バイオレット１６００SSS

なんと、ここにもSSSが・・・。

昨日のブルーバードUについて、自分は実はSSSというグレードがあったこともよく憶えてませんでした。ブルUは、ブルーバードの派生車種（コロナとマークⅡみたいな・・・）かと勘違いしてたことを、このSSSの存在で気付いたのですが、なんと、バイオレットにもSSSがあったんですね。

ブルUのSSSは１８００ｃｃ。対してバイオレットSSSは１６００ｃｃ。こうしてみると、やっぱり共通シャーシではないんだなあ、というような気がしてきます。明らかに走りの劣るパワーのないエンジンをバイオレットに積んで、ニッサンがSSSと呼ぶわけないもんなあ、と。

この頃のニッサンFR車の足回りは、フロントストラット＋リアセミトレ、というオーソドックスな４輪独立懸架を採用してますので、ひょっとしたら、このこのバイオレットからスカイライン、ローレルまで、共通部品は多かったのかもしれないけれど、クラスによってそれぞれ独立したシャーシを作っていたとしたら、やっぱりそれはすごいことだな、と思います。

プラットフォームの共通化、というのが現代の自動車メーカーの至上命題みたいになったのは、今から１０～２０年くらい前のことなのかな？と、改めて考えてみると、バブル崩壊後の自動車づくりというのが、いかにコストとの戦いだったか、ということや今の自動車がいかに合理主義で作られているか、ということなども見えてきます。

たとえば、バブルのABCトリオ（AZ-1，BEAT，Cappuccino）)あたりのシャーシを考えると、よくぞここまで、というメーカーのこだわりの結晶みたいな感じがしますが、現代のコペンは、ミラあたりと共通シャーシですもんね。別に手抜きというわけではないし、性能的には十分なんでしょうが、クルマキチガイの目から見ると、クルマのむこうに見える製作者の姿がやっぱり違って見えて、オーラが違ってくるのかな？という気もします。

昔のクルマが輝いているのは、やっぱり、現代の合理主義とは違う、技術者の、その時代なりの夢や思いが詰まっているからなのかな？