新車なのに車体振動でお悩みのオーナー様からユニフォミティマッチングのご依頼が有りました。車両はアウディA4 アバントです。
症状は、共振速度域でドリンクホルダーに置いたペットボトルの水面が波打つ程度の車体に伝わる微振動です。
アウディA4(RS4、S4含む)はBMW F10シリーズに次いでシミーや車体振動が出やすくタイヤ選びにはご注意ください。
タイヤはピレリ Cinturato(チントゥラート) P7 AO(アウディ認証タイヤ)ホイールは純正18インチです。
ユニフォミティテスターGSP9700にセットしてRFV(ラジアルフォースバリエーション)を測定します。
測定結果です。黄色い丸印がRFVです。100Nを超えるとジャイロスコピックプリセッション作用でシミーや車体振動が出る可能性が高まります。
輸入車や高性能車等のハンドリング重視な車両ほど敏感に反応します。今回の車体振動の原因は主にリアのRFV不良と考えられます。
RFV不良の場合はいくら重量のバランスや空転状態のランナウトを修正しても振動は収まりませんのでご注意ください。(この当たりの理屈は何時か説明したいと思っていますが説明が難しくて。。。)
RFVを低減する為にユニフォミティマッチングで組立直します。
ホイール単体のランナウトを測定してからタイヤを組み込みます。
ユニフォミティ測定後、RFV1次ピークとホイールローポイントを位相合わせで組換えします。
位相合わせ後、ユニフォミティを測定し、RFVが最小化するまで組み替えます。
RFVを優先させるので、バランスウエイトは多くなる場合が有りますが重量バランスも1g単位でゼロバランスにします。
プロでも良く勘違いされているのですが、バランスウエイトを最小化する事とタイヤの真円度は全く関係が無いです。
普通に考えると分かるのですが3角形や4角形でもバランスは取れます。
ウエイト最小化は見栄え以外は機能的には無意味です。
調整後の数値です。頑張りましたが数値的には今一つです。
タイヤホイールアッセンブリーのRFV1次ピークを上死点にして装着し、少しでも真円度を高めます。
アライメントもご希望でしたのでB-DYNAアライメントテスターで測定調整します。
1日掛けて完成です。
詳細数値です。
ホイール精度、組付け方(篏合)は問題ないのですが、タイヤ単体のRFVが今一つです。但し不良品と言うには少し厳しい数値ですがアウディ認証タイヤなのでもう少し頑張って頂きたいですね。
RFV基準値ですが、タイヤメーカーにより違いますが経験上バーデンのテスターで130Nを超えると不良品判定される場合が多いです。
何度もブログで力説していますが、タイヤは手作りの部分が多くばらつき(公差)が非常に大きい商品なので注意が必要です。
後日オーナー様よりメールを頂きました。(以下抜粋)
”帰路の東名、新東名で変化を気にしながら走行してみました。
結果は、かなり改善されたと思います。
施工前は、000km/h辺りになると
カップホルダーに入れたペットボトルの水が波打っていたのですが、
施工後は、波打たなくなりました。
しかし、振動を気にしながら乗っていると、
わずかではありますが、振動は感じます。
使用上不快に感じるレベルではないので、
次のタイヤ交換までは、このままでもいいかな?と思っています。”
完治とは行きませんでしたが、何とか許容範囲内に出来たようで良かったです。
オーナー様遠方よりご来店ありがとうございました。
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