
読売新聞オンライン
奈井江猟友会がクマ駆除の協力辞退 町の報酬不十分「妥当な金額ではない」
https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20240523-OYTNT50010/
町が示した報酬は、
日当4,800円
出没地周辺の見回りなどのヒグマ対策が3,700円
発砲した場合1,800円(弾代?)
業務には駆除したクマを軽トラックなどで処理場に運搬し、焼却処分するための解体といった作業が含まれています。
猟友会の山岸部会長は「妥当な金額とは思えない」と訴えています。
山岸部会長を支持します。
猟友会の方々は、現金収入が限られていた昔の山村ではなく、私達の周りにいる働く方々と同じように仕事をしている方々です。
ハンター資格を持っているからと、突然「出動要請」があり、普段の仕事の予定を変更させられるのです。
駆除を仕事と考えてみましょう。
日当は実質8,500円で、発泡した場合の1,800円は弾薬代として、猟銃を含む装備は自腹です。
駆除後の運搬、解体、焼却処分の後始末も含みます。
割り込んで仕事をしてもらって、学生のバイトかと思える日当です。
毎日休まず「駆除」にあたったとして
8,500円 ✕ 365日 = 3,102,500円
約310万円の年収です。
この「働き方」ではブラックなので、時給や日当から年収を考えるとき、1か月の労働日数を20日と考えるようにしています。
8,500円 ✕ 20日 ✕ 12か月 = 2,040,000円
約200万円の年収です。
こう考えると国が発表している平均年収の半分以下と安いです。
町長は「予算が」と言っているようですが、「住民の安全を確保する費用に予算を割けれない」と言っているのと変わりません。
そこは頑張らないと。
あまり高額だと「お金のために殺している」と言われかねないのでバランスが難しいですが、今の1.5倍から2倍のインセンティブが必要と考えます。
しかし、山岸部会長は、報酬以外に協力辞退の動機があり、報酬を協力辞退の理由にした気がしますので続報が気になります。
今日も、ご安全に。
【おまけ】
現地の住民の方の安全を考えると駆除は已む無しと考えています。
しかし、「生き物を殺して可哀想」の論調でヒグマの駆除を批判する方をテレビで見かけます。
・捕獲して山に返したら
山に隣接しているからやって来ています
個体ごとのテリトリーがあるでしょうから放つ場所の選定は困難です
・保護したら
飼育するための場所は?食餌の費用は?
誰が負担するのでしょうか
ヒグマの出没する地域ほど自治体の予算は厳しいです
保護を主張される方は、是非、引き取ってください、自腹で
Posted at 2024/05/28 06:33:49 | |
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