してきた歴史があるようです。


これまでに、
 ・イギリス国内での旧島民による訴訟
 ・その違法性ありの判決の枢密院による揉み消し
 ・生活基盤を作らせないための海洋保護区指定による島民帰還阻止の土俵作り、
 ・モーリシャスによる国際司法裁判所提訴とイギリスへの統治終了勧告
等を経て、ようやくつい先日の5月22日に、イギリスとモーリシャスの両国がチャゴス諸島の主権をモーリシャスに移譲する合意文書に調印したそうです。
元住民の活動は今現在も続いているようですが、詳しくは調べられていません。

コンテナ船が通ることでたまたま調べただけなのですが、偶然にもチャゴス諸島が極めて重要な歴史的転換点を迎えているところだったということです。これは、米英のみならず西側諸国にとってそれなりに大きなニュースにも思えますが、日本ではまったくニュースになっていませんね。そもそも、このインド洋の島の存在すらあまり知られていないでしょう。

なお、昨年10月3日の両国の合意により、ディエゴガルシア島にある軍事基地は引き続き維持され、イギリスによる99年間の運用が認められることとなっています。軍事基地の重要性が変わるわけではないので、そこが折り合いを付ける限度だったのでしょう。ただし、イギリスは年間1億100万ポンド(約190億円)のリース料をちゃんとモーリシャスに支払うそうです。
関連して、日本も従順に在日米軍駐留経費の負担ばかりしていないで、アメリカに米軍基地のための土地リース料を請求したらどうですかね。横田だけでも相当なもんなんじゃないですかね。不動産屋のトランプさんなら、主張の合理性は理解するんじゃないかな。うんとは言わないだろうけど、最初にハッタリをかましておくと落としどころで得をすると考えていらっしゃるようなので、こっちもやったらいかが?


チャゴス諸島はモーリシャスに返還されることにはなりましたが、実際問題、住民帰還は叶うのでしょうかね?
ディエゴガルシア島は特別だとしても、それ以外の島々についても、もしかすると海洋保護区指定がされているために生活基盤を築く術がなくて、何も手出しができないのかもしれません。

ところで、ディエゴガルシア島は、アラブ諸国からのミサイル攻撃が届かない絶妙な位置にあるようです。この基地のおかげで、インド洋の安全が保たれているという言い方もできるようで、私も米英側戦略の恩恵を受けている側かも知れません。実際、イエメンのフーシ派による紅海での攻撃を恐れて、現時点で西側の船舶はスエズ運河を通らなくなっていますが、もしもインド洋まで航行できなくなってしまうと大変なことになるでしょう。

そう、世の中の不条理の上に私も生かされているということですね‥‥考えさせられます。

でも、そんな事実に気が付いてしまってもなお、早く車が来ないかなと待ち遠しい思いが上回る煩悩まみれの人なのでした。



《おまけ》 船は今の航行速度で進むと、シンガポールに6/8 19時に着く計算になるようなのですが、入港予定はその1週間後の6/15 10時になっています。


また、海上で待機するのかなぁ。

東南アジアを中心とする世界各地の港は、トランプ関税の影響で混乱している(滞貨で溢れている)という話もあるようなので、そのあおりを食う状況なのかもしれません。

で、シンガポールに寄港した後は、てっきり横浜に向かうものだと思っていたのですが、どうやらその前に釜山に寄るらしいんです。

う〜ん、となると‥‥‥きっと7月にずれ込むのかな‥‥‥果たしていつうちにやってくるのやら。
Posted at 2025/06/06 20:22:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月03日 イイね!

マダガスカルからロドリゲス島その先へ

マダガスカルからロドリゲス島その先へ喜望峰を左にターンした後のコンテナ船は、インド洋を斜めに横断してシンガポールに向かっています。


南アフリカを過ぎた後は、もう何もない広大な海を航海するのかと思いきや、インド洋にも島々があるのですよね。まだまだシンガポールには着かないので、今日はその辺りの島々について。

まずは、マダガスカル


コンテナ船は、5/29にちょうどマダガスカルの南沖を通過していました。


マダガスカルは、「おさ~るさぁんだよ~」のアイアイで有名なところですね。ここは世界で4番目に大きな島で地図上でも目立ちますので、多くの方はご存じのことと思います。結構大きくて、日本の1.6倍の面積があるようです。
大昔の8800万年前頃に大陸から分離したそうで、野生生物の90%以上が固有種なのだそうです。そう聞くと、ちょっと行ってみたくなりますよね。

ここは、人類が定住を始めた最後の地とも言われているようで、遠く離れたボルネオ島あたりからやってきた人々が定住を始めたんだそうです。小さなアウトリガーカヌーでインド洋を横断したっていうんだから驚きます。



3つ上の地図の真ん中に見えるアンタナナリボという街が、マダガスカルの首都だそうです。小学生の頃の国と首都の暗記が流行ったとき[*]の記憶によると、首都はタナナリブだったと思いますが、今は違うようです。Wikipediaによると、アンタナナリボ(Antanànarìvo)が正式名で、タナナリヴ(Tananarive)ともタナ(Tana)とも呼ばれるのだとか。別の資料にはアンタナナリボの旧称とあるので、昔はタナナリブだったのでしょう。

[*] 首都言い合いの勝負は、トーゴ/ロメ、カメルーン/ヤウンデ、マダガスカル/タナナリブ、チャド/ンジャメナあたりが言えるかどうかが勝負だったなぁ。なお、チャドの首都ンジャメナは、ンガリエマ滝とともにしりとりで2回までは「ん」で終わってもいいという特別ルールに使っていました。


そんなマダガスカルは、国民一人当たりのGDP(名目GDP@2024年)が569ドルしかありません。マダガスカルは約2800万人の人口を有するかなり大きな国なのですが、国民の80%以上が1日2.15ドル以下で生活する極度の貧困状態にあるそうです。国の統治機構にも問題が多いらしく、インフラも行き届かず、治安も貧困による犯罪が多発していて非常に危険な状況にあるようです。

アジア・オセアニアでは、後発開発途上国(LDC)が大きく減りつつありますが、マダガスカルはLDCから抜け出す道筋がまったく見えない極めて厳しい状況のようです。10年周期で繰り返される政治的混乱、それによる投資の抑制、インフラの整備の遅れ、気候変動影響でさらに悪化する慢性的食料不足、都市部のスラム化、等々により、抜け出せない負のループに陥っているようです。そう聞くと、やっぱり行くのは厳しそうです。

地図を見ると、場所的になんとなく過ごしやすそうな豊かな島を想像してしまうのですが、実態は真逆、世界には残された課題がまだまだ多いようです。

船はその後にマダガスカルの東へと進み、次の島に近づきました。



マダガスカルの東にあるユレニオンモーリシャスです。


モーリシャスはそこそこ名が知られていると思いますが、今回調べて、初めてユレニオンという名を知りました。こんなところに、モーリシャスに匹敵する大きさをもつフランス領の島があるのですね。

ユレニオンはマダガスカルの流刑地として使われた後に、17世紀にフランス人が入植した地のようです。フランス本土向けの観光開発はされているようですが、日本ではまったく聞かない島な気がします。実際、ネットを調べても、日本語の情報はほぼ何もないようです。謎の島ですね。

そのお隣のモーリシャスは、1968年からの独立国です。アフリカ大陸からはかなり離れていますが、アフリカの国家の一つに数えられています。
この国の国民一人当たりのGDP(名目GDP@2024年)は、11,883ドルでアフリカ第2位だそうです。ガバナンス(統治能力)も優れていて、アフリカNo.1の政府の質と評価されているようです。治安も凶悪犯罪は少なく、周辺諸国と比較すると良い方なようです。日本からの旅行ツアーもたくさんあって、普通とは一味違うリゾートを楽しみたい人に人気ですよね‥‥‥知らんけど。

モーリシャスと言えば、似たような感じの国にセーシェルがありますね。


セーシェルは、マダガスカルの北の方にある島国なので、船の航路からはかなり外れてしまいますが、ここがGDPアフリカ第1位(21,532ドル)の国だそうです。政府の質はモーリシャスに次いでNo.2の評価のようで、こちらも高級リゾート地として有名ですね。こちらにも行ってみたいけど‥‥おそらくもう行くことはないかな‥‥。

こうして調べてみると、安定した発展を遂げたモーリシャスとセーシェルの2国とは対照的に、海を隔てた隣国のマダガスカルが厳しい状況にあるということが、もどかしい感じもしますね。土地も広そうだし、気候も悪くなさそうだし、どうやら地下資源もあるそうなのですが、世の中なかなかうまくいかないものです。


さて、船の航路に話を戻してと。
コンテナ船はさらに進み、さらに東にあるロドリゲス島までやってきました。



4つ上の地図の右の端の方に「ポート・マチュリン」と書かれた小さな島がそれです。

この島は、モーリシャス領の一部で、モーリシャス島からは北東に560kmの距離にあります。第一次産業中心の人口4万人程度の静かな絶海の孤島のようですね。観光開発もあまりされていないようです。
ここに行くことはさすがになさそうですが、コンテナ船は島が大きく見えるであろう島のすぐ近くを通ったようなので、スピットファイアが代わりに見てくれたことでしょう。ってコンテナの中だから見えないか。

さてと。

タイトル画像にあるように、船はすでにロドリゲス島の北東に通り過ぎていますが、ちょうど喜望峰とマラッカ海峡の入口の中間地点あたりにやってきたことになります。

この後は、インド洋のほぼど真ん中にあるイギリス領近辺を通ることになります。


ここの事情はさらに深いようなのですよね。
また別途、そのことについて書きたいと思います。
Posted at 2025/06/03 20:25:32 | コメント(2) | トラックバック(0)
2025年06月01日 イイね!

来宇、来宅

来宇、来宅娘さんとの東北旅行を楽しまれたZono Motonaさんが、帰りは南下して太平洋側を通られるとのこと。途中で宇都宮に来宇していただきまして、本日、初めてお目にかかることができました。

ん?来宇


宇都宮市では公式な場面や地元の方々に比較的広く来宇という言葉が使われています。宇治市でも来宇と呼ぶことがあるそうですが、あまり一般的ではないようで、宇部市や宇和島市ではおそらく使われていません。この際、微力ながら宇都宮専用用語化を目指してどんどん使ってみたいと思います。‥‥って機会があまりないか。

※雷雨は頭高型(いう)ですが、来宇は平板型(らいう)です。線の意味のlineは頭高型(イン)ですが、LINEは平板型(ライン)みたいなものです。なんのこっちゃ。


さて、せっかく宇都宮に来ていただくのです。ベタであってもやはり餃子は外せないので、先日もブログに書いた笑平さんに行ってきました。


あいかわらず、綺麗な焼き色ですね。


野菜多めの餃子は軽い感じで食べられ、安定の旨さです。今日はチャーハンもいただきまして、少し出てくるのを待ったりする間に自己紹介などをしつつ。

Zono Motonaさんは、ブログにある常人の域を超えた破天荒な行動力とは裏腹に、たいへんに物腰の柔らかな穏やかな印象の方でした。穏やかにお話をさせていただくも、混んでいる笑平ではゆっくりと話はできないので、あらかじめ考えていたカフェに移動して、話の続きをすることにしました。

行ったカフェは、先々月に行って印象の良かったこちら。

雰囲気の良い日本茶カフェのキジハジメテナクさんです。

こちらでは、こだわりの美味しいお茶を出していただけます。


今日は趣向を変えて、私はほうじ茶ラテをいただいてみました。


これもなかなか美味しかったですが、自分でお湯から入れるスタイルのお茶がたいへんに美味しいので、そちらの方がお勧めかも知れません。

人気が増しているせいか、お客さんはかなり多かったのですが、雰囲気が良くて落ち着いて過ごせます。Zonoさんのお話、最近のブログ、車の話などをしているうちに時間がどんどん過ぎていき、お茶がなくなってしまいました。


せっかく宇都宮まで来ていただいたのです。最後にうちにも寄ってもらいました。

うちでは、ガレージでModdoreを動かしてみたり、七深におやつをあげてもらったり。知らない人が部屋に来て明らかに怒っている七深は、それでも食い意地が上回るようで、Zonoさんの手からむしゃむしゃ食ってました。


今日は楽しい時間を過ごすことができ、ありがとうございました。次の何かの機会にも、またよろしくお願いします。



P.S. 七深は今日も甘えています。

Posted at 2025/06/01 20:12:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月31日 イイね!

雨の土曜日

雨の土曜日最近、土曜日の雨が続きますね。ドライブに行く感じにはならないので、今日も近場で過ごしていました。

と言っても実は、今日は晴れていても家で用事があったのですけどね。先日、設計事務所に家の点検をしてもらいまして、今日は、家の入隅のクロスの割れのコーキングやら玄関框とタイルの間の目地補修やらをやってもらっていました。元々、家の建築の一環として予定されていたもので、補修は無料です。そんなに傷んでいたわけでもないですが、綺麗になりました。まだ雨でできなかった外のモルタル補修が残っているので、後日続きをやってもらいます。

と言うことで、今日は「近所なのにまだ行ったことがなくて、いつか行こうと思っていた店」に行くチャンスだと思い、こちらのお店に行ってきました。




こちらのお店は、近くに宇都宮聖ヨハネ教会があるところです。


宇都宮には、大谷石で建てられたことで有名な松が峰教会という教会があるのですが、こちらの教会も大谷石で建てられています。かなり立派な建物ですよ。

さて、このお店にはオープン前に行ったのですが、待っている間にどんどんお客さんが集まって来て、天気の悪い寒空なのに開店前に行列ができました。さすが、評判の人気店です。

一番で入店して、頼んだのがこちらの一番人気のハンバーグステーキランチ。


2種類のソースから選んだデミグラスソースをかけていただきます。


このハンバーグは思った以上に美味しいですね!! なかなか食べられないレベルの美味しさだと思います。そんなに安いお店でもないのに、それでこんなに人が集まるんですね。また機会を見つけて行きたいと思いました。


で、話は飛んで今日の夜。焼魚用のいつもの四角いお皿からはみ出す大きな鯵。


尻尾を切り取らないと、魚焼きグリルに入らないそのサイズは、


35cmの超大物でした。


鯵としては最大級のサイズですね、あまりこのサイズ感の鯵を見たことがありません。身もぶ厚くて、鯵じゃないみたいな食べ応えでした。

そんな凄い鯵が、いつものトライアルで228円だったのですよね。


値付けの仕方がバグっている気がしますが、出物があるものです。見つけたら、もう迷わず買いました。すぐ後に買っていくお客さんもいたので、すぐになくなっちゃったんじゃないかと思います。やはり、トライアルの魚チェックは重要です。

他にも今日は、こんなにも大きくて立派なトマトを


999円でゲットできました。



寒くて冷たい雨の土曜日でしたが、思った以上に美味しいハンバーグが食べられて、超立派な鯵と超お買い得なトマトをゲットできて、今日は悪くない日でした。
Posted at 2025/05/31 20:45:13 | コメント(3) | トラックバック(0)
2025年05月30日 イイね!

オープンカーと麦

オープンカーと麦車の形状の呼び名は、押しなべて馬車由来であると言われていますね。その中でも屋根の開く車の呼び名について、改めてまとめてみました。

■コンバーチブル(Convertible)
 英語の「convert(変形する、転換する)」が語源。
 《ニュアンス》快適性や実用性を考慮した一般的な乗用車の派生モデルとしてルーフを開閉できる仕様になっているものを指すことが多い。4座であることが通常で、ときに2座。ソフトトップまたはハードトップを備える。

■カブリオレ(Cabriolet)
 フランス語の「cabrioler(跳ねる、軽快に動く)」が語源。
 《ニュアンス》コンバーチブルとほぼ同義だが、欧州メーカーが好んで用いる。一般にエレガントで洗練された印象の高級オープンモデルに使われる傾向が強い。

■ロードスター(Roadster)
 英語で「road(道)」+「ster(何かをする人)」という構成。元々、軽量でシンプルな2座のオープンカーを指す。
 《ニュアンス》スポーツ志向の2シーターで、軽量・低重心・機能美を重視した車。快適性より走りの楽しさにフォーカスした車。

■スパイダー(Spyder / Spider)
 諸説あるが、18世紀の馬車の一種「Spider phaeton」から派生したと言われる。馬車の構造がクモの脚のように見えたことが由来。
 《ニュアンス》ロードスターと似ているが、主にイタリアメーカーが使用する用語。エキゾチックで官能的な響きを持つ名称。

■バルケッタ(Barchetta)
 イタリア語で「小舟」を意味し、スポーツカーのシンプルなオープントップスタイルを指す。
 《ニュアンス》ロードスターやスパイダーよりもさらにミニマルなオープンカーを表し、ドライビングの純粋な楽しさを追求したモデルに使われることが多い。

■ドロップヘッド・クーペ(Drophead Coupe)
 英語の「drophead」は、折り畳み式の屋根を指す。
 《ニュアンス》イギリスで使われる用語で、クラシックで格式高い高級車に使われることが多い。Coupeと称す通り、通常2ドアのスポーティでエレガントなボディスタイルを指すが、高級車では4座のモデルにも適用される。

■タルガ(Targa)
 ポルシェが商標登録した名称。イタリア・シチリア島でのレース「タルガ・フローリオ(Targa Florio)」から取られた。
 《ニュアンス》フルオープンではなく、着脱可能なルーフパネルを備えたセミオープンの設計。安全性を考慮しつつオープンカーの魅力を楽しめる形態。

■ランドレー(Landaulet / Landau)
 馬車の「ランドー(Landau)」から派生し、後席部分だけが開く構造を持つ車を指す。
 《ニュアンス》リムジンや高級サルーンの特別仕様に使われることが多く、後席乗員のためのオープン構造が特徴。メルセデス・マイバッハなどの超高級車に採用される。

と言ったところでしょうか。

これを国別にまとめ直してみると、

●イギリス(UK)
- Drophead Coupe(ドロップヘッド・クーペ):高級車の屋根開きモデルに使用され、エレガントな2ドアまたは4座のラグジュアリーカーに適用される。(例:ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ)
- Roadster(ロードスター):スポーティな2座オープンカーの一般的な呼称。(例:MG-B)
- Convertible(コンバーチブル):全般的なオープンモデルを指す汎用的な名称。(例:ジャガー・Fタイプ・コンバーチブル)

●フランス(France)
- Cabriolet(カブリオレ):フランス語由来のエレガントなオープンカーの呼称で、特に高級車に使われやすい。(例:プジョー・504カブリオレ、シトロエン・DSカブリオレ)
- Roadster(ロードスター):スポーツ志向の2座オープンカーに使われる英語の呼称。(例:ルノー・ウィンド)

●ドイツ(Germany)
- Cabriolet(カブリオレ):ドイツでもよく使われる呼称で、高級車のオープンモデルに適用。(例:メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ、BMW 4シリーズ・カブリオレ)
- Roadster(ロードスター):スポーツカーに用いられる名称。(例:BMW Z3 Roadster)
- Targa(タルガ):セミオープン構造の名称で、ポルシェが商標登録。(例:ポルシェ911タルガ)

●イタリア(Italy)
- Spyder / Spider(スパイダー):ロードスターに近いが、イタリア車特有の官能的な響きを持つ。(例:アルファロメオ・スパイダー、フェラーリ・488スパイダー)
- Barchetta(バルケッタ):シンプルでピュアなドライビング体験に特化したオープンカーを指す。(例:フィアット・バルケッタ)

●アメリカ(USA)
- Convertible(コンバーチブル):アメリカでは最も一般的な呼称で、多くのオープンカーに適用される。(例:フォード・マスタング・コンバーチブル)
- Roadster(ロードスター):クラシックカーやスポーツモデルに使用。(例:ACコブラ、シェルビー・ロードスター)

と言ったところでしょう。


で、日本は? オープンカー ですね。

屋根が開く車の中のカテゴリーとして、車の形状や性格の違いを表す言葉は日本語にはないですね。上述の他国で使われる用語をそのニュアンスとセットで借用することはあっても、日本で広く概念が認知される言葉にはなってはいないでしょう。それかもしくは、固有名詞として車名として使われるかでしょう。

日本語の「オープンカー」は屋根が開く車全般を指す包括的な表現ですが、逆に、他の言語では同じ概念を持つ単語は一般的には存在しないようです。

・英語では 「Convertible」 が最も近いですが、技術的には「開閉式ルーフを持つ車」という意味が強く、完全な上位概念ではありません。「Open-top car」 や 「Open vehicle」 という表現があるにはあるそうですが、一般的な用語ではないようです。
・フランス語では 「Cabriolet」 が広い意味を持ちますが、スポーティな車に限定されることが多いようです。「Voiture décapotable(直訳:屋根を取り外せる車)」という一般表現もあるそうですが、日本語の「オープンカー」のように広く定着しているわけではないそうです。
・ドイツでは、「Cabriolet」 が最も広い意味のようですが、「オープンカー」ほど広い概念ではなく、やはりコンバーチブル寄りの意味合いのようです。「Offenes Fahrzeug(直訳:開かれた車両)」も使われることがあるそうですが、やや技術的な表現で日常的に使われてはいないようです。
・イタリア語では 「Spider」 や 「Barchetta」 がありますが、これらはロードスター的な車に限定されます。汎用的な表現として「Auto scoperta(直訳:覆いのない車)」が使われることもありますが、日本語ほど広い定着はしていないそうです。

こうしてみると、日本語の「オープンカー」はその汎用性が際立っていますね。他の言語では特定のカテゴリに寄った単語が多く、屋根が開く車すべてを包括する完全な統一用語はないと言えそうです。

いっそのこと、日本で生まれた和製英語という名の日本語の「オープンカー」を逆に世界に広めてはどうでしょう‥‥‥無理か‥‥。


唐突になんでこんなブログを書き始めたのかというと、一昨日、麦の話を書いていて、そういえばオープンカーもだなぁと思ったのです。

日本語の「麦」は、小麦、大麦、ライ麦、燕麦等を包含する概念の単語ですが、英語にはこれに該当する単語がないのです。英語では、
- 小麦:Wheat
- 大麦:Barley
- ライ麦:Rye
- 燕麦/オート麦:Oats
とそれぞれ別に表す表現しかありません。
GrainやCerealという単語が近い意味だと思いますが、それらは麦類だけを表すのではなく、米や粟やトウモロコシ等を含む穀物全体の概念です。
※Grainは加工前の種子である穀物そのもの、Cerealは加工形態も含む。

なんか、面白いなぁと。


さて、私が買ったロードスターは、まだインド洋のマダガスカル沖にいて、なかなかやってきません。


英国文化のロードスターを復活させたマツダは素晴らしいですが、マツダ・ロードスターだけがロードスターではなく、スピットファイアの方が昔からロードスターなのでした。




あっそうそう、タイトル画像は間違い探しになっています。
Posted at 2025/05/30 16:27:28 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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