
100km/h時にハンドルが振動する症状でお悩みのHAM1様がご来店されました。
半年ほど前から症状が出て、ディーラーさん等に相談されましたが問題解決出来ずバーデンのブログを見て来店されました。ステアリング振動(高速シミー)の原因は果たして何でしょうか?
車両はトヨタオーリス(ZRE152)です。100km/h前後のピンポイントでシミーが出るようで、再現性も100%との事でしたので、オーナー様と同乗走行します。
お店から国道1号線に出た瞬間ステアリングに違和感が。。。残念ながらかなりの低速からドタドタと振動しています。(自称教祖なので振動にはかなり敏感です)
簡易FFTアナライザー 地震計 - iSeismometerにて50km/h時の測定結果です。14Hz近辺が一番ピークとなっています。外径から約7rpsなので共振しているとは考えにくいです。

タイヤはDZ101ホイールはADVAN RZの18インチですがタイヤの内側が偏摩耗しています。この程度ではあの振動は出ないと思うのですが。。。


タイヤの事をオーナー様にお伝えすると新品交換して下さいとの事でしたが、振動原因を探る為に現状のユニフォミティを測定します。ユニフォミティマシンGSP9700にセットして測定します。

右フロントを測定してみると何やらエラーが出ました。RFV1次は50Nと悪くは無いですが。。。


詳細で原因が分かりました。ラジアル2ndハーモニック(2次RFV)が異常でした。プロットでも1回転中に2回のピークが有ります。簡単に言うと楕円(卵型)になっています。50km/hで振動するのは2次RFV不良が原因でした。何故振動するのかは長文の為最後に書きます。


原因はこれです。何かに乗り上げたか、衝突したかでインナーリムが変形しています。タイヤもピンチカットが発生しています。

動画を撮ってみました。外側からは分かりにくいですね。
この状態では危険なので、ホイールを1本新品交換する事にして、一旦お預かりしました。預かっている間に変形したホイールのランナウトを測定します。


変形したホイール単体の測定です。インナーリムの場合は衝撃で1か所だけ凹むのではなくインナー全体が楕円形に変形してしまいます。








アウディRS6にお乗りのb42様ですが、バーデンに初来店されてから1年半、最初のアメ鍛注文から3年もの長きに渡り、幾多の困難を乗り越えて今回めでたく?ステアリングの振れが解決しました。最終的にはホイールを交換されたのですが、やはりアメ鍛は手ごわかったです。




















タイヤ交換のご依頼が有りました。タイヤはミシュランPSS(パイロットスーパースポーツ)で、組込みはユニフォミティマッチング指定でした。今回はタイヤは持込みではなく、当店で購入頂きました。バーデンでは、ユニフォミティ的に優秀なので一押ししているPSSですが、当店購入特典としてユニフォミティマッチング料金の割引とユニフォミティ値を保証しています。万が一ユニフォミティ値が悪い場合はタイヤを交換しますので安心です。


























今回はポルシェケイマンにユニフォミティマッチングを施工しました。タイヤはユニフォミティ的に優秀なので、バーデン一押しのミシュランパイロットスーパースポーツ(PSS)です。オーナーのTO-TO様は当店のブログを見てPSSに決めたそうで、通販で日本向け正規品を購入されて持込みされました。
特にポルシェはタイヤに敏感なので良いタイヤを良い組付け方で装着されることをお勧めします。
タイヤサイズは 235/40R18 265/40R18 ホイールは純正18インチです。


製造国はフランスとアメリカでした。


通常のタイヤ交換なので古いタイヤを外します。PS2が付いていました。内側がツルツルなのでC3M製法のようです。


ホイールをGSP9700にセットして、ビードシート部のランナウトを測定してローポイントにマーキングします。


レバーレスタイヤチェンジャーを使用してタイヤを組み付けていきます。特にPSSはリム組みにコツが必要です。普通に組むとユニフォミティが悪化しやすいです。リム組み後GSP9700でユニフォミティを測定します。


測定結果です。タイヤのRFV(ラジアルフォースバリエーション)が、組付けで65N、重量のバランスは40gの狂いです。通常RFVは100N以下であれば可ですが、ホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークが180度ずれていますので組み合わせ上最悪な状態となっています。


タイヤのRFV1次ピークにマーキングして、タイヤチェンジャーにセットします。


一旦ビードを落として位相合わせをします。位相合わせ後GSP9700にセットしてRFVを測定します。


測定結果です。RFVが組付けで25Nと減少しています。RFVを最小化してから重量バランスを取ります。今回は重量バランスがたまたま減っていますが、重量バランスよりRFV(縦剛性的真円度)を優先させます。


走行状態の真円度(RFV)を重視するのは、RFVは組み合わせでしか変えられませんが、重量バランスはウエイトを追加する事で後から修正が可能な為です。RFVが悪いといくら重量バランスをゼロにしてもシミー(微振動)が無くなりません。RFVを最小化してから、重量バランスを1g単位で精密に取ります。

GSP9700を使った事が有る方は分かると思いますが、機械の指示通りに組み付けてもうまく行かない場合が多いです。ローポイントのインとアウトの位置関係を良く考えて4本を半日掛けて真円度重視で組換えします。

ハブの当たり面も重要です。ハブとホイールも磨きます。


固着防止にコパスリップ(耐熱グリス)して、RFV1次ピークを上死点にして装着します。


完成です。

詳細です。組付けのRFVが35N以下と素晴らしい結果になりました。数値上は300km/hオーバーでも指1本でドライビング出来るレベルです。

ミシュランのC3M製法は本当にユニフォミティが良好です。低速RFVももちろんですが、タイヤ単体の重量バランスが良いと高速ユニフォミティも飛躍的に向上します。この辺りは国内メーカーも頑張って頂きたいと思います。
ミシュランに限らずにタイヤ全般ですが、慣らしと空気圧管理は重要です。必ずしっかりと慣らしをしてください。通常は80km/h以下で最低100kmを、ミシュランは出来れば500~1,000km程度して頂くと本来の性能が発揮できます。タイヤは走行する事により熱が入り加硫され、遠心力で構造材が馴染む事で空気圧も減りやすいのでご注意ください。
オーナーのTO-TO様ご利用ありがとうございました。
タイヤを交換した後、高速走行時のステアリングのブレと車体振動でお悩みのオーナー様が来店されました。良くある高速シミー(微振動)よりもひどく、全体的な車体振動とハンドルがかなり振れる症状で、とても高速走行は出来ない位の重症との事です。














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