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2019年08月30日

その言説が、日本でフォードをやせ細らせる

その言説が、日本でフォードをやせ細らせる (おことわり・今回の写真とブログ内容は直接関係ありません)
カーマガジンの最新号に、最近では珍しい欧州フォードの小特集があります。FLC四日市店さんのことが大きくフィーチャーされていて、今号からスタートする連続企画というから、おそらくFLCさんとのタイアップなのでしょう。
この特集で書かれた記事が噴飯ものです。2016年のフォード国内撤退は「日本で買いたいフォード車がなかったから」当然だった、と。車好きが買いたいフォード車とはRSやSTであり、まるでSが付かない一般的なフォード車には価値がなかったと言わんばかりの書きっぷりに呆れるやら、腹立たしいやら。
担当のライターさんは、2015年にカーマガジンが欧州フォード大特集を組んだ際にも、巻頭のシエラRS500とエスコスの記事を執筆していたので、そもそもがファスト系フォードびいきな方なのでしょうけれどね・・

自動車媒体で欧州フォードがそのように扱われることは過去にも珍しくなかったし、エンスーやモーターリストをターゲットとしたカーマガジンだから、そういった姿勢を前面に打ち出すこともある意味で理解できます。
しかしかつてと違い、いまは日本の自動車媒体があえて欧州フォードに言及する機会などほぼ皆無で(広告が取れない記事にページを割く気概を持った媒体が果たしていまどれほどあるのでしょう?)、つまり他にほとんどフォードをめぐる言説の選択肢がない中で、相も変わらずフォード=RS的レッテルを上書きすることが、果たしてフォードのイメージを強化し、その価値をシャープに磨き上げることを意味するのでしょうか?私はそうは思いません。ただでさえフォードをめぐる言説が貧しいこの国で、さらにそのボキャブラリーを奪い取り、やせ細らせるばかりです。たとえFLCさんの品揃えと売れ筋がファスト系車種メインでそれをアピールする目的があるにしても、国内で欧州フォードを認める方の少なからずが、その素性のよさに魅了されていることを顧みないようでは、息の長い支持を保っていくための共感を育むことにはつながらないと思うのです。

一方で、今回の記事には「RSやSTがあればいいという素人考え」といった記述もあり、単なるファスト系礼賛ではなさそうな含みを持たせてもいます。もしかすると、初回は意図的にステレオタイプな表現を用いてある程度の読者の同感(反感?)を得ておき、今後の連載の中で少しずつそれとは異なった「玄人筋?」な欧州フォード像を明らかにしていく・・という算段があるのかも。それならそれで、お手並み拝見といったところ。この特集はこれからしばらくの間、毎号組まれるようなので、初回だけで判断せずに今後の展開を注視することとしましょうか。
ブログ一覧 | Ford | クルマ
Posted at 2019/08/30 08:53:14

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この記事へのコメント

2019年8月30日 18:33
ベーシックグレードのレベルの高さこそがフォードの神髄だと思うんですけどねぇ。お気持ちお察しいたします。
コメントへの返答
2019年8月31日 6:13
媒体がカーマガジンだからそれでいいじゃないか、と言われそうですが、いつまでも「速く走る」という価値尺度でフォードを捉えているばかりでは、ただでさえフォードが語られる場が限られるのに、新しい発見も発展も望めないですよね。
そして、これは決してフォードに限ったことではないと思います。
2019年8月31日 19:51
こんばんは
雑誌の記事なので広告主様の意向が記事に反映してしまうのは致し方ありませんが、連載で掲載であるならばおっしゃるように序章と考えたほうがよろしいかもしれません・・ 上の方が書かれてるようにベーシックがきっちり作られてるからこそハイパフォーマンスになっても扱いにくい車になっていないのではと思います。

これはもう こちらに>http://www.car-mag.jp/cwm2019autumn/ 参加してフォード・スタンダードの良さを啓蒙活動するしかない
お待ちしてますね>>ロボ部長さん
コメントへの返答
2019年9月1日 9:59
おはようございます。
そもそもが「自動車趣味誌」の典型であるカーマガジンですし、おそらく今回の企画はタイアップだろうから、そこは媒体のキャラクターやクライアントの意向などを前提に記事を組み上げていくのは当然と理解します。やはり次号以降で、深掘りされていくのを期待したいと思いますね。

10/5は参加ができないのですが、ここに集まる「500」が付いた車というのも、フォードならばシエラかフォーカスのRS500になるんでしょう・・
以前に小田原のシトロエンディーラーでなぜかフォード500(2005年に北米で発売された4ドアファミリーサルーン)の並行中古車が一台売られていたことがあり、売れたようなので、同じ神奈川ということもあるので、それなどがもし参加してきたら痛快なんですけどね〜(^^
2019年9月1日 9:28
おはようございます。初代フォーカス2000GHIA、先代フィエスタ1600GHIA、ニューエッジモンデオワゴンGLX、モンデオワゴンGHIAに自分の車ではないにしろ家族の車であり長年乗る機会があった身としてはそう言い切られるのは腹立だしい気分になります。本当に乗ったことがある上で言っているのか?と。

今家族が乗っているモンデオST220、初代クーガ インディビジュアル、そして私が乗っているMK2 クーガ1.5トレンドもどれも好きな車ですが、かと言ってニューエッジ時代のベーシックモデルもそれに劣らぬ魅力がどれもあったと思いますし簡単に貶されると頭に来ますね。。

私もニューエッジデザイン時代全盛期の当時、STなどではないベースグレードなのにどれも骨太な乗り味に、初めて乗った時はびっくりしました。余談ですがそのちょっとあとの2008年末頃に発売されたスズキのスプラッシュという車も、エンジンは平凡ながら足回りやハンドリング含むシャーシ性能・シートのしっかりさなどが欧州フォードベースグレード車のように価格からは信じ難い骨太濃厚な車でして、あれも当時目立たないながらそこらの国産コンパクトカーとは比較にならない乗り味だったのが本当に印象的です。

話が逸れましたが、ロボ部長さんがおっしゃるようにこれが序章で、今後ベースグレードグレードも実は素晴らしい的流れに持って行ってもらえることを願います。このままの流れで終わるとあまりに悲しいです。
コメントへの返答
2019年9月1日 10:21
おはようございます。
BOSE Loverさんのご家族の皆様は本当に、欧州フォードの良き理解者で素晴らしいですね。見習いたいものです!
BOSE Loverさんも、近年の欧州フォードの主要なラインをひと通り押さえていらしたからこそ、欧州フォードの基礎的な部分を真によく理解されていることと思います。今回の記事の「そりゃないだろ〜」感もよくわかっていただけるかと(^^

一方でFLCさんでは「ごく普通な」モンデオエステートなども扱われているので、今後の連載では徐々に、そうしたベーシックな部分に対する言及もあるはずと期待しています。そうでなければ、当のFLCさんだって納得がいかないでしょう(笑

ちなみにスプラッシュ、私は乗ったことがないですけれど、今でも街で結構見る車ですし(自宅近所に2台います)、欧州ではオペルブランドでの展開もありましたから、素性の良さを支持している方が根強くいることをうかがわせます(しかも、国内ではちゃんと“スズキ価格”のお買い得車だったんですよね?)。

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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