
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
私のカーライフでは、音楽に関する思い出も多いです。邦楽から洋楽まで、それこそランダムに選曲し、ときには、オペラも聴いていました。過去を振り返ると、エンジン音の記憶がほとんどない車種もあります。今でこそ、意識してエンジン音を楽しむようになりましたが、かつての青年時代は、移動するリスニングルームとして利用していたのかもしれません。
ドライブに合う音楽は、枚挙にいとまがない状態ながら、あえて一人だけ、――迷いに迷って――選ぶとしたら、「佐野元春」にします。ロックやブルース系からバラードまで、かなり幅広い曲調の作品がありますが、どれもドライブの景色と合っていて好きでした。
最近、菊池桃子の曲もいいな、と思います。正確には、作曲者の林哲司サウンドであり、プロデューサーだった藤田浩一サウンドでもあります。
当時のアイドルソングは、歌唱力に配慮して音域が狭く、振り付けのためのブレイクが多いのが特徴でした。なのに、桃子ソングには、それがありません。「少年ファン達が大人になっても聴きたくなるような曲作りをする」というコンセプトを抱いていた藤田氏が、この説明で、林氏を口説いたといわれています。林氏は、アイドル向けの曲は作りたくないというスタンスでしたが、それならば、と同意したわけです。杉山清貴&オメガトライブとほぼ同じスタッフですから、質が高いのは当たり前といえば当たり前です。
当時の曲作りに関するエピソードが残っています。深夜にレコーディングが終わると、藤田氏は、できたてほやほやの音源を持ち出し、そのままドライブに出かけたそうです。いくらかの気晴らしもあったのかもしれませんが、車を自分で走らせながら仕上がり具合を確かめたという話でした。
最高の機器がそろっているスタジオではなく、カーステレオを使用したところが、とても興味深く感じます。それと同時に、少年時代からの謎も解けました。何故、他のアイドル達と違って、桃子には振り付けが少ないのだろう、とずっと不思議に思っていたのです。単に、「藤田=林合意」に基づく大前提があったというのが、その答えでした。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、「藤田=林合意」の続きは、「桃子と俺との合意」というシナリオなんじゃないの~。
2024年は、デビュー40周年記念イヤーです。
ファンから長く愛されている曲ばかりで、コンサートでの選曲が大変だと思います。
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2024/09/23 08:27:56