バーデンデモカー(代車?)2号の緑コペンには、SHOWA COMFORTサスペンションが装着されています。装着してアラメント調整後試乗してみるとどうもしっくり来ません。フロントにうまく荷重が乗らず手アンダーが出ます。COMFORTは純正より車高が少し高くなっていますのでそれが原因かもしれないので、バンプステアを測定してみました。
バーデン自慢のB-DYNAアライメントテスターです。タイヤを回転させながら測定出来ますので、今回のようなバンプステアも正確に測定可能です。
バンプステアとは、サスペンションがストロークした時のアライメント変化の事です。全くアライメントが変化しない事が理想なのですが市販車では難しいです。
下の画像はコペンの1G状態の左フロントを後ろから撮影した物です。一番上の横棒がタイロッドです。ハンドルを切るとタイロッドが左右方向に動いてタイヤの向きが変わります。一番下がロアアームです。スタビ兼用のテンションロッドと共にハブを支えています。各ロッドやアームの動きを想像して見てください。これらの配置をサスペンションジオメトリーと言います。考える上で重要な事は円弧運動です。
1G状態でとりあえずトーを0に合わせます。上の数値がトーで下がキャンバーです。
ボディ下部を下に引っ張ります。
フェンダー部分で測定しながらストロークさせて行きます。
10mmストロークさせた結果です。トーインに1.6mm動きました。
20mmではさらに1.4mm増加してトータル3.0mmトーインになりました。 この位の車高が純正状態です。
30mmではさらに1.1mm増加してトータル4.1mmトーインになりました。
40mmではさらに1.0mm増加してトータル5.1mmトーインになりました。
50mmではさらに0.6mm増加してトータル5.7mmトーインになりました。 キャンバーは大体20分ほどネガティブに変化しました。
50mmストロークさせた時のアーム位置です。ロアアームが少しバンザイしていますが、タイロッドは水平位です。タイロッドが水平の時がボディとハブの位置が最も長くなりますのでトーインが付いてしまうのです。 これ以上ストロークすると、トーはアウト方向に行くような感じですね。
こちらは10mm車体を上げた時の数値です。トーはアウト方向に動いています。
ショーワCOMFORTサスのバネレートですが、フロントが約2.9kg/mmです。コペンの前輪の軸重が確か530kg程度ですので、軽いブレーキング程度の0.3Gの荷重で30mm近くストロークすると、トーインが4mmも付いてしまいます。これでは違和感が出ても仕方ないかもしれません。
今回はトータルトーを2mmほどアウトに設定してみましたが、結構いい感じになりました。後はタイヤの減り方次第です。
アライメントの設定数値について良く質問されるのですが、基本的にタイヤが奇麗に減るのがベストだと思います。コペンで純正車高の場合、フロントが外減りしている場合はキャンバーではなく、バンプトーインが影響している可能性が有りますので、今回の測定結果を参考にしてみてください。
サスペンションジオメトリーについては非常に奥が深いです。バンプステアだけでなくコンプライアンスステア等も関連してきますので基本はタイヤの減りを参考にセッティングするのが良いと思います。 本当はノーマル車高がサスペンションジオメトリー的には理想なのですが。。。
最後に下の画像はコペンの左フロントを下から撮影した物です。画像下がフロント方向です。各アームの動きを想像してアライメント変化をシュミレーションして見ると面白いですよ。
2月末までアライメントキャンペーンを実施中なので、この機会にぜひご利用ください。
イイね!0件
【千葉店限定】近日販売開始!New商品!! カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2013/07/14 06:37:09 |
|
トークショー カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2013/07/14 06:36:46 |
|
オールシーズンタイヤ カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2013/07/14 06:35:18 |
3号機 Robeくん (ダイハツ コペン) 新型コペンも仲間に加わり、これで新旧コペン両方を中心としてカスタムやチューニングを皆さん ... |
|
ダイハツ コペン 当店のデモカーです。 担当者の個人的な好みで仕上げてみました。 本当はカラーリングま ... |
|
ダイハツ コペン 以前のデモカーです。 当時は、ノーマル+αのモデファイとオーディオ中心に制作致しました ... |
|
トヨタ セリカ 足回りを中心にバージョンアップされており ストリートからサーキットまで幅広く対応できます ... |