
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
小学生のときの古いふるい話です。家の周囲は、ヤヤカカシやアオダイショウが頻繁に出没するかなりの田舎でした。何故か、大型の野犬も多かったです。大自然以外の遊戯場所はきわめて限られており、特に誰かが言いださなくても、盛夏といえば、プールが第一選択になりました。
自転車での10km近い道のりでしたので、行きかたは無数にあったと思います。雑木林と農園の脇道を走ることが多く、道中の1/3近くは、木陰にいられるほどでした。1つだけ暗黙の了解があり、必ずある場所を通過していました。
その場所には、いつも「トヨタ2000GT」が停まっていました。お参りの感覚に近く、駐車場のところで、車体を眺めて少し休憩するのがお決まりでした。
当時の仲間達の印象は、概ね一致しており、「準スーパーカー」扱いでした。少年向け雑誌の影響が大きく、ランボルギーニ、ポルシェ及びロータス勢には一歩及ばない印象があったのです。私は、リヤウィングがついたうえに、車体がもう少し大きければ、スーパーカーになれるのになあ、と思っていました。
のちに、あの007シリーズで、ジェームス・ボンドが乗っていた車だと知り、さらには、生産が300台程度しかないプレミアものであることも分かりました。大卒初任給が3万円の時代に238万円の価格がつけられていましたので、単純に7倍するだけでも、1,666万円級の価値があります。当時の物価等を考慮すると、現代の2,000万円以上の価値はあったとみるべきでしょう。
1枚くらい写真を撮っておけばよかったと悔やまれますが、思い出の中で生き続けている名車です。今見直すと、立派なスーパーカーで間違いないと思います。あれほどの田舎でこの車を所有していたオーナーの慧眼には、敬服の念しかありません。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、菊池桃子がCMをすれば、3万台くらい売れたんじゃないの~。
拙者、蛇だらけの田舎に引っ越す前は、東京大田区の小学校に通っていました。直線距離で2km未満の至近に、桃子さんが暮らしていたとは気づきませんでした。トヨタ2000GTの価値に気づいていなかったこと以上の不覚です。切腹!
(桃乃木侍)
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2024/03/16 08:19:29