日中暇が無いのでこんな時間に準備(荷物の整理と梱包)...(笑)
本棚を整理してたら、こんな本が出てきた...
理系白書
この国を静かに
支える人たち
毎日新聞科学環境部(怪しい)
2006年6月
ふぅ~ん。何時買ったんだろう...読んだ記憶も無い?
パラパラとめくる...
あぁ、技術系人間の日本における冷遇と悲哀を色々実例と資料を示し解説しているのね...
日本では、(最近は企業のトップなんかでは多少見受けるようになったが...)幹部・支配層なんかに理系人間は少ないね。
官僚組織が最たるもの
文官が技官より上!結局最終的決定権は文官にある。
厚生労働省に東大医学部を卒業しても技官で入っても東大法学部卒の文官のほうが最終的には出世し、頭が上がらない(6年生大学卒が4年生大学卒に負けるんだ...笑)。もちろん採用試験の仕組みが違うからなぁ...総合職と事務職での就職の違いに似てる?
昔、爺さんが言っていた(無口なのになんでだろう?シツエーションが思い出せない)。爺さんは、技術将校で大佐。その部隊では階級的にナンバーツーだったわけだけど、技術将校だから当然戦略を決定する能力もないし指揮権もない。直属の上司は陸軍士官学校(大学?)卒の少将(一階級爺さんよりうえってコトだが、軍の学校を卒業した将官のヒエラルキーはそりゃぁ雲泥の差)だったらしい(子供の頃聞いたので仔細は許して)。
でもその部隊は、技術をもって支援する部隊だから、その少将はあくまで管理的事務官な性格であったらしい(文官に近い)し、実務は爺さんが仕切っていた。
ただね、ことごとく邪魔するらしいの。提案は却下...軍事面の話じゃないよ。あくまでも技術将校として技術に付随する提案だよ...
実戦部隊の事情や生の声より、机上の空論を展開する軍令部との関係の縮図?
いやね。文官(文系人間)って感性っていうか柔軟性って言うかマネージメント能力って言うか...技官(理系)より上って根拠の無い確信を持ってるよね(爆)
理系頭は、ガチガチ。融通が利かないくらいに思っているの(そういう人も居るけど)...
違うなぁ...本当の技術者は柔軟な頭と発想の展開、マネージメント能力があるものだけど...
外国では、政界でも官僚組織でも企業でも理系のトップや管理職、上級職が多いんだって...
特に開発・設計・生産など技術が必要な分野は理屈が解った指揮官でないとねぇ...マネージメントは出来ませんよ。そろばん勘定は、それこそ番頭さん的地位でよい。
自分も研究生活のときそうだったけど、生計が立たなかったなぁ...そもそも研究者は労働者としての身分が無い...給与を与える対象ではないって感覚だもの...公的研究機関、特に大学なんて
博士号をとったけど結局、今の生活には直接影響はないし...
外国と違ってそもそも日本では、博士を尊敬するとか大切にするって言うか、その価値を認めてないんじゃない?
博士は、独立してテーマを設定し、研究計画をたて、その研究の具体を実行に移す技術をもったプロのことなんだけれど、日本じゃ「何でも知っている薀蓄おじさん」位の感覚ジャン。
外国では、研究機関や開発を伴う企業では、博士の肩書きは一定の研究能力を有するものの証として優遇(地位や給与の上でも)されるけど、日本では真逆...そういったやつは頭でっかちで文句いいくらいに捉えられ就職ではむしろマイナス。企業の研究所は「手」が欲しいのであって「頭」がいるわけではない。テーマは、どこかからハパクればよいんだから...(爆)基礎研究が弱い所以。
そういえば、島津製作所の田中耕一さん。博士じゃなかったんだよね(もちろん発明家であるための絶対条件ではない)。ノーベル賞受賞後、国内外でそのことに多くの驚きと違和感をもったらしい(研究者の地位における差別的意味合いでなくいろんな意味でね...世界じゃぁ当たり前の研究者のリーダー=博士といった構図が日本には無いのか?といったことがね。外国ではそんなピュアな研究をしていればその過程で博士の肩書きはついてくるという感じかな...)。
肩書き見てくれの大いに気を使う島津製作所の首脳(文系・文官)は、早速「フェロー」って肩書きを送ったらしい(その意味がよく解らん)。
噂によると(ウワサダヨ)、田中さん...あんたをトップとした研究所をやるっていわれたけど固辞したって話だけれど...実はそういう話はあがったけど、結局首脳が「でもまぁ...一技術者にトップを任せるのは」って話が出てポシャッたとか、ポシャらなかったとか...(あっこれ、裏トリ無しね)
やべっ...仕事の準備しなくちゃ(笑)
Posted at 2012/10/24 06:26:24 | |
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