
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
75歳になったビリー・ジョエルが、事実上の引退を発表しています。近年のコンサートで、奇跡としか形容ができない出色のパフォーマンスを披露していましたので、信じ難い気持ちです。
ビリーは、ニューヨーク州のブロンクス出身で、自分は、同州のロングアイランドで幼少期を過ごしました。実質7年の滞在で同郷を語るのは甚だ僭越ながら、ずっと親近感を持っていました。Joelのカタカナ読みでは、「ジョエル」ですが、これは誤訳に近いミステイクで、実際には、「ジョー」と発音してもいい「ジョウ」か「ジョウル」だと思います。
印象に残っている曲に、「プレッシャー」があります。シンセサイザーを駆使したメロディラインが斬新でした。歌詞は、割とシンプルで、重圧と闘うことで終始一貫しています。いったいなんのために、このテーマで作詞したのか、ずっと不思議に思っていました。最後、「One, Two, Three, Four, Pressure!」と絶叫して終わるのです。
なにはともあれ、記憶に残る曲であることは確かで、そういう意味では、ときを超える普遍的なテーマであり、名曲なのだと思います。
ところで、芸能人は、いつも重圧と隣り合わせで大変だなと思うのは、興行チケットの販売状況で、実力や勢いが正確に可視化されてしまう点です。ビルボードライブのイベント情報をよく眺めているのですが、あっという間に売り切れるアーティストがいる一方で、気の毒なくらい余ってしまう方もいます。ビリー・ジョエルは、「100万枚売れたあとの次作だと、70万枚売れても絶望的な気分になった」といいます。人気が出ても、重圧から逃れることはできないということなのでしょう。
最近の菊池桃子さんも重圧に悩んでいます。デビュー40周年イヤーということで、毎月のように興行があり、予約抽選の案内が途絶えません。こうしたなか、「こんなにたくさんの企画をしてしまって、今の私にそこまでの需要があるのか不安です」というコメントが、ファンクラブ向けに発信されました。
――桃ちゃん、なにを悩んでるのさ。その重圧を抱えたままステージにおいでよ。そんなもの一瞬で、全部俺達が食べてあげるから。
これが、自分の心境です。
でも、本当のことを書くと、桃子さんが目の前に現れると、あまりの美しさにおののき、身動きがとれなくなります。
「コンサートを盛り上げて、桃子さんの満面の笑顔が見たい」
「桃子さんが上機嫌になったところで秘蔵ネタも聞きたい」
これらも広義の重圧です。それらが全身を重くしています。
大抵の原因は、酸欠です。深呼吸すると治ります。
プレッシャーの特効薬は、酸素なのです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、俺をもっと惚れさせたい一心で、桃子が歌唱を力み過ぎてるんじゃないの~。
息をのむ美しさで、深呼吸が難しいのです。
Posted at 2024/08/11 08:29:16 | |
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